表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遊びたい盛りの暴君  作者: 豚家 
21/35

クレタノスの迷宮最下層

憩いの宿で一晩過ごしたアルフリード達は、再び迷宮に潜っている。八階層までの道のりはわかっている為然程時間を掛けず走り抜けた。

「よし、ついたな八階層」

「今日もどんな事が起きるかたのしみですねぇ」

「そうね、サラ」

アルフリード達は迷宮八階層をぐんぐん進んで行く。出てくる魔物はゴブリンやオークだ。進む毎にその強さも上がっているがアルフリードは気にも止めず倒していく。そうして進んでいるとやがて九階層への階段を発見、アルフリード達は九階層へ到達した。

「九階層も遺跡か」

「出てくる魔物が変わるかも知らないので気をつけましょうアル様」

「何が出るんでしょうかねぇ」

アルフリードとソラ、サラはそんな会話をしながら進んで行く。遺跡の道をアルフリードの直感で道を選びながら進んでいると早速魔物と出くわした。アルフリード達の前に姿を現したのは動く石像だ。動く石像は人型で体長は三メートルほどある。

「おおっ新しい魔物だ」

「すごーい、石像が動いてますぅ」

アルフリードとサラは出会った動く石像に興奮している。そしてソラはそれを和かに見守っている。

動く石像はドシン、ドシンと歩きアルフリードの前に来ると腕を振り下ろす。

「オラァ」

アルフリードは動く石像が振り下ろした腕を剣で迎え打ち腕を切り刻む。そして、その流れで胴を横薙ぎに一刀両断し斬り倒した。一刀両断された動く石像は床に崩れ落ちていく。

「そんなに強くはねぇな」

「中型迷宮ですからね、アル様が満足に戦えるのは大型迷宮の下層からではないでしょうか」

「いつか行きたいですねぇ 大型迷宮ぅ」

初めて見る動く石像に心躍ったもののあっさり倒してしまい、残念気なアルフリードにソラは中型迷宮の魔物程度ではアルフリードとまともにやりあえないのは当たり前、まともに魔物とやりあうなら最低でも大型迷宮の下層レベルは必要だと伝えた。サラは大型迷宮に行ってみたいようだ。そんな会話をしながらも、新たに現れる動く石像を豆腐でも切るかのように倒していくアルフリードはどんどん進んでいく。そうして進んでいる内に次の階段を発見し、アルフリード達は十階層へとたどり着いた。十階層は今までの階層とは違い大きな一つの空間になっている。そんな空間の真ん中に一体の魔物がたたずんでいて、奥の祭壇には迷宮の核と思われる赤い球体が設置されている。

「どうやらここが最下層のようですね。あそこにいるのがこの迷宮の主だと思われます。」

「もう最下層か、じゃ あいつを倒して終わりだな」

見えている魔物がこの迷宮の主だと伝えたソラに返事をしたアルフリードは迷宮の主を倒さんと主に向かい歩いていく。迷宮の主はゴブリンキングだ。冒険者組合の魔物ランクではランク4の魔物とされている。ゴブリンキング自体の強さはランク4の魔物と比べると見劣りするがその厄介なところは群れを率いる統率力だ。

「ぐぎゃあああああ」

近ずいてくるアルフリードに気付いたゴブリンキングが雄叫びを上げると周囲に黒い靄が現れその中からゴブリンの群れが誕生した。ゴブリンの群れにはゴブリン将軍やゴブリン魔術師、ゴブリンライダーなど様々なゴブリンがいる。

「数が多いな、さっさと終わらせるか」

ゴブリン達の数は百はいるだろう。アルフリードはポツリとつぶやくと魔術を構築し始めた。そして、次の瞬間アルフリードの足元に展開された魔法陣から魔術が解き放たれる。

〈大炎海〉

アルフリードに襲い掛かろうとしていたゴブリンの群れを炎の海が飲み込んでいく。仲間のゴブリンが燃え尽きるのを見たゴブリン達は我さきへと逃げようとするが、炎の海は津波のように襲い掛かり逃げるよりも早くゴブリン達を飲み込み魔石へと変えていく。やがて、炎の海はゴブリンキングも魔石に変えた。

「こんなもんか」

「「お見事です。アル様」」

ゴブリンキングの群れを一つの魔術で倒してしまったアルフリードの側に駆け付けたソラとサラはアルフリードを讃えた。

「これで、迷宮攻略ですねアル様」

他の魔石と比べひと際大きな迷宮主の魔石を回収したソラが言った。

「そうだな」

アルフリードはぶっきらぼうに返事をすると、迷宮核へと近ずいていく。

「これが迷宮核か」

アルフリードは迷宮核に触れるとつぶやいた。

「壊しちゃだめですよぉアル様ぁ」

サラがアルフリードに注意を促す。

「分かってる。迷宮の魔物は魔力でできてるんだよな」

「その通りです」

アルフリードの問いにソラが答えた。

「じゃあ核に魔力を注いだらどうなる?」

「私たちには判りかねます」

「じゃっ やってみっか、面白そうだし」

そう言うとアルフリードは核に魔力を込め始めた。アルフリードが迷宮核に魔力を込め始めると、核はアルフリードからどんどん魔力を吸い始める。そして、迷宮核は元々の赤色から徐々に黒色に染まっていく。やがて、迷宮核が暗黒に染まったとき異変が起こる。異変を感じ取ったアルフリード達は、大きく飛びのき迷宮核から距離を取った。

「何が起きてる?」

アルフリードがそうつぶやいた瞬間、迷宮核から闇が噴き出し一つになっていく。そして、その闇の中から何者かか姿を現した。

「やっと出れたぜ、現世(うつしよ)

姿を現した何者かは大きく伸びをする。すると周りに大きく闇の波動が広がった。何者かの背には蝙蝠のような翼、頭にはヤギのような角、真っ赤な瞳、そして、腰のあたりからは尻尾が生えている。

「この姿間違いありません悪魔です!!」

ソラが叫ぶ。迷宮核から姿を現したのは悪魔だった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