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遊びたい盛りの暴君  作者: 豚家 
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レスターとオークの戦闘が始まる前はオークの勝利に終わると思われていたが戦いの中で、〈身体強化〉を習得したレスターの辛勝に終わった。

「はぁはぁっ」

呼吸が荒く、剣を杖の様にして何とか倒れずに立っているレスターの下に三人の人影が現れる。レスターは一瞬剣を構えかけたが人影の正体に気が付くと剣を納めた。レスターの下へやってきたのは、アルフリード、ソラ、サラの三人だ。

「アルフリードさん、俺やりました!!」

「ああ、見てたぜ、まさかあのタイミングで身体強化をものにするとはな、やるじゃねぇか」

「「お見事です、レスター様」」

レスターはアルフリード達に褒められて喜色を隠せないでいる。

「しばらく休んで体力が回復したら帰るぞ」

「はい」

レスターはアルフリードの言葉に従い地面に腰を下ろすと体力の回復に努める。そこへサラがやってきて、治癒魔術を掛けてくれた。

「レスター様、失礼しますねぇ、痛いの痛いのぉ飛んでいけぇー」

〈回復〉

レスターの身体を緑色の暖かな光が包み、全身の傷が癒えていく。レスターは自身の体が治っていくのを眺めながら、改めてサラとソラ二人のすごさを痛感した。アルフリード達との訓練依頼中、大怪我をするたびに治してもらっているが、彼女達の治癒魔術の腕は超一流だ。どんな怪我でもあっという間に治してしまう。ジュラス伯爵家お抱えの治癒師達とは比べ物にならない。というか比べる相手が悪いと感じてしまう。そんなことを考えながらレスターが休憩していると新たに五体のオークが木々の間から姿を現した。すぐさま構えようとしたレスターにアルフリードが声を掛ける。

「お前は休んでろ、手本を見せてやる」

アルフリードは一人前に出ると、抜剣し剣を構えた。 五体のオークはレスターが倒したオークの死体を見つけると、牙をむき出しにして怒り、棍棒を振りかぶりながらアルフリードへと突進。対するアルフリードは腰を低く落とし、肩越し構えを取る。オークが間合いに入った瞬間アルフリードの姿が消えた。そして、次の瞬間五体のオークの首が切断され、ずれ落ちていく。

「す、すごい、速すぎて見えなかった」

レスターは思わず独り言ちた。一体どれほどの鍛錬を積めば同じ高みに至れるだろう。自分の才能でたどり着けるだろうか。レスターにはアルフリードに追いつけるイメージが湧かなかった。



 


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