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遊びたい盛りの暴君  作者: 豚家 
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ジュラス伯爵の依頼

アルフリード達は昼を少し過ぎた頃ジュラスの町にたどり着いた。辿り着くまでにも何度か魔物の襲撃があったが、風の導きとアルフリード達は依頼主を一度も危険に晒すことなく撃退。関所で積荷の検査を受けトラブルも無く町へ入る。町に入った一行は商人のランドの店へと向かう。

「皆さんここまでありがとうございました。アルフリードさんこれ今回の報酬です。風の導きの皆さんは組合の方から受け取ってください。」

ランドのお礼を受け、護衛の報酬をアルフリードが受け取った。

「それじゃあな」

「おう、またな」

「ありがとうございました」

それぞれに別れを告げアルフリード達と風の導きは共に冒険者組合へと向かった。 

冒険者組合の中へ入ると冒険者達の視線がアルフリード達へと集まる。突如現れた圧倒的美男美女に誰もが目を奪われていた。アルフリード達は周りの冒険者達を気にすることなくラプトルを売却すると、次は依頼の確認に掲示板へと向かった。

「面白そうな依頼あるか?」

「アル様ぁこーゆーのはどうですか?」

掲示板から依頼票を取ったのはサラだった。アルフリードは依頼票をサラから受け取り、内容を確認する。

「何々ジュラス伯の子息の稽古か、いいねぇ受けてみるか」 

善は急げとばかりに早速依頼票を持って受付へ行く。

「この依頼を受けたい」

「は、はい、かしこまりました」

受付嬢はアルフリードに見つめられて頬を赤く染めている。

「こちらの依頼はランク制限はありませんが、伯爵家の方との面接を受けて頂く必要があります。面接に受からないとこの依頼は受注できませんがよろしいですか?」

「ああ、それで構わねぇ」

「それでは3日後に伯爵邸にて面接がありますのでそちらへお願いいたします」


3日後アルフリード達は伯爵邸を訪れていた。使用人に案内され応接室で待っていると、執事と共にある人物が入室してくる。ジュラス伯爵だ。

普通こういった面接の場合立って挨拶するものだがアルフリード達はソファに腰掛けたまま立つ素振りも見せない。アルフリード達の態度にジュラス伯爵は一瞬眉をひそめた。

「待たせたね、私はレンドラ・シェン・ジュラスだ。

よろしく」

「よろしく頼む」

「「よろしくお願い致します」」

ジュラス伯爵とアルフリード達は挨拶を交わす。冒険者にそこまで礼儀を求めるのは無理だろう。そう考えたジュラス伯爵は椅子に座った3人を見る。目の前にいるのは絶世の美男美女。どこかで見たことがある顔だ。そう思った瞬間、冷や汗が背中を伝うのを感じた。

「ア、アルフリード殿下!?、し、失礼致しました。何卒ご容赦を!」

「構わねぇよ、今はただの冒険者だ気にすんな」

「ただの冒険者ですか?、か、かしこまりました」

「それで、アルフリード殿下は」

「アルフリードだ、冒険者として扱え」

「承知しました。アルフリード殿、本日は何用で?」

ジュラス伯爵はこんがらがる頭を必死に回転させる。暴君と名高い王国の第二王子が突然やってきて冒険者として扱えと言うのだ。訳がわからなかった。

「ジュラス伯爵こちらを」

ソラが懐から1枚の紙切れを取り出し伯爵に見せる。

「この依頼を受けにきた」

アルフリードの言葉を聞き、紙に目を通して理解した。アルフリード達は自らが冒険者組合に出した依頼を冒険者として受けに来たのだと。何故冒険者をしているのかと言う疑問が浮かぶが、ぐっと飲み込んだ。自分が触れてはいけないことがあるのかもしれないと。

「この依頼をアルフリード殿が受けてくださるのですか!」

「面接に合格したらな」

「アルフリード殿が不合格になるなどありえません、こちらとしても願ってもない話し、どうか我が子に稽古をつけてください」

ジュラス伯爵はアルフリードに頭を下げる。ジュラス伯爵としては願ってもない話しだった。王国最大戦力の一角であり、周辺国家に武勇で名を轟かせるアルフリードに稽古をつけて貰えるのだ。またとない機会だろう。

「それで稽古はいつからだ?」

「本日からお願い致します。おい、レスターを呼べ」

ジュラス伯爵が執事に指示を飛ばした。





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