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遊びたい盛りの暴君  作者: 豚家 
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森で訓練

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レスターは体の痛みと共に自室で目を覚ました。アルフリード達との稽古何始まって数日。痛みで目を覚さない日はない。レスターは午前中の貴族としての勉強を終えると、急いで昼食をとり、訓練着に着替えて、訓練場に向かう。訓練場に向かうとストレッチを始め、入念に体をほぐしながらアルフリード達がやってくるのを待つ。やがて、使用人に連れられてアルフリード達がやってきた。

「こんにちは、本日もご指導よろしくお願いします」

「おう」

「「こんにちは」」

アルフリード達がやってくると、レスターはすぐに立ち上がり挨拶を交わした。

レスターはいつものように走り込みをしようと駆け出しかけた所で待ったがかかる。

「待て、今日は外に出るぞ、ジュラス伯爵の許可は貰ったからな」

「外ですか?」

「ああ、今日からは実践訓練をする、準備しろ」

「は、はいっ」

レスターは急いで準備に取り掛かった。アルフリード達のことをを待たせてはいけないと。


伯爵家の馬車を飛ばしアルフリード達はジュラス領の森にやってきた。アルフリード達がジュラス領にやってくる時に横切ってきた森だ。

森の前に立ったレスターにアルフリードが話しかける。

「魔物を殺した事はあるか?」

「ありません」

「そうか、なら人は?」

「ありません」

「まぁ、そんなに気負う必要はない、何も考えずぶっ殺しゃあ良いんだ」

突然初めての実践を行うと言われ、緊張し、固くなっているレスターにアルフリードは気負う必要はないと言う。ただ殺せばいいと。

そんな事を言われてもレスターの不安は晴れない。虫を殺した事はあっても動物は殺したことがない自分が魔物と戦えるのかと言う不安、そして、これから殺さなければならないという不安に呑み込まれそうになる。

「じゃ、取り敢えず何か出るまで進むぞ」

レスターの不安をよそにアルフリード達は散歩にでもいくような軽い足取りで森の中へと入っていく。レスター慌てては3人の後を追う。

しばらく森の中を歩いているとアルフリード達が立ち止まった。レスターもそれに倣って立ち止まる。

「あそこの木の下にゴブリンだ、3匹いるな」

「あっ」

レスターがアルフリードに言われた木の下を確認するとゴブリンが3匹。レスター達のいる場所からは遠く、ゴブリンが達はこちらの存在に気が付いてはいない。

(こんなに離れた距離で気がつくのか!)

レスターはアルフリード達の索敵能力に驚愕する。

「ここから、どうするんですか?」

「決まってんだろ、殺すんだよ」

レスターの問いにアルフリードは淡々と答えた。そして、ゴブリンが達の方へ真っ直ぐに歩いていく。

距離が残り10メートル程になった頃、うさぎやら蛇やらの捕らえた獲物を貪り食らっていたゴブリン達は、アルフリード達の足音に気づき立ち上がると、ギギャーと醜い唸り声を上げ威嚇し始めた。

「ソラ、1匹だけ残せ」

「はい」

アルフリードが指示を出し、それに答えたソラが1人前へ出ると、無造作に手を振るう。すると、ソラの手から伸びた糸が3匹のゴブリンのうち両端に居たゴブリンの首をスパッと切断。首から上を失った2匹のゴブリンは噴水の様に血飛沫を上げドサリと倒れると動かなくなった。

仲間を失ったゴブリンは怒りの雄叫びを上げアルフリード達は向かってくる。

「お前の出番だぞ」

「はっはい!」

アルフリードには背中を押されて前に出たレスターは緊張した面持ちで剣を構えた。

レスターの元まで一気に駆けてきたゴブリンは勢いそのままに棍棒を振りかぶる。それをレスターは冷静に剣で受け止めた。棍棒と剣がぶつかり、力と力の勝負になる。13歳のレスターとゴブリン体格はレスターの方が一回り大きい上に、レスターは鍛錬を積んでいるため、力勝負ではレスターに軍配が上がる。

「はあっ」

レスターはゴブリンの棍棒を振り払い、一気に剣を振り上げゴブリンの頭目掛けて剣を振り下ろす。レスターの振り下ろした剣はゴブリンの脳天に命中し、ゴブリンの頭を叩き割った。ゴブリンの頭はぐしゃりと聞くに耐えない音を立て、そして、ゴブリンは血をダラリと頭から流し、鬼の形相でレスターを睨んだまま倒れた。

「やっ、やった」

レスターは一人ごちる。

「深呼吸しろレスター」

アルフリードに声を掛けられて、自分の呼吸が荒い事にレスターは気が付いた。初めての命のやり取りにかなり興奮していた様だ。レスターは深呼吸を繰り返し昂る気持ちを落ち着かせる。

「こうゆうのは慣れだ慣れ、次々いくぞ」

「はいっ」

レスターはアルフリードに気合いのこもった返事をする。そして、一行は次なる獲物を求めて森を探索。

続けて見つけたのは猪だ。体長は2メートル程の個体。猪はまだこちらに気付いていない。レスターは一気に距離を詰め不意打ちを喰らわせた。しかし猪の硬い毛に防がれ浅い傷を与えただけだ。突然の攻撃に怒り心頭の猪はレスターへ突進。レスターはゴブリンの時と同じ様に攻撃を受け止めようと剣を構えた。猪とレスターがぶつかった瞬間レスターは凄まじい衝撃を受け吹き飛ばされる。

「うわぁ」

ゴブリンには力で勝ったが、まだ子供で魔力による身体強化もできないレスターでは、猪に力で敵うはずもない。

吹っ飛ばされたレスターは受け身を取り地面を転がるとすぐさま立ち上がり剣を構え直す。これはアルフリードとの訓練の賜物だ。何度もアルフリードにぶっ飛ばされては起き上がってきた成果が現れた。

レスターが剣を構え直すと同時に猪は突進してくる。猪をぎりぎりまで引きつけ横に躱しながら猪の頭目掛けて剣を横に振るう。

「ブモォ!!」

(硬っ)

レスターの振るった剣は猪の硬い頭蓋骨に弾かれるが、猪が悲鳴を上げた、少しはダメージを負った様だ。

(狙うは防御の薄い箇所だ)

レスターは、すかさず距離を詰めると猪の左前足を切り付けた。そして、左後ろ足へと攻撃を繋げる。足を斬られた猪は機動力を失い、レスターの一方的な攻撃により猪は絶命した。

「はあ、はあ、やったか」

その後もレスターはゴブリン倒したり、スライムを倒したりしながら、森の奥へと進んでいく。




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