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うみマニアのやりこみ冒険記  作者: ふんにゃり
 瘡魚(カサゴ)の章
97/145

第89魚 1月16日~2月13日⑨

本日2話予定!


次話15時から18時の間に落としたいと思います!

 2月12日 19時00分~


 ログインし資金稼ぎのために依頼を受けようとジャポンの冒険者ギルドに向ったヒロは依頼クエスト受付NPCから詳細を聞いていた。


 『こちらの依頼はさるお方がお求めになっておられる伝説の肉といわれるもので見つけることができた人がいないというものです。勿論誰も見たことがないのでどういったものが評価に値するかは全て謎となっております』


 ……そんな依頼どうやってクリアしろって言うんだろうな……無論却下だ。


 他にもジャポンから更に東へ船を進めた先にあるという《海水象の聖地》と言う場所にいるウォータマンモス・アクアエレファントというモンスターの象牙を取得してくると言うものもあった。これに関しては受けるか受けないか迷ったがフィールドが地上か水中か不明だった為、近い内に下見に行くことを決め今回は見送った。報奨金が高い依頼を失敗した時の賠償金もすごく高いからな。



 結局ヒロが受けた依頼はいつもどおりのシラバスとオースナルへの配達依頼と道中のモンスターから手に入る素材集めだった。



 「よし、タルト。モンスターも倒さなきゃならんから船でオースナルへ戻るぞ」

 『キュキュン!』


 戻る前にタルトにジャポンで買った簡易エサを与え、満腹度だけは上げておく。ダゴンから触手をもらえる可能性がある以上、成長度を最大まであげるのをためらっているのだ。最大値まであげた瞬間進化してしまうかもしれないしな?……別に普通の進化がダメってわけじゃないからな? か、勘違いすんなよなっ?


 まあ、この辺のことに関しては近い内に魚神島に行ってもう片方の親(名義)であるクトゥルフから聞けばいいだろうと思っている。魚神島で思い出したが《龍卵》についても聞いておかないとね。今までの流れからするとたぶんあれもタルトと同じく孵化するだろうし?



 ジャポンからオースナルへ戻る航路は途中の大渦を除き大した障害はなかった。勿論依頼対象であるモンスター素材に加え、海底の採取ポイントでバザーなどに出品できそうな素材が手に入った。

 依頼達成を報告し終わるとオースナルの冒険者ギルドから《陣営依頼許可証(カリマライズ諸島)》なるものを頂いた。


 これは新しい土地で一定数依頼を達成し、最低限の信頼を得た陣営に渡されるもので以後冒険者ギルドから受注しなくても陣営メニューから依頼を引き受けたり報告したりできるようになるアイテムである。ただし、この許可証は貰った地域でしか効果がないのでヒロ達《魔王の陣営(仮)》がシステムから受注できるのは、もともと持っている《ハルツォーネ共和国》と今回追加された《カリマライズ諸島》だけである。


 ベルたちやハヅキもカリマライズ諸島に一度でも足を踏み入れれば受注が可能となる。ベル達なら先日聞いたシラバスの東の街道にいるというモンスターの群れ退治もできるだろう……。と言うかやってもらいたいと思っている。


 ジャポンの辺りには量は少ないが質の良い鉱石を含む鉱山があるというからハヅキにも是非ここで採掘してもらいたいものだ。メリル向けの素材は俺が持っていくような海産物しかないだろうけどな。



 オースナルでも今から向うシラバスへの配達依頼を受注しておき、シラバスへ到達後報酬を受け取る。ここ最近、配達メインで依頼をやっていたので商人NPC達からの覚えも良く、仕事に困ることはない。


 そうそう、商人NPCからスキル球をもらったんだよな。その名も商人からもらっただけにスキル名【行商】。さきほど欲しいスキルとしてあげたばかりのものだな。スキル球でスキルを習得する場合は規定のスキルポイント消費で済むので非常にありがたい。


 当然すぐに取得し、そのときに現在のスキルポイント数も確認すると例のスキル【戦機製作】をとるために必要になる前提スキルのポイントが丁度溜まっていたので【船大工】と【機械術】を纏めて習得した。【戦機製作】に関しては【機械術】をあと少しLVあげしなくてはならないのでまた《落水の遺跡》にある通称パソコンルームに向わねばならない。ついでにオケアノスがいたら文句を言ってやろうと思う。



 シラバスまで戻ってきた時点で23時を回っていたが明日は日曜日と言うこともあり少しばかり夜更かしをしようと思い、ヒロはシラバスの西にある《フラメス》の街へ向った。 フラメスの街へは既に述べたようにシラバスへ向う際に通ってきた航路と被る部分が多く問題なく着くことができた。


 オースナルやジャポンを先に見てきたせいかフラメスの街にはあまりにぎやかな印象を持つことができなかった。というのもこのフラメスの近海に大型のモンスターが棲み付いてしまい町から遠く離れた漁場に出ることができなくなったというのだ。


 フラメスの冒険者ギルドの依頼も一番目立つ場所にそのモンスター退治の張り紙がしてあった。

海での戦いになるならヒロは何とかできるかもしれないと思い受付NPCに話を聞くことにしたのだ。


 「なあ、その大型モンスターって言うヤツの正体とおもな生息地は分かっているのか?」

 『この依頼を受けてくださるのですか?』

 「受けるか受けないかは情報の内容次第だけどな?」

 『そうですか。受けてくださると非常に助かるのですが……。そのためにも説明をさせていただきます。モンスターの名前はネプトゥロス。首長竜の一種でつがいで現れまして漁に出た船に襲い掛かってくると言う被害報告が多数出たため討伐依頼が発生したと言う流れになりました。ネプトゥロスは昔からこの群島の北方の海域にいましたが、ここ最近北の海域に何者かが住み着いたらしく北に生息していたモンスターが南下してきております。

 攻撃方法はその長い首を活かしての薙払いと噛み付き攻撃・高温ブレスです。現在の活動エリアはここフラメスの湾を出て少し北に向った場所にあるダンジョン《モロワの岩屋》周辺の岩礁地帯でよく見かけられています』


 NPCの説明になるほどと頷き、今までネプトゥロスと戦ったことのある冒険者の感想も聞いていくがかずが2体いると言うこと以外は特に問題が無さそうである。だがその2体というのが厄介なのでここはやはり

一度戦ってみて必要であればメリルかハヅキに手伝ってもらおうと思う。あの二人は攻略組よりも水中行動に長けている為だ。


 受付NPCに受注する旨を伝えると、期限は特にないですができるだけ早めにお願いしますと言われた。

戦いは明日に回して今日は準備だけして寝るとしようかね。

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