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遊びたい盛りの暴君  作者: 豚家 
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森での実践訓練を終えたレスターとアルフリード達は再びジュラス伯爵家の訓練場にて、訓練の日々を送っていた。今日はアルフリード達が受けたレスターの訓練依頼の最終日だ。いつも以上に訓練に熱が入る。

「ぐわっ」

アルフリードの突きがレスターの腹部に炸裂しレスターは吹き飛ばされ壁に叩きつけられる。

「すぐ立て」

壁に叩きつけられ、倒れたレスターに容赦なく追撃を仕掛けるアルフリードは足を振り上げレスターを踏み潰さんとレスターに迫る。

「くっ!」

レスターは地面を転がり何とかアルフリードの踏み潰しを回避し、反撃に転じようと剣を振りかぶるがそれよりも速くアルフリードの蹴りがレスターを捉える。

「ぐはっ」

蹴りを喰らった衝撃で肺から一気に空気が溢れる。腹を押さえ蹲るレスターにアルフリードが声を投げかける。

「出し惜しみしてる場合じゃないだろ?強化使えよ」

「ハァハァッ 言われなくても、やってやりますよ!!」

〈身体強化〉

レスターはアルフリードに言われるがままに身体強化を発動。レスターの体中に魔力が迸る。

「行きます!」

瞬時にレスターはアルフリードとの距離を詰め剣を横に振るうと、それをアルフリードは正面から剣で受け止めた。剣と剣がぶつかり合い鈍い金属音が辺りに響き、衝撃が伝わっていく。

「いいぞっ、もっと俺を楽しませてくれよっ」

鍔迫り合いの中アルフリードは満面の笑みを浮かべている。身体強化を発動したレスターを相手にしても身体強化を発動していないアルフリードはまだ余裕を見せている。それを見たレスターは悔しそうに唇を噛み締め、猛攻を仕掛けた。

「ハアアアア!」

振り下ろし、薙ぎ払い、突き、レスターは持てる技の全てをアルフリードにぶつけるが、そのどれもがアルフリードには届かない。レスターの繰り出す技のすべてがオークを一撃で仕留められる程の威力を誇る。冒険者ランク4程度の実力の相手ならとっくに倒せているほどの猛攻。ランク5の冒険者とすら善戦できるだろう。十代前半という若さながらその領域に達するレスターの才能と努力、それをもってしてもアルフリードには敵わない。レスターの剣が大きく弾かれ、大きく隙ができる。

「まっ」

レスターが言葉を言い切る前にアルフリードの拳が顔面へと直撃した。

グシャリ 顔面が潰れる鈍い音と共にレスターは吹き飛んでいき壁に激突。

薄れゆく意識のなかでレスターは思う。

(もっと強くなってやる)

レスターは身体強化を手に入れ、自分は強くなったと思っていた。しかし、こうも簡単にアルフリードにあしらわれ自分の未熟さを痛感するとともにアルフリードという高みを知り、まだまだ自分は強くなれるのだと確信した。

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