ランクアップ
悪魔との戦いを終えたアルフリードは、塵と化すバルトロを見届けた。
「ふぅ、楽しかったぜ」
悪魔と戦い終えたアルフリードは非常に満足げだ。普段身体強化を使用せず持ち前の強靭な肉体で戦っているアルフリードは久しぶりに身体強化を使用した。本来なら身体強化するつもりなどなかったが、迷宮で悪魔と思わぬ遭遇をし初めて悪魔と戦ったため楽しすぎて思わず使ってしまったのだ。使った結果瞬殺だった。
「「お見事です、アル様」」
アルフリードの側に来たソラとサラが賛美の声を掛ける。
「ん?悪魔の魔石がねぇーぞ」
「悪魔は魔物ではないので魔石を落としませんよアル様」
アルフリードの問いにソラが答えた。
「そうか、じゃっ帰るか」
「「はい」」
十回層の扉をくぐりアルフリード達は迷宮を最短ルートを通り戻っていく。凄まじい速度で駆けながら、片手間に魔物達を一掃しながら戻るとやがて、地上に着いた。
地上に到着したアルフリード達は冒険者組合に向かい手に入れた魔石を換金する。
「アルフリード様、ソラ様、サラ様迷宮攻略おめでとうございます!!クレタノスの迷宮攻略の実績を持ちまして、皆様冒険者ランク2に昇格です」
アルフリード達の対応をしていた受付嬢が告げた。冒険者に成ってからろくに依頼も受けていないアルフリード達だったが、迷宮から持ちかえった大量の魔石と迷宮攻略の実績を積み、ランク昇格の条件を満たした様だ。
「お、もうランクアップかラッキー」
「やりましたねぇ、アル様」
アルフリードとサラは喜び、ソラはランクアップして当然とばかりにうなずいている。ランクアップを果たしたアルフリード達は上機嫌で宿に帰っていった。
次の日、迷宮を攻略してしまったアルフリード達は、依頼を受けるために冒険者組合を訪れていた。宿の滞在日数が終わるまでクレタノスで依頼を受けることにしたのだ。
「何か、いい依頼あるか?」
「猪の魔獣の納品と薬草の採取の二つはどうでしょうか、どちらも近くの森で依頼を済ませることができます」
「ソラがそういうならそうするか」
そういうとアルフリード達は依頼表をもって受付に行きさっそく二つの依頼を受注した。依頼を受注したアルフリード達は、森へと歩いて向かう、クレタノスの町から歩いて三十分程で森へたどり着いた。
「よし、じゃあ薬草と猪の魔獣を探しながら進むぞ」
「「承知しました」」
アルフリード達は森の中を進んでいく。すると、気配を感じアルフリード達は停止した。
「弓を」
「はい、アル様」
ソラは闇の中から弓を取り出すとアルフリードへと手渡す。普段帯剣し剣をよく使うアルフリードだが幼いころから武術を修めており様々な武器を使える。今回は狩りということでアルフリードは弓を使うことにした。
アルフリードが気配を辿るとそこには野兎がいた。アルフリードは弓に矢を番え弓を引く。野兎はこちらに気付いていない。
「ここだっ」
アルフリードが放った弓は見事に野兎の側頭部に命中し一撃で仕留めた。




