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暇人日記  作者: 新玉ジャガ
日記帳の出来事
5/10

デート②

書いてて思った…………デートって何だよ‼

てな感じになり内容変な感じですが、読んでください………。


「なんとか時間には間に合ったな」


僕はそう一言つぶやいて駅近くに設置してあるオブジェの上の大きめな時計を見て現在の時刻が11時丁度を示していることを確認した。


そのオブジェの下に美麗が腕時計を気にしながらきょろきょろと周りを見渡しながらある一点で停止してその方向に満面の笑顔を携えて大きく手を振ってきた。


僕もそれに気づき近づきながら。

「わりィな。少し待った?」

などと言った。

いいね~。なんかすらすら言葉が出てきて楽だ。

そんな事を思っているとは知らずに,美麗は僕の問いかけに

「うんん。私もさっき来たところだから全然平気だよ~」

っと,ありがちな返答を返してきた。ありがちなんだが実際に言われてみれば,これって結構いいもんだな。


「んじゃ,遊園地に行くか?」

「そうだね」


僕と美麗は並んで駅のホームに入り電車の切符を買って,11時10分発の電車に乗った。

   *

美麗と出会ったのはこいつの記憶上高校2年のマラソン大会の時だったみたいだ。

亮輔のクラスはBクラスで美麗はDクラスだったので,

今まで行事では見かけるぐらいはあっても,それ以外ではあまり接点がなかったのだが,今回の大会で美麗が調子に乗ったというかなんというか,

男子にも引けを取らないナイスランをしていて,後ろに誰もついてきていないかを確認しようと振り返った時に運悪く少し大きめの石を踏んで川土手に転げ落ちてしまった。

そこに亮輔が助けに行って・・・。後は察してください。


まぁそんなこんながあってから美麗が亮輔に一目ぼれしたのだが,なぜかその時は告白をしなかった。

そして,それから二人別々の大学に進学して行って,ある日に大学の友達に誘われた合コンで再会した。そうして今に至るみたいである。


なんだよ運命の相手ってか?おいこら!

でも今は僕の彼女でもあるから許すけどな。

そうこう亮輔の記憶をいじくりまわしていたら,遊園地近くの駅に着いた。僕たちは電車から降りて改札を出て,遊園地まで歩いて行った。


遊園地行ったのは何時ぶりかなぁ。なんと記憶を探って行ったが,なんとそんな記憶が僕の中には一切なかった。

小学校の時も運悪く行き損ねてしまったし,なにかついていなくて遊園地なんて行った事がない。


「そう言えば俺ってあんま遊園地とか来た事無かったんだよな。今日は結構楽しみだな」

「え!りょう,遊園地行ったことなかったの?それじゃあ今日はめいっぱい楽しんで行こうね~」


おお!なんかいいな,すべてが新鮮でなんか気持ちが高揚する。

ヤバい,かなり楽しいぞデート。などと思っているが,正直なとこ,これと言って何もしていないのにデート感を味わっているとは・・・。

これは何にも,ういた話のなかった僕の灰色な人生が原因かな。


「おう!そうだな。んじゃ美麗は何回か来てそうだから,普通は逆かもしれないがエスコートよろしく頼んだぜ」

「もう。ほんとだよ。でもまぁ,うん。いいよ。それじゃあまずなに乗ろうかな~」

口元に人差し指をポンポンと打ちながら色々と考えている。

見た目の割に性格結構かわいい系なんだな。ギャップがあっていいけど。


遊園地に着いて,ゲートをくぐって僕たちは園内へ入って行った。

平日に行ったということも影響しているのか,家族連れの客などはほとんどおらず,園内

はかなり空いていた。


「よかったな。結構好いているみたいだから色々回れそうだ」

「まぁね。ディ○ニーランドとかは逆に平日にお客さんが多いって聞いてたから少し心配してたけど大丈夫そうだね」


そう言えば,あの某ランドは客の勝手な解釈で休日よりも平日に行った方が人が少なくていいだろうと,思っていて,同じことをほかの人が考えているともしれずに,ノコノコ足を運んで後悔するんだよなぁ。

まぁ今日はそんなことがなかったので,と言うよりもこの遊園地では起こらなかったので,遊園地を満喫できそうだなぁ。っと10分前の自分は思っていた。


「いや。ジェットコースターってあんなに小股がヒュ~ってなるもんだったのかよ・・・」

ぼくはベンチに座ってうな垂れていた。

そこにお茶のペットボトルを買ってきてくれた美麗が,近寄ってきて

「ごめんね。私ジェットコースター大好きだから遊園地行ったら絶対に乗るっていうのは決まりごとだったんだ。でもりょうがそんなに怖がるなんてなんか珍しい。ちょっと可愛いかも」

・・・いや君の笑顔の方が可愛いよ。っと喉の手前まで出かけたが言わなかった。

さすがちょっとくさいセリフすぎて僕にはハードルが高い。

そして何よりジェットコースターで体力と気力をだいぶん持って行かれた。

美麗からお茶を受け取って一口飲んだ。


「ちょっとは落ち着いた?」

美麗は隣に座ってかなり密着しながらそう聞いてきた。

いあや。近いっす。ほんと。

なんかいい匂いするな~なんて,こと思っていないっす自分。はい。

「あ。あぁちょっとは回復した。にしてもカッコ悪いとこ見せちまったな。不覚」

「ううん。そんなことないよ。そんなりょうもカッコイイと思うよ。ギャップがあって」

へ?キャップ萌え?何それおいしいの?

