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3.『獅子の咆哮』との決闘。

ここまででオープニング。

応援よろしくお願いいたします(*‘ω‘ *)








「師匠……。その、すみません。僕のせいで……」




 食事を終えて街を歩いていると、ターニャがそう口にした。

 どうやら、先ほどの酒場での出来事のことを言っているらしい。たしかに、相手の冒険者に食ってかかったことは評価できなかった。

 それでも反省しているようだし、何よりも――。



「いいや。ありがとう、だな」

「へ……?」



 俺はそう言って、少女の頭を撫でた。

 するとターニャは驚いたように目を丸くして、こちらを見上げる。



「あの時、俺を庇ってくれたんだろう? 自分より強い相手に、真っすぐに意見を述べる、ってのは相当の勇気がないとできないからな」



 そんな彼女に、俺は笑顔でそう告げた。

 あの時のターニャは、目に涙を浮かべていたのだ。恐怖心があったに違いない。その中で俺を助けようとしたことを、褒めてあげたいと思った。



「し、師匠……!」



 すると少女は、どこか感極まった表情になる。

 しかしすぐにまた、不安げなそれに戻って――。



「でも、勝てるのでしょうか……」――と。



 そう、声を漏らした。

 その言葉を聞いて、俺は改めて思い出す。



「たしかに、いきなり決闘ってのは面食らったところはあるな」



 あの冒険者の男は、言ったのだ。

 ターニャの応戦に対して、それなら『獅子の咆哮』と戦え、と。

 それは決闘の申し込みに違いなかった。その後に聞いたところによると、そのパーティーはシルディで最も大きな一団だという。



「でも――」



 そこまで考えてから。

 俺は改めて、ターニャの頭を撫でながら笑うのだった。




「ターニャの師匠は、世界で一番強い、だろう?」――と。









「ほう……? ダリス・アークライト、か」

「リーダー、申し訳ございません。勝手に決闘を……」

「なに、今回に限っては不問にする。ずいぶんと、面白くなったからな」



 冒険者の男は『獅子の咆哮』のリーダーである男性に、事の次第を報告していた。当然ながらに叱責される、と思っていたのだが。

 リーダーである男の反応は、予想外のものだった。



「へっ……。単なる同姓同名か、この目で確認してやる」

「え、リーダー……? まさか――」

「おう。この決闘、俺様が出る!」




 そう言うと、男は立ち上がる。

 そして、大きな声で自身の名を口にするのだった。




「この街最強の戦士、ガイアス・ロードベル様がなァ!!」――と。




 


お読みいただき、誠にありがとうございます!


以下もお読みいただけると幸いです。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です(◍•ᴗ•◍) [一言] お、これは知ってるタイプの被無双キャラだな?友人フラグ立ちそう
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