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遊びたい盛りの暴君  作者: 豚家 
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冒険者協会4

アルフリードの急な来訪に、触らぬ神に祟りなしとばかりに、おとなしくしている冒険者たちの元へ冒険者協会シュバイツ王国王都シュバイツ支部の受付嬢ハナがかけてくる。

「依頼でーす!皆さんぜひ受注お願いします。第二王子殿下からの依頼です。依頼内容は模擬戦、報酬は参加で金貨一枚、殿下に勝つと金貨五枚です。ケガの治療は依頼者持ちです。模擬戦は一時間後に行われます。受注される方は受付までお越しくださーい!」

ハナは冒険者協会がアルフリードの不興を買わないために、少しでも模擬戦の受注者を確保しようと積極的に声掛けを行っている。冒険者たちの反応はというと、金に余裕のない若手の冒険者たちはいち早く依頼受注に向かっているが堅実な冒険者が多いため、大半の冒険者は仲間と話し合い受けるか否か悩んでいる様子だ。

「この依頼でのことは、何が起きても不問にすると第二王子殿下が宣誓してくださったので、安心してください」

このハナの一言が後押しとなり大勢の冒険者たちが依頼を受注し始めた。

「よっしゃー!金貨一枚!、あわよくば五枚!」

先ほどまでの静けさはどこへ行ったのやら、冒険者たちは浮かれ騒ぎ始める。模擬戦をするだけで金貨が手に入るのだ、高ランクの冒険者はともかく低ランクの冒険者からすれば夢のような話だ。

あっという間に時は過ぎ模擬戦の時間が近ずいてきた。

「模擬戦の依頼を受注された方は訓練場に移動してくださーい」

ハナの掛け声とともに冒険者たちは訓練場へと向っていく。訓練場に着いた冒険者達が軽く準備運動していると、そこへ、支部長のソレイユ、その秘書のエリスそして、ソラ、サラを引き連れたアルフリードがやってきた。

「思ったより集まってるじゃねーか」

「冒険者チームが12、ソロの冒険者が一人、合わせて46名の冒険者が参加しております」

アルフリードに対してソレイユが報告する。王都を拠点とする冒険者はまだまだいるが、アルフリードの突然の来訪に居合わせた冒険者は46名、全員アルフリードの依頼を受注した。依頼を受けた理由は金だが、それでも、冒険者達の目はやる気に満ちている。依頼を受けたからには手は抜かない、そんな意思がアルフリードに伝わってきた。アルフリードは思わず

「いいねぇ」

そう独りごちた。



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