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遊びたい盛りの暴君  作者: 豚家 
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階層主

2階層で少年冒険者チームと別れ先へ進んでいるアルフリード達は、2階層を突破し3階層を進んでいた。

3階層に入ってからはスケルトンだけでなく、ゾンビが出現するようになった。ゾンビは腐り掛けの身体を持っている為、肉の腐った匂いを漂わせており、出くわしたアルフリード達少し顔を顰めている。

「少し匂いますねぇ」

「ああ」

「ええ」

サラの発言にアルフリードとソラも同意する。すぐ様アルフリードは魔術を構築するとアルフリードの手の先に魔法陣が浮かび上がる。

〈火球〉

魔法陣から火の球が飛び出し先頭のゾンビに着弾すると、4体のゾンビを纏めて焼き尽くし、後には魔石が四つ転がった。

「臭ぇからあんま近づきたくねぇな」

アルフリードはそう呟き3階層の魔物を次々と魔術で焼き払い、ドンドン進んでいく。そうしてしばらく進んで行くと4階層へ下る階段を見つける。アルフリード達は早速4階層へ進むとそこは今までと変わらず洞窟だった。出てくる魔物もスケルトンとゾンビで3階層との違いと言えばスケルトンだけでなくゾンビも武器を持っているところだ。特にアルフリードの興味を惹くものも無く、3階層と同じようにアルフリードの火の魔術でスケルトンとゾンビを焼き払いながらしばらく進むと、アルフリード達は5階層への階段を見つけた。5階層へ降りるとそこで待っていたのは、武器を持ったスケルトンとゾンビ。階を降りるごとに魔物の強さが上がっているのだが、アルフリードは一撃で倒してしまう為気付かないまま3階や4階層と同じ様に焼き払いながら進んでいく。そうして進んでいると、今までと違うものが見えてくる。それは、大きな扉だ。

「何だ?これ?」

「大きな扉ですねぇ」

「恐らく階層主の部屋ではないでしょうか。迷宮では何階層かごとに階層主が存在する部屋があると聞いたことがあります。」

アルフリードとサラの言葉に対しソラが推測を述べた。

「階層主って何だ?」

「階層主とは迷宮の何階層かごとに存在する通常より強力な魔物のことで倒さなければ先に進めないようになっているそうです。」

アルフリードにソラが階層主について教える。

「へぇそれは面白そうだな。早速行くか」

アルフリードはそう言うと大きな扉に触れた。すると扉は一人でに動き開く、アルフリード達は開いた扉の先へと進む。扉は開いたままで部屋の外に逃げることはできるようになっている。部屋の中で待ち構えていたのは骸骨の戦士だ。武器を持っただけのスケルトンとは違い鎧を纏い剣を履いている。

「俺がやるからソラとサラは手を出すなよ」

「「承知しました」」

アルフリードは前に出ると剣を構えた。すると、骸骨の戦士がアルフリードに向かってくる。スケルトンやゾンビに比べると動きが速い。しかしアルフリードにとっては遅く骸骨の戦士の剣を余裕を持って捌いていく。

「階層主って言っても5階層じゃこの程度か」

アルフリードはそう呟くと剣を振り抜き骸骨の戦士を鎧ごと一刀両断した。骸骨の戦士は上半身と下半身に分たれたが、それでも動いている。そこへアルフリードは近づくと上半身のみで必死に戦おうとする骸骨の戦士の頭蓋骨を踏み潰す。すると、骸骨の戦士は霧の様に消え去り5階層のスケルトンやゾンビより一回り大きな魔石を落とした。

「「お見事です。アル様」」

骸骨の戦士を倒したアルフリードの元へ寄ってきたソラとサラが賛辞を述べる。

「まぁ5階だしあんま手応え無かったな。早くもっと下に行こうぜ。」

「アル様、階層主を倒してキリもいいことですし本日はここまでに致しませんか?」

ソラは懐から取り出した懐中時計で時間を確認するとアルフリードに帰還を提案した。

「ソラがそう言うならそうすっか」

アルフリードはソラの提案に乗り帰還する事に決定。帰りは行きとは違いソラの書いた地図を最短距離で戻ってきたので然程時間は掛からなかった。アルフリード達が地上に戻った頃には丁度夕日が沈む時間帯だった。アルフリード達は憩いの宿に戻ると夕食をとり一夜を明かした。


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