公園②
氷の壁の向こうから、誰かがひょこっと出てきた。
遠くて見えないけど、丸いというのとしっぽがあるのは分かる。
『一体、誰だチャー!!』とチャッピーが言うと、『危なかったウキー。』と声がした。
ウキーって、まさか…と思っていたら、こっちに近付いてきた。
その正体は、可愛いおさるさんだった。
「えっ…、おさるさん?」
隣にいたベアも、ポカンと口を開けている。
『そうだウキー。せっかく、動物を集めたのに…何で逃がすんだ…?』
『だって、可哀想だったんだもん。』とベア。
「どうして、動物を集めたの?」と聞いてみた。
『人間にイタズラをしたかったんだ。』
酷いなぁ…と思いながら、私はベアとチャッピーを見た。
『そんな悪い子には、チャッピーの水魔法チャー!!』
『み…水?』とおさるさんが焦り出した。
水に何かあるのかな…と考えていたら、抱えていた犬がこう言った。
『おさるさんは、水が苦手らしいよ。何かの本に書いてあったはず…。』
犬が本を読むなんて、初めて聞いたなぁ…とびっくりした私。
この人、元はもしかしたら…
『その人間がどうなっても良いのか!?』とおさるさんが犬を指差しながら言った。
やっぱり、人間だったんだ…と確信した私。
『星羅ちゃん、どうしよう…。』とベアは涙ぐんでいる。
そんなベアを見て、私も悲しくなったのだった。




