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遊びたい盛りの暴君  作者: 豚家 
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迷宮へ向かう

迷宮の町クレタノスにある冒険者協会に三人の人物が入ってきた。アルフリード一行だ。三人ともいつもの高価な服ではなく、庶民と同じような服に身を包んでいる。執事のソラはズボンをはいており、ボーイッシュな恰好でサラはロングスカートを着用し女性らしい恰好をしている。三人とも美男美女なため多くの視線を集めているが、気にするそぶりも見せずに受付へと進んでいく。

「こんにちは、何の御用でしょうか?」

「どうも、王都から来たものなのですが、迷宮とおすすめの宿について教えていただきたいです」

受付嬢に対してソラが受け答えする。

「畏まりました迷宮と宿についてですね。まず、迷宮についてですが、ここクレタノスにあるのは中型迷宮ですでに攻略済みです。迷宮の最奥にある核を破壊すると迷宮が消えてしまうので核の破壊は禁止されています。もし破壊してしまった場合犯罪となってしまうためご注意ください。続いて宿についてですが、木漏れ日の宿という場所が迷宮や協会にも近く利便性が良く安全面も問題ないためおすすめです。」

「わかりました。ありがとうございます。それで失礼します。」

受付嬢から迷宮の説明と宿のおすすめを聞いたアルフリード達はまずは宿の確保しようと出口へ向かっていると4人組の冒険者達から声が掛かる

「ちょっといいか?あんたらここの迷宮初めてなんだろ?俺たちは最下層まで行ったことがある、もしよければ最下層までの情報買っていかねえか?」

情報売買の申し出だった。迷宮の攻略情報は冒険者協会が公式の情報を売っているため冒険者から直接情報を買う必要はない。だが、それを知らない新参者の冒険者を狙ってこうして情報を売ろうとする冒険者がいるのだ。こういった冒険者からの情報は信憑性が低く全くの出鱈目であることもあるため注意が必要だとアルフリードは知らなかったがソラとサラは知っていた。

「あー、要らねぇ」

「ちょっと待てって、せっかくのチャンスだぞ俺たちが命懸けで得た情報を安く売ってやろうってんだ」

全くの嘘だ。この冒険者達は協会の公式情報に載っていることを協会より高値で売ろうとしているのだ。早く迷宮に潜りたいアルフリードは断ったにもかかわらず呼び止めて来る冒険者達はにイライラしている。

「だから要らねぇって言ってるだろ」

「そんなこと言うなよ。迷宮の危険さを知らなっ」

再びアルフリードを呼び止めた冒険者が何かを言いかけた途中で突如倒れてしまった。迷宮に行きたくてイライラしているアルフリードが目にも止まらぬ速さで相手の顎を拳で撃ち抜いたのだ。突然倒れた冒険者に仲間達は戸惑っている。

「おいっジョッシュどうした!?しっかりしろ!てめぇなにしやがった!?」

「何もしてねぇよ。見てただろ?いきなりそいつが倒れたんだ。早く医者にでも連れていけよ。じゃーな」

冒険者達はアルフリードが何かしたとは思っているが、何をしたかまでは分からず。こいつにこれ以上関わると次は自分がこうなると察してアルフリード達を睨みながら倒れた仲間を担ぎ去っていった。

「はぁ面倒くさぇさっさと行こうぜ」

「「はい」」

アルフリード達は宿の確保へと向かった。宿は冒険者協会からすぐ近くにあった。

「ここだな木漏れ日の宿」

アルフリード達は宿に入ると受付へと向かう。受付には1人の女性が座っていた。

「あら、いらっしゃいませ。ようこそ木漏れ日の宿へ」

「3人一部屋でお願いします」

ソラが要望を伝える。

「3人で一部屋だと4人部屋になるけどよろしいかしら?」

「ええ、とりあえず一週間でお願いします」

「食事は朝と夜が出ますが付けますか?」

「食事付きでお願いします」

「一泊食事付きで銀貨1枚ですので7日分で銀貨7枚になります。」

「はい」

ソラは懐から袋を出すとその中から銀貨を7枚取り出して料金を支払った。ソラが部屋の鍵を受け取ると3人は部屋を確認し、アルフリードの希望通り早速迷宮に向かう事にした。宿を出ると歩いてすぐ迷宮の入口についた。入り口の周りは高い石垣に囲まれており、衛兵も待機していて警備は万全のようだ。アルフリード達は他の冒険者達と違い防具などを装備しておらず、荷物はソラとサラの共有する闇の空間の中に入れてあるためソラとサラは手ぶらで、アルフリードは両手剣を履いているだけでほぼ普段着のため浮いているが、そんなことは気にせず入口にいる衛兵に冒険者証を提示して、迷宮の1階層に足を踏み入れた。








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