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うみマニアのやりこみ冒険記  作者: ふんにゃり
 鯉(コイ)の章
71/145

第63魚 1月4日~1月12日⑩

3話目


本編では2話目です


もうじき修行視点より日常視点が多くなりそうです。たぶん?

 1月8日


 新学期開始二日目の今日も午後までしかないので昼食を食べ即ログインする。

今日のスキルの修行は【中級槍技能】とその他の魔法スキルを選ぶ。今日の目的はヴンダーフィッシュを倒すということにし、魔王監修の元、ヴンダーフィッシュ群生地へ移動する。


 「っしゃ。今日こそは倒すぞ!初日から比べて俺は攻撃力が2倍になった上回避能力もついたしな。これなら倒せるはずだ」

 『油断は禁物じゃな。確かに初日に比べればマシにはなっておるがそれでも基礎的な強さは奴のほうが上じゃよ?』

 「……勝てた事もないのに油断なんてしないさ」

 『ヒロ。ヴンダーフィッシュに勝てたらそのまま次の修行対象モンスターとも戦いに行くからね?』


 ダゴンには戦闘力全般が上がり自信を持ったヒロを窘め、オケアノスは次の目標を示唆することでヒロの気を引き締めようとしている。



 こうしてヒロはヴンダーフィッシュとの3度目の戦いを始めた。一度目は3分程度、2度目は回避能力で何とか避けることはできたが回避スキルに頼りすぎて攻撃に転じることができず敗北。そして3度目の今回は前回までの反省点を重点的に鍛え上げ挑んでいる。


 ヴンダーフィッシュは上級水魔法を精神力の消費お構い無しに発射してくる。まあ雑魚クラスでも精神力が9999あるんだから魔法系は使い放題だもんな。当然敵の精神力が尽きるまでなんて付き合ってられないのでヒロは修行中に育った【水中戦闘】や【処水術】を活かし、敵との距離を一気につめていった。


 近距離から放たれる敵の突撃をヒロは危なげなく避け、そのガラ空きになった背後を槍で一閃する。攻撃力の基礎が上がっているとはいえ敵の体力は1割ほどしか削れていない。

 だがこのダメージ量でもヒロは成長を確信し、気を引き締めさらに敵に肉薄していく。

その後も少しずつダメージを重ね、とうとうヴンダーフィッシュの残り体力がわずかになった頃、スキル【威圧】が発動された。

 ヒロはその【威圧】を【気合】でなんとか耐え、止めの突進系アーツ【彗迅槍】を放った。

 ヴンダーフィッシュの体に大穴が開き、数秒後ドロップアイテムへと変換される。


 「か、勝ったぜぇ!」


 ヒロは格上のモンスターを戦闘時間30分で撃破し、喜びに打ち震える。


 『ふむ、まあギリギリ及第点じゃな。じゃが……むう、ヒロよ。後数体ヴンダーフィッシュと戦ってみるが良い。一度勝てた相手じゃ無論倒せるじゃろう?』

 「ま、マジで?この消耗した状態で戦って勝てと?」


 ヒロの言う様にヴンダーフィッシュ一匹討伐に用意した回復アイテムを6割消費しているので次の戦いは勝てるかどうか自信がないのだ。


 『あたりまえじゃろう?始めに言うたじゃろう?この程度のモンスターを危なげなく倒せぬようでは修行の入り口にもならぬと』

 「ぐっ、たしかに……わかったやれるだけやってやるよ!やればいいんだろ!」


 半ば自棄になって叫ぶヒロを放っておき、ダゴンがなにやらスキルを使うとヴンダーフィッシュの追加が現れた。……それも3匹もだ。


 しかしダゴンは3匹同時に相手させる気はなかったようで2匹を1秒かからず同時に葬り去ると残った一匹をヒロに対峙させ『一匹辺り10分以内で倒せるようになるまではこれが修行じゃ』というとオケアノスのいる場所にさっさと戻ってしまった。


 こうして2度目の戦いとなったヒロだったが苦労しながらも30分で倒すことに成功する。ここで戦闘中に使用したスキル【中級槍技能】と【中級水魔法】・【音魔法】の3つがスキルレベル最大になる。

やはり強敵を倒すと成長が早い。この結果から分かるようにこの辺りのモンスターは上級スキルで戦うのが普通のようだ。


 ダゴンたちに少し時間をもらいスキルの上位変化させるヒロ。


【中級槍技能】は【上級槍技能】と特化技能【長槍技能】・【短槍技能】が派生したが上級を選択した。

【中級水魔法】は【上級水魔法】・【氷結魔法】が派生したがこちらも上級を選択した。

【音魔法】からは【振動魔法】へのみ進化するのでそれを選択。

 スキルポイント消費は上から6ポイント・6ポイント・6ポイントだ。どうやら上級に値するスキルの基礎消費ポイントは3ポイントらしい。……確かに今までどおり1ポイントで取得できたらスキルポイントが有り余ってしまうもんな。


