一週間目 ②
コンビニから帰ってきます。
コンビニ着いたのはいいが,今思えばお財布の中に一野口さんしか入ってなかったなぁ。
これだけでもまぁなんか買えるなかな~。っと値札ばかり見ながら鼻歌交じりにコンビニ内で一番安かった、なんかようわからん弁当と飲み物をとってレジへとつっこらつっこら歩いて会計を済ませた。
その時もなんとなしにあの日記のことを考えながら,そう言えば家にマヨネーズがない事に気づいてもう一回レジに並んでコンビニを後にした。
ガチャ・・・。
「ただいまぁ何とかなるっしょ自分ガンバ~」
などと変な掛け声をしながら家の玄関のドアを勢いよく開けて,自分のねぐらに帰ってきた。
あぁ今日もまた何して暇つぶそうかなぁ。昨日買った小説でも読んでみたりしてもいいな。まぁとりあえずさっき買ってきた,コンビニ弁当でも食ってから考えるか。
ドアのチェーンと鍵を閉めて,買ってきたマヨネーズを冷蔵庫にしまってから,さっきから腹の虫がうずいていたので,さっそくなんかようわからん弁当に手を付けた。
味はそこそこ,これはマヨネーズでもかけないと旨くなんねーなと,冷蔵庫にマヨネーズをとりに行こうと立ち上がった時に,ようやく日記の開かれてあったページを目の当たりにした。
<なお,添削内容は筆者の行動一つで改変できる可能性があります>
マヨネーズのことなんて頭の中からすっかり消えていました。
「改変可能だと!?これはいよいよ面白そうになってきたな」
そう思ってこの際だしどうせ暇な時間がたっぷりとあるしな。
今回買った小説もなんか微妙な感じなもんだったし楽しみもそんなないしな。
まぁさっきの今でこんなに考えが変わったのはやっぱり暇な生活が僕にとってそれだけ苦痛だったという事でもあるのかもしれないのだが。
普通の人から考えるとかなりのパ~ラダイスなはずなんだがこれと言って何もしないという生活は、苦痛と無気力感に襲われそうになってしまう。
なんでもいいから,そうたとえどんなことがどんなもめ事に巻き込まれようがこんなクソッたれな生活よりはましだと僕はこの短時間の中に頭の中で完結させた。
もともと独りでいる時間が多いのでこういう考えることは得意な方ではあったので,自己処理も短時間でできた。
「試しにいっちょやってみますか。とりあえず4月15日にチェックを入れて・・・」
っとぼくは机から鉛筆をとりだして4月15日の彼女との初デートの内容が書かれていた下部の□にチェックを入れた。
その後思い出したようにマヨネーズを取りに冷蔵庫まで行った。チェックを入れた日記は閉じて机の上に置いておいた。
*
チェックを入れてから何時間かたって,今現在の自分はと言うと・・・。
特に何もなっていません。やっぱりでまかせなんじゃないか,っと思いだしたのが朝から軽く十時間はたった午後の5時くらいだった。
なんでそれまで気にならなかったかと言うと,予想以上に小説が面白かった事に原因があったわけで,決して僕のせいではない。いやほんとに僕のせいじゃないんだよ・・・。
昼飯はあまり食べない主義なんで,そろそろお腹が減ってきたときに,
「そう言えば日記にチェック入れてたよな。やっぱなんも起きねーじゃん。晩飯作るか~。」
っと言ったときに思い出したくらいで。・・・やっぱ僕のせいかもしれないです。はい。
なので晩飯前に日記を見ることにしました。
ページをめくりチェックを入れたページを見てみると赤字で追加文が書かれていた。
<チェックありがとうございます。楽しい世界になるとよろしいですね>
そう一行追加で書いてあった。
・・・面白くなってきた。これでちょっとは暇人から抜け出せれるかな?
などと軽く考えながら晩飯の準備に取り掛かった。
ちなみに,焼きそば作って食いました。無論マヨネーズでそばなんて隠れるくらいにかけましたが・・・。
そうして事が起こったのは僕が風呂に入りわくわくしながら眠りに着いてからだった。
*
・・・。
・・・・・・。
眩し!!なんだ!何が起こった!?
