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遊びたい盛りの暴君  作者: 豚家 
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悪魔

アルフリードが気まぐれに迷宮核へと膨大な魔力を注ぎ込んだ結果、迷宮核は自らに封印されていた悪魔を解き放ってしまった。解き放たれた悪魔は、周りを見渡し状況を確認している。

「忌々しい熾天使め、我をこんなところに封じおってまったく許せんな、おいそこの人間、我を解放した褒美をくれてやる。何を望む」

悪魔は自分を解放したアルフリードを深紅の瞳で見つめ尋ねる。嘘か本当かわからぬが褒美をくれると。

「アル様、相手は悪魔です。騙されぬよう」

「分かってる、悪魔なんざ信用しちゃいねぇ、ただ、遊んでもらうだけだ」

ソラは悪魔を警戒しアルフリードに忠告した。アルフリードが悪魔に後れを取るとは微塵も思っていないがそれでも、相手は悪魔、どんな手を使ってくるかわからない。

一方のアルフリードは初めての悪魔にわくわくを隠せていない、悪魔と遊ぶ気満々だ。

「おい、悪魔、褒美をくれるんだってな?じゃあ俺と遊んでもらおうか」

アルフリードは悪魔に告げると抜剣し構えた。

「ほう、我とやるつもりか面白い、我が名はバルトロ、貴様の名は?」

「俺の名はアルフリードだ」

「そうか、アルフリード貴様を殺し魂を食らってやるとしよう」

悪魔バルトロとアルフリードの戦いが始まった。ソラとサラは見守っているアルフリードが遊びの邪魔をされるのを嫌っているからだ。

「どれ、まずは様子見と行こうか」

バルトロが指をアルフリードへ向けるとそこから灼熱の炎が球となり、アルフリードに襲い掛かる。

アルフリードは剣に魔力を纏わせると、灼熱に燃える火の球を切り落としていく。アルフリードが灼熱の炎をすべて斬り払うと次は、アルフリードの周りの地面が隆起し押しつぶそうと迫りくる。迫りくる地面の壁をアルフリードは殴り壊すと、バルトロへ高速で接近し斬りかかった。

「オラァ」

バルトロは両手に巨大な鉤爪を伸ばすと、アルフリードの斬撃を迎え撃つ。

「人間にしてはなかなかやるな、アルフリード」

「人間なめんじゃねぇぞ」

アルフリードの剣とバルトロの鉤爪が何度もぶつかり合う。バルトロは左手で剣を受け止めると右の鈎爪でアルフリードを弾き飛ばした。飛ばされたアルフリードは空中で体勢を整えると受け身を取り着地する。

「我の鈎爪で切り裂けんとはなんと強靭な体だ」

バルトロは驚きを隠せなかった。悪魔の爪は鋼鉄すら容易く切り裂く、しかしアルフリードの肉体は切り裂くことができなかったからだ。

<圧縮水流>

アルフリードの手の先に浮かんだ魔法陣から超高圧の水の魔術が放たれる。バルトロはとっさに避けたが完全には避けきれず左腕が被弾し切り落とされた。すかさずアルフリードはバルトロとの距離を詰めると一気に斬りかかる。バルトロは右手で斬撃を何とか受けるとアルフリードの腹に蹴りをお見舞いした。

「ぐっ」

アルフリードは2メートル程飛ばされ着地する。

「はははっいいぜお前もっと俺を楽しませてくれよ」

アルフリードは不敵に笑うと身体中に魔力を巡らせ身体を強化する。今までは剣に魔力を纏わせていただけでバルトロとやりあっていたが身体強化を使いギアを上げる。

対するバルトロは身体強化はすでに使っていた。それでもアルフリードとはほぼ互角だった。バルトロは左腕を再生しアルフリードを迎え撃つ。

「ついてこれるかな?」

アルフリードはそうつぶやくと飛ぶように駆けバルトロとの距離を詰め斬撃を放つ。バルトロは何とか躱そうとするも躱しきれず胸を切り裂かれる。さらに次々と身体中を切り裂かれる。切り裂かれながらも体を再生させていたバルトロだったが徐々に再生が追い付かなくなっていく。

「くそっ我がこんな人間ごときに」

「もっと悪魔らしく醜い顔にしてやるよ」

バルトロはアルフリードに頭を捕まれ何度も顔をボコボコに殴られる。

「どうした、もうおわりか?」

アルフリードの問いにバルトロは答えることができない。

「とどめだ」

<断罪の業火>

頭を捕まれたままのバルトロは炎に包まれて塵となった。









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