 ここで選択したスキルの説明だが上級に進化したものは新しいアーツ一覧以外に変化なしの為説明は次の機会にまわすぞ。

【振動魔法】:派生スキル【音魔法】の上位スキルで使う場所によって効果が変わる魔法。

 ①空震波:空中にいる相手に使用可能・大気を振動させることで飛行するものの平衡感覚を失わせ一定時間【飛行】【滞空】【飛翔】を封じる。なお魔法本体で与えるダメージは少ないが使い方次第で……。(高さによる制限はない)


 ②地震撃:地上やダンジョンにいるときに使用可能。地に足をつけるものに大ダメージを与える。稀に転ばせる効果がある。範囲は20m~レベルが上がるごとに範囲が広がる(最大100m)


 ③水震:近くに水がある場所や水中にいるときに使用可能。水に振動を与え水流や海流などを引き起こす。海底に接地して使う場合海底を掘り起こすこともある。魔法自体によるダメージはないが、引き起こされる事象に応じてダメージ量が変わる。


 ④激振波:名前だけはゴツイ?が振動魔法の基本攻撃魔法。使用に制限はないが威力は低い。周囲に麻痺・毒・恐怖など様々な状態異常を与えるが自分を中心にしているため極稀に自分にも影響が出てしまう。



 とまあ上級扱いの割には元となった【音魔法】を使用できなくなり役に立たなさそうである。だがこの時点であまり使っていなかったとはいえヒロの回復魔法が使用不可となったので、改めて回復系を探そうと思う。


 そういうわけで探した回復スキルが【応急手当】だ。精神力を2割消費することで体力を3割回復するスキルで自分にしか効果をなさない。レベルが上がると精神力の消費が少なくなっていき回復量も上がるようだ。


 スキルの強化等を終えたヒロはダゴンに再開の合図を出しヴンダーフィッシュとの戦いを始める。

上級に進化したばかりなので少し育てないと新しいアーツは発動できないが中級までのアーツなら使用可能だ。途中食事などのログアウトなどもあったが戦闘を重ねるごとにスキルも成長し少しずつ戦闘時間が短くなっていきこの日の夜にはダゴンの決めた10分以内を達成するまでとなる。

第一の課題をようやく達成したヒロは次の日から新しい修行に入ることとなった。

ステータス

名前  ヒロ 

性別  男

種族  トリトーン(魚神の僕)

体力  1130(150+780+200)

精神力 620(80+500+40)

攻撃力 441((75+366))


装備

武器:禍つ神の呪槍ランス・オブ・カーシング

サブ武器(非表示):トリプルホーントライデント

頭:水棲の額当て

体:鮫革のウェットスーツ

足:ヒレ(着脱不可)

アクセサリ1:六海星封神の指輪★

アクセサリ2:孤独のリング


  (武)中級槍技能LV43→(武)上級槍技能LV3

  (魔)中級水魔法LV46→(魔)上級水魔法LV1

(特・武)武芸百般 LV8 →LV12

  (技)看破   LV41→LV44

  (技)水中戦闘 LV43→LV49

  (技)体力増強 LV13→LV21

(特・技)水の加護 LV34→LV36

(特・技)水中回避 LV30→LV39

(特・技)処水術  LV24→LV32

  (技)気合   LV16→LV22

  (技)努力   LV10→LV15


 控えスキル:(生)生け簀LV1(生)釣りLV11(生)船大工LV18

(武)弓技能LVMAX(魔)土魔法LV28(魔)氷魔法LV29(魔)風魔法LVMAX

(技)波乗りLV17(技)機械術LV1 (技)船舶LV5(技)ソナーLV26

(特・技)統率LV8 (特・U)水マニアLV1

(技)超採取LV1 《(魔)音魔法LV38→(魔)振動魔法LV9 new》

(技)気流制圧LV14 (技)応急手当LV1 new



所持スキルポイント:29→11


武器スキルの場合 偶数レベルごとに攻撃力3上昇

魔法スキルの場合 偶数レベルごとに精神力+5

技能スキルの場合 5LVごとに体力と精神力が5上昇

生産スキルの場合 奇数LVごとに生産性効率や品質に上方修正

特殊スキルの場合 5LVごとにで全ステータスが5上昇

 Uスキルの場合 LVアップごとに全ステータスが5アップ


称号:臣下にすら認められない魚神(笑)

初めての魚神島発見者

初めてボスを単独で討伐した者

五大海魔王(蛸)の友達第一号

初めてユニークスキルを解放した者

単独でダンジョンを制覇した者(初級)

不屈なる者 

バカは死んでも治らない

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