読書をしていると…
私は、いつものように自分の部屋で本を読んでいた。
「この本、面白いなぁ…。」
特に読んでいるのは、ファンタジー小説。
読んでいると、魔法が使えたら楽しいんだろうなぁ…とよく思う。
休憩をしようと、天井を見上げたら何かキラッと光った。
「な…何!?」
そして、そこから何かが落ちてきた。
ドサッと音がした方を見ると、珍しい色のくまが落ちていた。
『痛かったぁ…。』とくまが立ち上がろうとした所に、また何かが落ちてきた。
今度は、大きな青い物体だった。
『痛かったチャー。』と立ち上がると、可愛いペンギンだった。
「あの…、あなた達は?」
答えてくれるか分からないけど、そう聞いてみた。
『チャッピー、重いよ。どいてよ!!』
『ごめんチャー。』と話していて、私に気付いていないみたい。
「大丈夫?」とオレンジのくまの傍に行くと、やっと気付いたみたいだった。
『あ、ありがとう。いきなり、部屋に来てごめんなさい…。』
「あなた達は、誰なの?」
『俺達は、魔法使いチャー。だけど、魔法使いといっても呪文は使わないチャー。』
「へぇ、そうなんだ。あなた達のお名前は?」
『俺は、ペンギンのチャッピー。』と青色のペンギンが言った。
『私は、Moon Bearって言うの。お腹に、月のマークが目印だよ。あなたは?』
オレンジのくまは、月なんだ。
可愛い女の子だなぁ…と思った。
「私は、羽生 星羅。中学1年生だよ。」
『星羅ちゃん、よろしくね。』
『よろしくチャー!!』と自己紹介をした。