などと照れ隠し程度に自分に突っ込み入れるくらいには僕の内事情は回復していた。


「それじゃあ,気分も良くなってきたから回り直そうか。ほんとごめんな。こういう絶叫系はどうも苦手みたいだから」


そう弱音を吐いた僕に向かってさわやかな笑顔をしてきながら,

「だったら次は,あれに乗る?」


そう指差した先にあったのは,Tカップの遊具があった。

あれならまだ大丈夫そうだな。あれはカップルたちがキャッキャウフフ~的な感じに回りながら楽しむもんじゃないか。


あれなら,絶叫系じゃないし大丈夫であろう。いっちょ楽しんできますか。

「それじゃあ乗るか」

「うん!」


僕たちはウキウキしながらTカップに乗りこんで行った。

乗り込んだのはいいんだが,まさか美麗が豹変するとは思わなかった・


「楽し~ね~!これってどれくらいまで回せるんだろうね。ちょっと試してみようか!」


ちょっと美麗さん。アナタゲンキアリスギデスヨ。

僕もう無理。これを見ている方は,自前のモザイクもしくはどんな汚物でもきれいなものに見えるメガネでもつけて御覧になってください。


気分が悪い中僕はかろうじて亮輔の記憶の中の美麗は今のおとなしめな女子ではなく,陸上部のキャプテンを務めていた,どちらかと言うと活発的な男の子のような女子だったことを知った。


・・・いや。そういう感じも僕の好みですけど、こういったもので本気を出さなく・・・。


その時僕は涙とともに強烈な酸っぱさが口いっぱいに襲ってきた。

そんな事とはつゆ知らず,美麗は今回も満面の笑みを携えて楽しんでいた。


「・・・大丈夫?りょう」

男子トイレの内に美麗の声が響いてきた。

「っぺ!・・・ふぅ~。あぁ,大丈夫だよ」

酸っぱさが口の中を侵食していたので,今は普通の水道水でも甘露みたいに甘く感じてしまう。

なんだかさっきから,不甲斐ない姿しか晒していないような気がする。

いや。完全にさらしている。

ヤバいな。似た目がこんなにイケメンでも内部事情がこんなにも使えないとは・・・。

やはり自分の体の方が扱いやすい。

はじめはこんなにいいことはないと思っていたが,結構めんどくさい事の方が多いな。


そのあと何回か口をゆすいで,完全に口の中から酸味が抜けたのを確認して,

僕はトイレを出た。


「もー。りょうったらあれくらいで,へこたれるなんて。高校時代の体力はどこに行ったの?」

いやいや。高校時代とか何もせずに机に突っ伏していましたが?なにか?


っと自分の記憶が先に出てきてしまい,何を言っているんだこの子は?

といった顔をしてしまった。

その事に違和感を感じたのか美麗は悲しそうな科をオwして

「もしかして忘れちゃったの?マラソン大会の時に,私を一番最初に見つけてくれて,お姫様だっこしながらマラソン大会そっちのけで医務室まで運んでくれて,そのあとすぐに大会に戻って行ってそれでも千人中87位に入るくらいに体力あったのに・・・」

そのあと「・・・そこに惚れたのに」っとぼそっと言った声が,閉館を知らせる音によって掻き消されてしまった。


僕はその内容を聞き返したが,美麗はむすっとして何も話してくれなかった。

「なんでもない。もうかえろ」

そう美麗から切り出された。

      *


そのあとの空気と言えばなんとも居心地の悪い事か,二人とも何も話さず電車に揺られて××駅に着いてから改札を出てくるまで一切何もしゃべらなかった。


しゃべったのはわかれ際,美麗の一言だった

「もう,私が惚れていたりょうじゃないんだね」


そう言って彼女は僕の返答を聞かずにその場を去って行った。

そんな彼女を引きとめることは今の僕にはできなかった。

  *

家に帰った僕は疲労感と悲壮感で何をすることもできずに,ベットに倒れこんだ。

ごろごろしているとセカンドバックの中でスマホが鳴りだした。

美麗からのLINEだという事はわかったが,開きたくないという気持ちが僕の心を覆っていた。

しかしここで既読無視することは今のこの状況を悪化させる一方だと思ったので見ることにした。

内容は絶望的だった。

「いきなりごめんね。ちょっと距離を置こうと思って。だからこれから連絡とかも一切してこないでくれるかな。気持ちが落ち着いたら連絡するから」


希望っぽい事を最後の文に入れているが,これはあれだな。簡単に言うと別れたいということだろう。

やっぱ不甲斐ないとこ見せすぎたかな。

まぁでも,しゃーないだろ。この体が弱すぎる。


僕はスマホを机の上において,再びベットに体をうずめこんだ。

あぁ。なんだか体が重いな。そりゃ今日は色々怖い目にあったし,

精神的にも結構きつかったもんな。

そんな事を思いながら,僕は薄れて行く感情を惜しみながら眠ってしまった。


一応4月15日の日記は終わりです。

次回、気になる気持ちが消しカスほどでもあれば

続きを見てください(笑)


(´-`).。oO(やっと吐血地獄から抜け出せた。

あんま吐血しそうな内容かいてないけど………)


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