僕は何が何だか分からず飛び起きた。
するとなんだか体が軽くて・・・と言うよりもフワフワ浮いていた。
そのことにも気が動転しそうになってしまったが,何より周りを見るとそこは真っ白な壁に何個もの蛍光灯が付いていた全くもってなんの色彩もないだだっ広い部屋でした。
何事かと思ったが,そう言えば僕は眠っていたんだという事に気づきこれも何かの夢なんだと頭の中で解決させた。解決させたのに・・・。
「ようこそ。私の声が聞こえますか?・・・と言うよりも理解できますか?」
声が聞こえた。それは美しい女性の声が。
声がした方向に振り替えるとそこにはスーツをかっちり着こなした,20代後半から30代くらいのきれいなカウンターレディみたいな人がこちらを見て話しかけて来た。
「振り返ったってことは理解できていると取って間違いないでしょうか?」
もう一度その女性は僕に話しかけてきました。
僕はこんなきれいな人と話したことが全くもってないと言えばうそになるが正直言って,あまり好んで接したいとは思わない。だって僕,くそ暇人の二ートだし・・・。
とか考えていると,女性が?とした顔で困ったようにこっちを見てきました。そこで僕がなにも答えていないことに気づき,僕はあわてて答えた。
「あ!はい!聞こえてますし,理解できましゅ!」
かんじった♪てへ♪なんて言えるわけもなく,僕は赤面しながらおずおず顔を隠した。
「できましゅ。とはなんともかわいらしいですね。まぁいいです。理解できるのであれば,今後について話をさせていただきます」
あぁぁぁぁぁぁ~~。なんとも心に突き刺さるフォローのされかた。もう穴掘って埋まってますーーーーー‼
だがこんな事でうな垂れてはいけないんだと,思わせるワードが彼女から発せられたのを僕は理解するのが遅れてしまった。
やっぱ恥かくもんじゃないな。理解力も落ちてしまう。
彼女は今,“今後の事について”と言っていた。
それから察するにこれはただの夢じゃないんだという事はなんとなくわかってしまった。
わかってしまいましたぁぁ。いや。自分確かに暇な時間を過ごすのは嫌だったけど,なんか面倒事になりそうな予感しかしない。
やだなぁ~。とか思っていると,女性がもういいかな?みたいにちょっとあきれた様子でこっちを見て来た。
「あ。すいません。どうぞ説明してください」
僕は覚悟を決めてはいないが決めたことにして,彼女の言う事を聴く決心がやっとのことでつけた。
女性もそのことが分かったみたいで話し始めた。
「それでは説明に入らさせて頂きます。まずここがどこなのかですが,夢の中です」
夢のなかんかーい!なんだよやっぱ夢ん中なんじゃん!
「夢と言っても私どもがあなたの夢の中に干渉させてもらっているのでただの夢ではありませんが」
なるほどなるほど。いや干渉つて・・・。やめてよ。人の快眠邪魔すんの。
もちろんこんなこと言えるはずもなく
「はぁ」っと生返事を返すしかできませんでした。
「まぁまだ理解なんてできませんよね。それでは“日記”と言えば多少は理解して頂けるでしょうか?」
おお!まじか!!まさかのあの日記ほんとにガチもんだったのか。いや,でもまだ僕がただの願望で見ている夢かもしれない。
「い,一応理解はできます。だけど,こんなことって・・・」
「起こるはずがないと。そう思われるのはわかります。しかしあなたが手にした日記はこういったことができてしまうんです」
・・・ここまで言われたら,信じるしかないかな。
仕方ないから信じることにして僕は女性に説明を促すように視線を送った。
その視線を受け女性は説明を続けた。
「今回あなたは,4月15日の日記にチェックしていただきました。なので今回はその内容で一日を過ごしていただきます」
具体的な言葉が出てきて僕ははっきりと理解した。やっぱりあの日記の起こしたことなんだ。
「そこで何点か戻る前に説明と覚えておいてほしい事を説明いたします。ここからは重要なのでちゃんと理解してくださいね」
「あ,はい・・・」
ちゃんと覚えられるかな・・・。
「まず初めにあなたの名前ですが,菊池亮輔と名乗ってください。」
はい?きくちりょうすけ?誰それ?美味しいの?
「あの。話が見えないんですが」
「ですからやり直すんですよ。菊池亮輔さんの名を借りて」
・・・ちょっと待て。やり直すって自分の一週間じゃないのか?
やっと途中までは理解できたと思ったのにここにきて全くもって理解できないことが告げられた。
「ちなみに初デートをされる相手の名前は石田美麗さんと言う方で,顔はこんな感じです」
っと言われて何もないところからひらひらと一枚の紙が落ちて来た。それは一枚の写真で写っていたのは独りの女性がピースサインで映っていたものだった。
顔はかなりきれいな部類に見える。どちらかと言うとボーイッシュな顔立ちで髪型はベリーまではいかないがショートめの黒。とても活発そうな人だった。
「どうでしょうか?かわいいと思いますが」
「いや。普通にドストライクに僕の好みです」
いきなりだったがすらすらと言ってしまった。
「それはよかったです。それでは,明日の予定ですが,あなた方は遊園地でデートを行うように約束をされています。待ち合わせ時間,待ち合わせ場所は起きてみればわかりますので説明はいたしません」
遊園地デートか~。いいな。つかなんかおかしい事言わなかったか彼女。
「すいません。待ち合わせ時間と待ち合わせ場所はわかるってどういうことですか?」
「・・・それは起きてみればわかる事です。そろそろ時間です。それではよい一日をおすごしください」
そう言った彼女の姿がだんだん薄れていき,完全に見えなくなってから,遠くで何か騒がしい音が聞こえ出した。
次回から、デート回です。血へどを吐きながら書いていきます(笑)
なお、次回の投稿がでない場合は、作者の出血多量のため死にかけているかもしれないので、どなたか、輸血用の血液を準備していただければ幸いです…………。