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うみマニアのやりこみ冒険記  作者: ふんにゃり
 鰯(いわし)の章
7/145

第4魚 12月23日④

2本目です!

 18時00分


 「はぁ……手に入っちまったもんは仕方ないか。どれどれ効果はっと」


 【初めての魚神島発見者】:空や大地からは見つけることも上陸することもできない隠された島を初めて発見した人に送られる名誉ある称号で他にも種類はあるかもしれない。

 効果:採取、伐採、採掘などのスキルを使用時熟練度取得量と取得アイテム量が大きく上昇し、レアなアイテムを見つける可能性が少しあがる。



 「採取スキルなんて持ってない……あっ!もしかして釣りも採取系になるのかもしれないな。テアトルに戻った後にでも試してみよう。

 釣りが対象外でも東で狩ができるようになったら採取スキルを取る予定だしそれまでは放置ってことだな」


 ステータスの確認をした後に謎の音についてメニューを開きヘルプを見るとスクリーンショットというシステムで自分の見たものを写真として撮ることができるというものらしい。


 「……すばらしいな。俺の見たものが形に残るというのは」


 ちなみにこのスクリーンショット他のプレイヤーはモンスターやボスなどの姿を記録して攻略会議などをするのだがヒロにしてみれば風景写真に等にしか使わないということである。



 気になっていたことを一通り確認したヒロは魚神島の探索を行うことにし、上陸した浜辺から島の奥へ向っていく。島自体は大きくないのですぐに探索終了するだろう。

 探索している時に気づいたのだがこの魚神島は島なのに海の中にいる時と同じように体が動いている。

どうやら名前どおり水棲種族が自由に行動できる設定なのだろうね。


 「んー、モンスターはいないのか。てことは罠などが無い限り死ぬ心配は少ないな。ありがたい」


 島の中には木が生い茂っておりジャングルさながらであるが、ウサギや鹿などのモンスターに分類されない動物は生息しているようだ。


 茂みなどを掻き分けながら奥へ進むとなにやら古びた遺跡のようなものがあったのでさっさと入っていくヒロ。罠があっても見破るスキルを持っていないので怖がるだけ無駄と判断したゆえである。


 「おぉ!?これはすげぇ!」

遺跡の中には古代文明のような壁画やなにやら凄そうな棺まであり棺の周りには9つの宝箱が置いてあった。


 ヒロは棺を開けようとするが残念ながら封印されているらしく断念。なにやらあける為には必要なものがあるのかもしれない。棺をあきらめたヒロは周りにあった宝箱に手をかけるとログイン時にでたチュートリアル表示らしきウィンドウが現れたのでそれを読むと、宝箱9つのうち金などの豪華装飾の3つが神の宝箱という。

残りの6つの宝箱のうち銀の装飾のものが王の宝箱、銅の装飾のものが市民の宝箱というらしい。


 ウィンドウを読み進めると最初にあけることができる宝箱は市民の箱の一つのみ。

しかしそれを選ばず試練をこなすことにより、より上位の宝箱を開けられるようになるとの事。


 「まあ試しに受けてみるか」

ヒロはクエストウインドウの試練その①を受諾する。


 試練その①の内容は1時間以内に島を周って戻ってくること。周った証としてクエストアイテムが置かれた燭台が島の中に現れるのでそれを制限時間内に回収し戻るということだ。


 簡単に説明するとまあ余裕でクリアができた。やはり手慣らしの試練なのだろう。

遺跡から走り出したヒロは方向知覚で北から順番にきっちり回っていきそれぞれの燭台におかれていた

クエストアイテム(色付きの石やら鉄やらがあった)を入手し余裕を持って遺跡へ帰還できた。



 《試練その①をクリアを確認。市民の箱2つもしくは王の宝箱一つを開けることができるようになりました》



 なるほど。試練をこなしていけば開けられる数が増えていき最終試練で宝箱総取りもしくは棺の開放ができるって事なのだろうか。やばいな。これは絶対全部取ってやるぜ!


 続けてヒロは試練その②を受諾し少しだけ後悔したらしい。

この試練は遺跡の北の崖に現れた敵対している(設定の)サハギンを倒すこと。

 攻撃力が低いヒロにとっては厳しい試練になりそうである。



 『ギャギャギャーーギャギャー!!』

北の崖に近づいたヒロはそこにいたサハギンに襲われたのだがサハギンの攻撃はテアトルの町に向った際に戦ったフォレストスライムやアゴダイショウなどと同じ程度だった。サハギンの槍の攻撃を回避して逆に槍をザクザクとつきこんでいく。面白いほど槍の熟練度があがっているのを確認し水中呼吸や方向知覚のレベルアップで上昇した精神力を活かし水魔法を混ぜ込みつつサハギンを5分かけて討伐。


 《称号【臣下にすら認められない魚神(笑)】効果により熟練度取得にボーナスがかかりました》



 「おっほぉ?マーベラス!槍スキルと水魔法がすげぇあがっているぞ!称号効果マジパネェ!!」

ヒロがサハギンを倒し終わり戻ろうとするとすぐうしろからビチャリという音が聞こえたので振り向くとそこにはまたしてもサハギンが登場している。


 「復活とかマジ……かよ。このサハギン利用すりゃ俺超レベルアップできるんじゃね?もえーてーきーたー!!」

こうしてヒロは倒しても倒しても現れるサハギンを相手に急激なレベリングをすることになるのだがもえた後にすぐ食事の時間の為この時は新しく現れた一体しか倒していない。

 ステータス

名前  ヒロ 

性別  男

種族  トリトーン(魚神の僕)

体力  150(+25)

精神力 80(+45)

攻撃力 8(+6)


装備

武器:初心者の槍

頭:なし

体:海人の服

足:ヒレ(着脱不可)

アクセサリ1:なし

アクセサリ2:なし


 (武)槍技能  LV6→LV11

 (魔)水魔法  LV3→LV7

 (技)水泳   LV25

 (技)水中呼吸 LV25

 (技)波乗り  LV1

 (技)鑑定   LV3

 (技)方位知覚 LV20

 (生)生け簀  LV1

 (生)釣り   LV1

 (生)船舶   LV1


所持スキルポイント:6


武器スキルの場合 偶数レベルごとに攻撃力2~3上昇

魔法スキルの場合 偶数レベルごとに精神力+5

技能スキルの場合 5LVごとに体力または精神力が5上昇

生産スキルの場合 奇数LVごとに生産性効率や品質に上方修正



称号:臣下にすら認められない魚神(笑)・初めての魚神島発見者new


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