第57魚 1月4日~1月12日④
事後報告ですが序章から順番に前書きを消して行っております。
消している場所は投稿予定時間の部分です。(投稿済みなものに予告を残してても意味がありませんしね)
さて次話の予定ですが土曜日までの間に気分次第投稿ということでご了承ください。申し訳ないっす~。アニメが消化できないんだよぉぉ!(w
13時00分
食事を終えログインしたヒロは先ほどの海底神殿に転送済みだ。しばらく待っているとオケアノスたちが現れ、このまま戦いを続けるよりも下地を作るべきだと言うので午前中にヒロの取得したスキルを育成する方向でカリキュラムを作ってくれていた。午前中のヴンダーフィッシュとの戦闘の件も彼らなりに考えていたのだが予想以上にヒロの動きが悪く反省したとの事。……そういわれると悲しいよな。
ドンッ「ガフッ!」、バッチィン「ぎゃん!」……。
海底神殿内に絶え間なく悲鳴が響いている。誰のかって?それは聞かないの方が身のためだと思うぜ?
という訳でヒロはオケアノスの支配する海底神殿の内部の闘技場でダゴン(触手)と戦っている。
……え?ついさっきダゴンと戦う気はないといってたじゃないか!だと?そんな事は殴られすぎて忘れたぜ!(キリッ!) それにこれは戦いではない調き……ゴホン。戦闘訓練だ!
なぜダゴン(触手)と戦闘訓練をしているかというと先も言ったとおりヒロの新スキルの熟練度稼ぎの為だ。まずは【水中回避】だが相手の数が多いほど熟練度を多く稼げることが分かり触手の数が多いダゴンがヒロが一撃で死なない程度に最大限の手加減をして相手をしてくれている。そして当然ダメージを多く受けるわけだがそれをヒロが用意した回復アイテムを使っていてはあっという間に枯渇してしまうのでオケアノスが支配領域の権限を使いヒロがダメージを受ける度に回復しているのでデスペナはおきない。
これはヒロにはデスペナの心配は低いがそれゆえに何度も攻撃を受けるハメになり想定外の地獄な訳だ。
ダゴンの攻撃力が強すぎるおかげで最近とったばかりの【体力強化】スキルがあっという間にカンストしちまったぜ。もちろんすぐに進化させて【体力増強】になったがその後もビシバシ鍛えられている。
「ち、っくしょ!触手の数をいきなり3本からとか無理だろぉぉ!?ダゴンは俺の力を見極めてたんじゃねぇのかよぉ!沈没船では2本でもしんだってのに……」
『クックック、この辺りのモンスターどもは群れが多いのじゃよ。そんな甘い考えではワラワの足の動きを捉えることはできんぞ?もっと必死になるが良い!』
「じゅ、十分必死だってぇの……」
『ホレホレェ、そんな回避の仕方では攻撃に転じることはできぬぞ?もっと後のことを考えて回避するのじゃ。今のおぬしのは回避ではなく単なる逃げじゃぞ!』
「そうは言われてもよっ!スキルってのがどう発動してるのかすらわかってねぇんだよっ!」
【統率】や後から述べる二つも含めてスキル種別が特殊系の場合はただ戦えば熟練度が稼げるわけではないのだ。特殊系スキルはそれぞれにあった熟練度の稼ぎ方があるのでそれを理解しない限り永遠に育たないのである。
そういう意味もありヒロの【統率】は未だに低いままなのだ。
ダゴンが言っている通りヒロが命からがらで避けた(逃げた)行動では【水中回避】の熟練度は上昇していないがダゴンが偶に褒める回避行動だと熟練度の上昇幅が大きいのだ。ヒロは必死でその良い行動を心がけて行くことでダゴンの触手の数も1本増えた4本になり、2時間程後には【水中回避】がLV20にまで上昇していた。この【水中回避】スキルだがLVが上がっていくとなんとなく敵の動きが分かるようになってきたので、格上との戦闘では戦うにしろ、逃げるにしろ良い線はいけるかもしれない。と少し自信がついた。
もう一つの【処水術】だがこれは水に動きを与える行動(たとえば水魔法の〔水波〕や〔水鋼刃〕等)をすることで少しずつ熟練度が増えている。熟練度を大きく上げるため手段としては敵や自然発生?の魔法や渦の中でそれを最小限に鎮める(中和する)ようにすればいい。ちなみに自分の水魔法で起こす物では少ない熟練度しか稼げないのは検証済みである。
