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うみマニアのやりこみ冒険記  作者: ふんにゃり
 闘魚(ベタ)の章
82/145

第74魚 1月13日~1月15日⑧

本戦でメインキャラ同士の所以外は会話を入れないことにしました。

 19時50分


 ヒロは既に発表されているトーナメント表を見に行くとそこにはハヅキやクラウドの姿が……


 「よっ、クラウド。お前も見に来てたんだな」

 『おうよ。……予想外の組み合わせで少々驚いてるがヒロとも戦えるかもしれないから楽しみだぜ!』

 「その言葉からすると2回戦くらいでお互いが残ってたらってとこか?」

 『さすがヒロ!俺の言いたいことをわかってくれてるな。さすが親友!』

 「そいつは楽しみだな~。っと、んじゃ俺もトーナメント見てくるわ」

 『あいよ』


 ハヅキの方はヒロとクラウドの会話に入ってくることなくメールで『頑張ろうね』とだけ送信してきたのでヒロもそれに返信しておいた。



 ヒロがトーナメント組み合わせ表の前に到着し早速それを見てみると組み合わせはこういった具合だ。


 一回戦   スノウ   VS  ウルド

 二回戦   シャルコワ VS  アーデルハイド

 三回戦 ジャン=ジャックVS  サムソン

 四回戦   シャカ   VS  マッチャン

 五回戦   クラウド  VS  ブルドー

 六回戦   ヒロ    VS  ベルダンディ

 七回戦   ノルゲート VS  スクルド

 八回戦   エンオウ  VS  ハヅキ



 「……Eブロックの勝者はアデルとマッチャン?とか言う奴だったのか……これはまた楽しみな結果だな

だがそれよりも楽しみなのが……いきなりベルダンディとの対戦か。今の俺がどの程度の位置にいるかを知るにはいい相手だな」

 『やあ、ヒロさん。やはり勝ち残っていましたね』

 「ん?アデルか。直接会うのは久しぶりだな。クリスマスイベントでは俺が負けたけど今回戦う事があれば俺が勝つぜ?覚悟しとけよ」

 『それは楽しみですね……ですが本戦では3大陣営に属する私達のスキル封印が全て解けますから予選と同じように考えていると足元をすくわれますよ?』

 「へっ、俺も本戦では余裕を見せるつもりはないぜ?それに負けたら単に実力不足だったと諦めるくらいはできる。……まあ負ける気はないけどな?それに予選ではアデルの戦い方を見れなかったから今回はじっくり見せてもらうとするさ」

 『そうですか……私もヒロさんとは戦ってみたいと思っていたので楽しみにしていますよ。まあ決勝戦まで残らないとダメですけどね?』

 「……だな。アデルより先に目の前の敵を倒す事に集中するさ」

 『それがいいと思います……それではまたお会いしましょう……』


 そういうとアーデルハイドは間もなく始まる一回戦の次の出番の為控え室に向っていった。

 それを見送りながらヒロはアデルだけでなく例えハヅキと当たろうと手を抜かないことを決心した。




 20時00分


 《第一回戦 スノウ選手VSウルド選手 の試合を開始いたします!両者見あってぇ~バトルッ開始ぃ》


 『予選を見る限り近接攻撃力の方が高いのは間違いないわよね。となればここは先手必勝!【永遠凍結コキュートス】!!』


 最初に動いたのはスノウだ。どうやらスノウは氷魔法の上位派生【凍結魔法】を取得していたらしく開始早々戦闘フィールドは氷漬の世界にして冷気による継続ダメージの出るフィールドを作り上げた。それに対してウルドはというと……


 『あら?いきなり大魔法で来たわねぇそれなら私もお返しに……【超雷撃鉄槌トールハンマー】!!』


 ウルドの方は雷魔法の上位【豪雷魔法】でスノウに向って広範囲直線上に雷を放出しスノウにダメージを与えることを狙っていった。


 その後もお互いに魔法を放ちながら間合いを取っている。スノウはウルドを近寄らせない為に。ウルドはスノウに近づくために一進一退の攻防が繰り広げられた。

 試合開始15分ほど経過し、スノウの精神力が心許なくなってきた時とうとうウルドがダメージを気にせず特攻を仕掛けたのだ。驚いたスノウはダメージ蓄積系の魔法で迎え撃ったが止めること叶わず、斧による攻撃……ではなく、上級ハンマー系アーツの【神打撃衝】でスノウの体力を削りきり勝負が決した。



 「あらま?ねぇちゃん負けちまったのか……残念だったなぁ。スノウねぇには悪いけどあのウルドって言うひとが最後に見せた上級スキルを見れただけ収穫ありだな。こうなるとますます油断できねぇ」


 続けて二回戦のシャルコワ VS  アーデルハイドだがアーデルハイドが中級魔法と派生魔法の融合を見せた以外は収穫無しだった。……魔法の融合は文字通り【魔法融合】というEXスキル(取得条件不明とのことだがアデル本人は隠しているだけと睨んでいる)を持っているとできるようになるらしい。

 ヒロ自身もユニークスキルを持っておりそれを隠しているので人のことは言えないのだ。

言うまでもないが勝者はアーデルハイドだぞ?



 三回戦 ジャン=ジャック VS サムソンの対決はお互いが武器使いと言うこともあり見応えのある対決だった。ジャックは予選と違い矛を装備している。【矛】は【槍】・【ハンマー】・【中級棍】があれば派生する。武器の特徴としては突く事を重視したのが槍、小回りが利くように薙ぎ払う(斬り払う)事を重視したのが薙刀、矛は長柄武器でありながら斬るといったことに重点を置く武器らしい。

 ジャックの見た目が重装備なので矛が良く似合っていると思う。俗に言うアーマーナイト?だな。

 まあ重装備と言ってもスキルさえあればそれなりに早い行動ができるのがこのゲームの特徴なのだが、装備の防御力などはもとより設定されていないと思われる。装備についているのは体力+○○(数字)とかだからな。あくまでも見た目的なものだ。



 そんな二人の試合は、サムソンの【細剣】やおそらく封印されていたであろう【小刀】による素早い攻撃でジャックを翻弄しようとしていた。だが、ジャックもそんな素早い攻撃を気にすることもなく冷静にサムソンからの攻撃に対処し、スキをついて武器を弾き飛ばした後に矛で止めを刺し終了となった。





 四回戦 シャカVS マッチャンはまあレベルが低かったとしかいえないな。どちらのプレイヤーも持っていても中級の10LV前後のアーツの打ち合いで先の3戦に比べると物足りないにも程がある結果となる。勝者はシャカだったが次の対戦でジャックに負けるのは目に見えている……。


 そして五回戦 クラウド  VS  ブルドーは最近名を上げているクラウドが圧倒的手数で攻めきりブルドーはその猛攻に対応できず戦闘時間3分と言う結果だった。





ここまで見たところでヒロの出番である。ヒロは戦闘相手のベルダンディとどう戦うのか考えながら控え室へ移動し転送を待った。

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