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遊びたい盛りの暴君  作者: 豚家 
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幸運のミサンガ

憩いの宿で一晩を明かしたアルフリード達は、冒険者協会を訪れていた。

「次の方どうぞ」

買取受付に並んでいたアルフリード達は自分達の番が来たので前に進むとソラが魔石の入った袋と宝箱から出てきた指輪を取り出し、提出する。

「魔石の買取とこの指輪の鑑定をお願いします。」

「魔石の買取と指輪の鑑定ですね、12番の番号でお呼び致しますのでこちらの番号札をお持ちください」

ソラが番号札を受け取ると時間を潰す為掲示板に依頼を見にいく。掲示板には護衛依頼や納品依頼などの依頼票が沢山張り出してある。

「王都程じゃねぇけど結構あるな。面白そうなのあるか?」

「特に目立つものはありませんね。それにランク1の私達では受けられないものばかりです。」

「ランク上げないといけませんねぇ。」

アルフリードとソラ、サラはそんな話をしながら待っていると自分達の番号が呼ばれる。

「番号12番でお待ちの方」

番号を呼ばれたアルフリード達は買取受付に向かい番号札を渡す。

「魔石の買取ですが、通常の魔石が142個で銀貨4枚と大銅貨2枚銅貨6枚で5階層の階層主の魔石が銀貨1枚、合わせて銀貨5枚と大銅貨2枚銅貨6枚での買取となります。」

ソラは買取金額を確認すると受け取った。

「続いて、指輪型魔道具ですが鑑定の結果、腕力の指輪でした。効果は装着者の腕力の上昇です。こちらの魔道具も売却されますか?」

「どうなさいますか?アル様。」

「売却する。」

ソラがアルフリードに腕力の指輪を売却するか確認するとアルフリードは売却する事に決めた。腕力の指輪は下位や中位の冒険者なら欲しがるかもしれないがアルフリード達にとっては必要の無いものだ。

「売却ですね。では、こちらの腕力の指輪は銀貨5枚になります。」

ソラが銀貨5枚を受け取り袋へとしまった。売却が終わったアルフリード達は今日も迷宮に潜る為出発しようとすると声を掛けられる。アルフリード達は相手の顔を確認すると見覚えのある顔だった。助けた少年冒険者チームだ。

「昨日はありがとな、助かった。俺達は冒険者チーム〈風の導〉、俺はラックよろしくな。それでこっちが」

「ベッツだ」

「クロスだ」

「レウスだ」

少年冒険者チームもとい〈風の導〉はアルフリード達に改めて自己紹介をした。

「俺はアルフリードだ。こっちがソラでこっちがサラだ。それで俺達に何か用か?」

「助けてもらったお礼をしようと思ってな、これやるよ。」

ラックはそう言うとアルフリードに何かを差し出した

「何だこれ?」

「これは、幸運のミサンガって言うんだ。知り合いのシスターの祈祷術で幸運の祈りが込められてるんだ。」

アルフリードが尋ねるとラックが渡したミサンガについて説明した。ラックの口からシスターという言葉が出た瞬間ソラとサラは顔を歪めた。魔女であるソラとサラは教会の人間に対していい感情はないのだろう。

「幸運のミサンガねぇ、貰っても良いのか?」

「勿論、命の恩人だからな」

アルフリードは貰ったミサンガを左の手首に付けた。

「アルフリード達はこれから迷宮に行くのか?」

「ああ」

「アルフリード達は強ぇけど何が起きるかわからないから気をつけてな」

「勿論だ。じゃ、俺達はもう行く」

「「「「じゃーなー」」」」

アルフリード達は駆け出し冒険者〈風の導〉に見送られて迷宮へ向かっていった。



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