そういった理由からこちらのほうはオケアノスが大渦作成を担当してくれている。(当然手加減して規模は抑えてくれている)オケアノスはダゴンほど手加減がうまい方ではないという自己申告通り、ちょくちょく渦の威力の調整を失敗し、ヒロをデスペナまみれにした。オケアノス曰く、これに関してはデスペナを受けていたほうが都合がいいとまで言い出し渦の中和の練習をさせられた。
死んでは渦の中和訓練をし、復活してまた死んでは中和訓練……の繰り返しを何度も何度もすることで【処水術】スキルが15になりさらには初日以来の悲しき称号を受けることになった。
パッパラ~♪
《称号【不屈なる者】を取得しました》
《称号【バカは死んでも治らない】を取得しました》
【不屈なる者】:デスペナを受けた状態でもなお、幾度となく死に続けた者に送られる雰囲気的には不名誉な称号。 効果:即死攻撃に対する耐性が上がる(50%)・自分の最大体力値を越えた一撃を食らったときそれなりの確率で生き残る(30%)
【バカは死んでも治らない】:短時間に同じ死に方を連続で10回以上繰り返したバカモノに送られる不名誉なシークレット称号(現在取得者1名/最大5名)。 効果:別の行動をせずに同じ行動だけを繰り返した時、取得熟練度にボーナスがかかる。……しかしやり過ぎるとスキル失敗の確率が上がる。(熟練度ボーナスは5回で+5%、10回で+15%、30回で+40%……最大50回で+100%と増えていき、失敗確率は5回で10%、10回で20%、30回で60%……最大50回で95%と増えていく)
……不名誉系の称号がまた増えてしまったな。【不屈なる者】は強敵との戦いで役に立つからいいとしてだ……問題は後者の【バカは死んでも治らない】だな。シークレット称号という訳の分からない表記に加え最大取得人数に制限を設けているのか。生産職がこの称号取得したら天下を取れそうだが取れなかった奴らが荒れるだろうな。これは情報にもあげない方が良いのは間違いない。
ほんと魚神島(笑)の時も感じたことだが不名誉な称号ほどボーナスが凄いんだよなぁ。運営は一体何を考えて設定してるんだ?
『よし、今回はこの辺にしておこうか。ヒロ、この後はまたヴンダーフィッシュとの戦闘をしてもらおうとおもうんだが時間は大丈夫かな?』
「ん?時間?ってやべぇ!もうこんな時間だったのか!」
いわれて時間を見るともう既に18時を回っており夕食時間間近だったのでオケアノスに断りをいれログアウトしたのだった。落ちる寸前ダゴンがかなり強そうなクジラと戦っていたが俺には関係ないだろう……。
ステータス
名前 ヒロ
性別 男
種族 トリトーン(魚神の僕)
体力 930(150+580+200)
精神力 510(80+390+40)
攻撃力 219((75+144))
装備
武器:禍つ神の呪槍
サブ武器(非表示):トリプルホーントライデント
頭:水棲の額当て
体:鮫革のウェットスーツ
足:ヒレ(着脱不可)
アクセサリ1:六海星封神の指輪★
アクセサリ2:孤独のリング
(武)中級槍技能LV40
(魔)中級水魔法LV43→LV44
(魔)音魔法 LV38
(技)超採取 LV1
(技)看破 LV41
(技)水中戦闘 LV33→LV36
(技)体力強化 LV32→LV50(Max)→体力増強LV1→LV4
(特・技)水の加護 LV27→LV31
(特・技)水中回避 LV1→ LV20
(特・技)処水術 LV1→ LV15
控えスキル:(生)生け簀LV1(生)釣りLV11(生)船大工LV18
(武)弓LV11(魔)土魔法LV24(魔)氷魔法LV9(魔)風魔法LV28
(技)波乗りLV17(技)機械術LV1 (技)船舶LV5(技)ソナーLV26
(特・技)統率LV8(特・U)水マニアLV1
所持スキルポイント:11→22
武器スキルの場合 偶数レベルごとに攻撃力3上昇
魔法スキルの場合 偶数レベルごとに精神力+5
技能スキルの場合 5LVごとに体力と精神力が5上昇
生産スキルの場合 奇数LVごとに生産性効率や品質に上方修正
特殊スキルの場合 5LVごとにで全ステータスが5上昇
Uスキルの場合 LVアップごとに全ステータスが5アップ
称号:臣下にすら認められない魚神(笑)
初めての魚神島発見者
初めてボスを単独で討伐した者
五大海魔王(蛸)の友達第一号
初めてユニークスキルを解放した者
単独でダンジョンを制覇した者(初級)
不屈なる者 new
バカは死んでも治らない new




