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遊びたい盛りの暴君  作者: 豚家 
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迷宮の街へ

特別任務を受けた数日後アルフリードは家族への挨拶や準備を終え王都を旅立つ時がやって来た。アルフリード一行の最初の目的地は王領にある迷宮の街クレタノスだ。クレタノスは王都の南東に歩いて2日ほどの場所にある街で、主に迷宮から採れる魔石や魔道具を活かした産業を行っている。また迷宮があることからクレタノスを拠点とする冒険者が多い。アルフリードたちは王都からクレタノスに向けて出発する乗合馬車に乗って一日かけてクレタノスへ到着した。王家の馬車を使用しなかったのは、王族としてではなく冒険者アルフリードとしてやっていくというアルフリードの考えからだ。王領は治安が良く街道に魔物が出て来ることは滅多にないため王都からクレタノスへの道中は穏やかなものだった。だが、王族のアルフリードにとっては初めての経験でアルフリードはとても満足していた。

「着いたなクレタノス。乗合馬車窮屈だけど悪くはなかったな。強いて言えば治安良すぎて魔物も出ないのは退屈だったぐらいか。」

「アル様これからは冒険者として乗合馬車に何度も乗るので、いつかは魔物の襲撃に遭うかもしれません。その時の楽しみとしましょう。」

「そうですよー、アル様、魔物どころか賊に襲われることもあるかもしれませんよぉ。それどころか襲われてる馬車を助けたりして!」

「おお!それは楽しそうだな」

アルフリードたちはそんな話をしながら防壁の門に並ぶ。しばらく並んでいるとアルフリード達が入場する番がやって来た。

「次の方どうぞ」

アルフリード達は門兵の前に前にいくとそれぞれ冒険者証を提示する。アルフリード達の登録名はフルネームではなくそれぞれアルフリード、ソラ、サラとなっている。その冒険証を門兵は確認すると次に顔を確認した。その瞬間門兵の身体が固まった。門兵は理解できなかった、何故自分の目の前に王族がいるのかそれも、庶民の列に並んで。とにかく失礼の無いようにせねばと敬礼しようとした瞬間アルフリードに止められる。

「やめろ、ここに来たのは冒険者アルフリードだ、いいな」

「はっ」

門兵は戸惑いながらも返事をすると入場料をソラから受け取った。

「よしっ早く迷宮攻略いくぞ」

「宿の確保が先ですよ」

アルフリード達は楽しそうにクレタノスへと足を踏み入れた。

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