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暇人日記  作者: 新玉ジャガ
日記帳の出来事
10/10

デート改変②

遅れた

こいつに,菊池亮輔になって実感した。僕がどれだけ腐っていたのかを。

僕は,そんなことを思いながら,美麗とのデートを楽しんでいた。


「ねえねえ,まず何乗ろうか?」

「ん~。まぁ絶叫系じゃなかったら,とりまなんでもいいかな?」

「それじゃ~。あれにする?」


そう言って美麗が,指差した先にはシューチング式のアトラクションだった。

まぁ乗り物に乗って,対象を打つぐらいなら,大丈夫だろうと僕はその提案を承諾した。

並んでいる列はそれほどなく,僕たちは,ほどなくして,乗り込んだ。


中は薄暗くそれなりに雰囲気があった,そう言えばこのシューチングって,何を打つんだろう?

入り口の説明には

<入ってからのお楽しみ♪ドキドキしながら敵を滅多打ちにしてね!※心臓が悪い方はお控えください。>っとの記載があった。

・・・なんだよ。米印の注意事項。なんか不安になってきた。

そんな不安はすぐに解消された。


ゾンビだったよ。いきなり現れたゾンビに僕は十発ほどお見舞いしてやった。打たれえたゾンビは,盛大に血しぶきを上げていき,そして次々やってきた。

まぁ,こういう系は暇つぶしにゲーセンとかでやった事あるし,なんかちゃっちぃなぁと思っていたら,ゾンビたちが僕の打った弾丸で血しぶきを上げ倒れていた時,ふと後ろの方で何かにつかまれる感覚がした。


「ゾンビ・・・。ゾンビゾンビゾンビゾンビゾンビ・・・・・・」

などとうわ言のようにゾンビを連呼しながら美麗は,僕のシャツをしっかりと握って,ガタガタ震えていた。

・・・大丈夫か美麗。言いだしっぺは君だよ。


なんて思っていたが,美麗は次に来たゾンビを見て,ぼくの腕に飛びついて

「いやーーー!!りょう!は,はやく!どうにかして!!」

と言ったので僕はそのゾンビの脳天に一発銃弾をお見舞いしてやった。


僕は模型の銃の先端を,ふっと吹く真似をして

「大丈夫かい?お嬢さん?」

なんてかっこつけながら 美麗を見た。

美麗は半泣き状態でそんなジョークもちゃんと理解してなかったのか

「ありがと・・・。りょう,かっこいい・・・」

っとなんか上目遣いでかわいらしいしぐさをしながら言った。


・・・なるほどこれが暗がりとか,怖い所にカップルが行きたがるわけか。効果抜群だな。

めっちゃかわいいじゃないか!


「美麗はそのままでいいから僕にしっかりつかまってて。見るのがこわかったら,僕の背中に隠れてて」

「うん。ありがとう。でもなんかごめんね」

いえ。ギャップがあって,鼻血もんでした。謝るなんてそんな。こっちの方がお礼を言いたいぐらいです。ありがとうございます!

そんなことをして,ぼくは怖がる美麗を後ろにゾンビを滅多打ちにして行った。


確かに美麗は,いっつも男勝りで活発的なやつだった。高校の時も女子に人気があったみたいだ。

ん~。結構記憶も定着してきたな。考えなくても亮輔の記憶がポンポン出てくる。

これがなれってやつなのかな?夢の中の女性が言っていたことが,やっと実感として感じられて来た。


そうこうしていると,目の前が明るくなって来て,アトラクションは終わった。

僕は,へろへろになった美麗の肩を持って一緒に歩いて行き,アトラクションを出て行こうとした時に


「ちょっとお客さん待ってください!景品を持って行ってください!」

そう店員さんに言われて,はて?と思っていたが,出口の前に得点の写しだしてある

ディスプレイがあり,僕たちは,ぶっちぎりの一位の得点を取っていた。

「遊園地,開園初めてですよ!お客さん!満点だなんて」


店員の方が興奮して喜んでいた。

でも景品がもらえるんならそれに越したことはない。

そこで,僕は美麗を近くにある休憩用のベンちに座らせて,景品を受け取りに行った。


「おめでとうございます。景品です」

と言って受け取ったのは,少し大きめのクマのぬいぐるみだった。

聴くと,この遊園地のマスコットだそうだが,入ってからこんなやつ一回も見かけていないんだが・・・。と思いつつもそのぬいぐるみを受け取って,ぼくは美麗の休んでいるベンチに行った。


「美麗。大丈夫か?」

「うん。大丈夫。なんかあれだね。私ちょっとカッコ悪かったね」

美麗は,自分が,あんなに取りみだした事を気にしていた。


「何言っちゃてんの。美麗も女性なんだから,ああいうの怖いのは,そんなに恥ずかしい事じゃないよ」

「でも・・・」

そう,続けた美麗に僕は,どうにか,立ち直ってもらおうと思い

「怖がって,俺にすがりついてた美麗,なんだかいつもの活発な感じじゃなくて,結構かわいいと思ったんだけどな・・・」


っと僕は,右頬をかきながら,言った。


「あ。ありがとう。そう言ってくれるんなら,まぁいいかな?」


そう言って二人の間の空気がなんとも言えない雰囲気になってしまったので,ぼくは,それを打破すべく,さっき貰った,クマのぬいぐるみを,美麗に渡した。


それを受け取ると,美麗はそのぬいぐるみに顔を埋めて,ぎゅ~っとしてから,少しして,ぬいぐるみから顔をはなした。

そのあとこっちに向けた顔は,まるで太陽みたいに輝いていて,とてもかわいい笑顔だった。


そうして,ふたり,ベンチで休憩しながら,

「あ!ごめん。なんか飲み物買ってくるよ。美麗,何が欲しい?」

今更ながら,前回デートの挽回をしようと,美麗に聴いてみた。

まぁ向こうからしたら,挽回とか,かんけ~ないんだけどな。


「ん~。じゃあ,さっぱりしたものがいいから・・・」

「スポドリでいいか?」

「なんでわかったの?」

「まぁ,昔から好きだったろ。つか,運動部だったんだし飲みなれてるかなぁ,って思っただけだけどな」

「そっか。それじゃあよろしく」

「おうよ!」


勘頼ってよかったな。まぁ違うといわれても,さっきの内容言えば少しは気がまぎれるだろうし,とりあえずは良しとしよう。


ぼくは美麗に背を向けて園内の自販機を探しに行った。

自販機は案外早く見つかったんだが・・・。スポドリ売り切れてる。

なんだよ。こんな時に限って。まぁいいか。次探してみよう。

まぁ僕の求めているマッ缶はあったので購入してボディバックに突っ込んでおいた。


次の自販機を探しにとぼとぼ歩いていると,先ほど貰ったぬいぐるみの元となったマスコットが,風船を配っていた。

なるほどぬいぐるみはちょっと可愛くデフォルメしすぎだな。リアルのマスコットなんかちょっと気持ち悪い。

などと思いながら,ぬいぐるみに気を取られて,前から来ていた女性気づかず僕は思いっきりぶつかってしまった。

ぶつかった拍子に女性の方は尻もちをついたようにこけて,

「いった~~。もう!どこ見て歩いて・・・」


っと僕の事を責めようと,言葉を発したが,途中でその勢いはなくなり,僕の顔をまじまじと見つめて,

「あなた,この世界の人じゃないでしょ?」

っと言って来た。


遅れる……………。

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