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遊びたい盛りの暴君  作者: 豚家 
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血の匂い

クレタノスの迷宮七階層に到達したアルフリード達は、七階層の森を進んでいる。時折魔物の奇襲があるが、それをアルフリードの剣の一振りで瞬殺していく。

「六階とあんま変わんなぁな」

「ですねぇ」

六階層と同じ様な状況に飽き始めたアルフリードのぼやきにサラが同意する。魔物との遭遇頻度は上がっているが、同じ魔物ばかりで六階層からの変化が少ない。そんな森を半ば流れ作業の様に魔物を倒し進んで行くと、今までとは違う魔物に遭遇した。

「グギャギャギャア」

十歳程の人の子位の身長に緑色の痩せ細った身体、長く尖った耳、大きな鷲鼻、ギザギザの歯をした醜い容姿、邪妖精ゴブリンだ。ゴブリンは下品な笑みを浮かべソラとサラ見て、よだれを垂らしている。

「気色の悪い」

「最悪ですぅ」

ゴブリンを見たソラとサラは嫌悪感を示して身構える。

「おっゴブリンか」

アルフリードがつぶやく。すると、茂みの中からさらに四匹のゴブリンが姿を見せる。

「五匹か」

アルフリードが剣を構えるとそれに反応したゴブリンたちは、牙をむき出しにして鋭い爪を構えだす。先に動いたのは五匹のゴブリンの内の一匹だ。アルフリードに向かって駆けると、爪で引っ搔こうとゴブリンは腕を振るう。

「よっと」

ゴブリンの突撃も虚しくアルフリードが剣を振るうとあっさりと首と身体が別れ魔石へと変わった。仲間がやられたゴブリン達は全員でアルフリードへと一斉に飛び掛かる。アルフリードは襲い掛かってくる四匹のゴブリンに対して剣を力任せに剣を振るうと斬撃一つで纏めて斬り倒した。その後も出くわした魔物を倒しながら七階層の森を進んでいく。

「おらぁ」

巨大なカマキリの頭を叩き切り、

「はぁっ」

木に擬態し不意打ちを仕掛けてくるトレントを斬り倒し、次々に現れる魔物を倒し、突き進むとやがて、森を抜け最奥の壁が見えてくる。壁に下の階に進む階段を発見したアルフリード達はさっそく八階層へと足を踏み入れた。八階層に足を踏み入れたアルフリード達が目にしたものは、巨大な遺跡だった。建てられて相当時間が経っているのだろう、柱や外壁には苔が生い茂っている。

「洞窟、森に続き遺跡か、面白れぇな迷宮」

「これは、かなり古い時代の物ですね。これも迷宮の力で建てられたのでしょうか?」

「雄大ですねぇ」

目の前に現れた荘厳な遺跡を目にしてアルフリード、ソラ、サラは感嘆しつつ、巨大な門をくぐり遺跡の中へと進んでいく。遺跡の中で最初に現れたのは、四匹のゴブリンだ。七階層と違いゴブリン達は武器を装備している。四匹のゴブリンの内一番奥にいる一匹は杖を持っている。どうやら、魔術を使う個体もいるみたいだ。武器を持ったゴブリン達は我先にとアルフリードに突撃し、杖を持ったゴブリンは呪文を唱える。向かってくるゴブリン達をアルフリードが迎え撃つ。

「武器を持とうが雑魚は雑魚っと」

武器を持とうが所詮はゴブリン、アルフリードの敵ではなく、三匹ともあっさりと斬り倒された。そこへ、四匹目のゴブリンの魔術が襲来する。飛んできた火の矢をアルフリードは剣で薙ぎ払い打ち消す。

「火力が足んねぇなぁ」

ゴブリンに高速で近づいたアルフリードは相手の頭を叩き切った。ゴブリンを蹴散らしたアルフリード一行は破竹の勢いで遺跡を進む。ホブゴブリンが統率する群れを殲滅し、人食いの化け物、オークを切り刻み、巨大な岩が転がりくる罠を打ち砕き。そうして進み続けているとアルフリード達は異臭を感じ取った。

「血の匂いだ」

「また冒険者たちがやられているのでしょうか?」

「ソラの言う通りかもぉ」

アルフリード達は血の匂いを辿り進んでいく。匂いの発生源にたどり着くとそこには、四人の冒険者がたおれていて、その中心に人が一人立っていた。四人の冒険者は大量に血を流しており既にこときれているようだ。立っている男の持つ剣からは血が滴り落ちていた。


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