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散歩
今、私は中島くんの隣を歩いている。
ベア達の家は、おさるさんの家と同じ地域みたい。
街ではなく、自然がたくさんある場所。
私が住んでいる所とは、全然違う…。
私達が歩く度に、草の音がする。
「中島くん、今日は楽しかったね。」
『うん。魔法の国って、不思議な場所だね…。』
そう言って、周りを見渡す中島くん。
ベア達の家の近所の人だろうか。
うさぎさんや犬さんなど…数え切れない程のぬいぐるみ達。
皆ニコニコしていて、楽しそう。
「あっ、夕日だよ。」
ベアが言っていたきれいな景色とは、この事だろうか…。
私達の世界と同じ水色の空に真っ赤な夕日があった。
『きれいだね…。』と言って、夕日を見つめている中島くんはいつにもまして格好良い。
2人きりでいられるなんて、幸せだなぁ…と思っていた。
一方、その頃ベア達は…。
『チャッピー、おさるさん頑張れ!!』
『氷の壁チャー!!』
『突風ウキ!!』
チャッピーとおさるさんの戦いごっこを観戦していたのだった。




