プロローグ
はじめまして。新玉ジャガともうします。
あまりいい文章は書けないですがすこしでも楽しんでもらえれば幸いです。
4月20日(土)
<今日とある雑貨屋で日記帳を購入した。特に何の変哲もない日記だったが,僕は一目で気に入り購入に至った。でも今から考えるとなぜこんなものを買ったのか分からない。
ほぼ日記など書いたことのない自分には意味のないものなはずなのに・・・。>
「うーん」
っといった具合に今日購入した日記に書いてみたものの,やはり今まで日記など書いたことのない自分にはこんなものしか書けなかった。やっぱ性に合わないことはやらないほうがいいな。
「あ~やめた。なんでこんなもん買ったんだろなぁ」
そんなに余裕のある生活をしているわけではない自分にはまぁまぁの出費ではあったので無駄にはしたくないものなんだが・・・。もうちょっと自分に文章力というものがあれば何かほかのこともできただろうになぁ。
などと考えながら風呂に入り暇な時間を忘れるために早めに就寝した。
*
ピピピッ,ピピピッ,ピピピッ。
「うるさい・・・起きてるっつーの」
毎度のごとく早めに就寝している分早く目が覚めてしまう。目覚ましなんてかける意味ないのではないのかと最近深刻に思いだしてきた。
なにぶん1時間も早く起きてしまうのでほぼほぼ意味がないのだ。
「ふぁ~。今日も何してこの暇な時間をつぶそうか・・・うん?」
体を起してから何気なしに室内をぼーっと見た時にほんの少しだが変化したものに気づいた。
昨日購入した日記だ。昨日は確か日記を閉じて机の上の本棚においていたはずなのに,
日記はなぜか開いた状態で机に置いてあった。
「あれ。僕ちゃんと閉ってたよな・・・」
少し寒気を感じながら布団から抜け出て机の前まで行った・・・。
日記には赤字で昨日書いた内容に駄目出しその他添削が施されていた。
「なんだよこれ!!気持ち悪!!」
僕は気味が悪くなりその日記を破り捨てようと手に取った時,最後の文章が目にとまってしまった。
<添削した内容で昨日から一週間やり直しますか?> Yes or No
それを見た瞬間僕はなんだか気持が高揚した。こんななんもしないで暇な時間を過ごすだけのダメ人間みたいな生活から抜け出せるんではないかと思ったのだった。
そう思った僕は気味が悪かったのにもかかわらず添削されている内容を一から読み返していった。