恋華と第一イベント
親睦会と言う名目で芦原と恋華が向かった先は学校から二十分程離れたファミリーレストランだ。
「ん、先選んで良いよ」
「あ、ありがとうございます」
席に座ると芦原は恋華にメニュー表を手渡した。暫くすると恋華はとても苦悩しているのか顔が少し顰められる。
「何と何で悩んでいるんだ?」
「そーですね、このチーズinハンバーグとデミグラスハンバーグですかね。」
「東雲ってハンバーグ好きなんだな」
「はい、小さい頃お母さんに作ってもらったのが印象的でよく私も作るんですがどうも上手くできないみたいで……」
「じゃあ俺がチーズinハンバーグ頼むから東雲はデミグラスハンバーグにしなよ。」
「あ、ありがとうございます!!」
東雲が少し悲壮な表情になったのも仕方がない。説明書を見る限り理由は分からないが恋華が幼い頃に母親を亡くしているからである。
そうこうしている内に注文していたハンバーグがテーブルに並んだ。さっきまでの表情が嘘のように恋華はキラキラした目でハンバーグを見つめていた。
「じ、実はこう言った場所でご飯を食べることが初めてでとても楽しみだったんですよ!」
「そうなのか?行きたくなった時はいつでも呼んでよ」
「良いんですか!ありがとうございます!」
「うん、取り敢えず食べようか」
「はい!」
「「いただきます」」
パクッと恋華が食べると口元を緩めて如何にも幸せそうな表情で食べ進めている。
「このハンバーグとても美味しいです!!」
「ははっ、表情で丸分かりだよ」
「うっ、そんなに顔に出てましたか?」
「うん、可愛いよ」
「ま、またそんな事言って!」
「ごめんごめん、あ、こっちも食べる?」
「そうやってハンバーグで釣ろうとして、まぁ貰いますけど!」
ーーピコンーー
ーーーーーーーーーー
1.あーんをする
2.恋華の皿の上に置く
3、スカートをめくる
ーーーーーーーーーー
芦原は少し考えたが男としてここは1を選ぶ以外の選択はない。3の事はもう気にしないようにしようと心に誓う芦原であった。
「はい」
「…………」
「うん?どーした?」
「ここここ、これってあーーんですか?」
「まぁ、そーだな」
恋華は頬を真っ赤にさせながらもじもじとしていたが決心したのか芦原が持っているフォークの方へと顔を持ってきた。
「ん、おいしぃ………」
恋華は一瞬のうちに耳まで真っ赤にさせ俯いたがバッと顔を上げたと思えばハンバーグをフォークに刺し芦原の方に持ってきた。
「これでお相子です!」
「あ、あぁ、お、こっちも美味しいな」
「なんであなたは平静でいられるんですか……」
「そんな事ないよ、俺は表情に出にくいんだよ。めちゃくちゃドキドキしたよ」
「そ、そうですか」
恋華はまた俯いたが今度は首まで真っ赤に染まっていた。
こんな楽しい時間は言わずもがなあっという間に過ぎていった。
「では、また明日ねああああ君!バイバイ!」
「あぁ、また明日。バイバイ」
「あ、あのさっきも言ってたんですが本当に行きたくなったらいつでも呼んで良いんですか?」
「うん、いつでも呼んでくれ。楽しみにしてるよ。」
「は、はい!ありがとうございます!では!」
こうして、入学式早々の美少女との食事イベントは幕を閉じたのだった。
が、愛生が芦原の家の前に立っていた。
愛生が芦原を見つけた途端頬を膨らましてこちらを睨みつけていた。
最後までお読みいただきありがとう!
恋華が可愛い!
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