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うみマニアのやりこみ冒険記  作者: ふんにゃり
 虎魚(オコゼ)の章
37/145

第33魚 12月26日~12月28日⑩

1話目です。

次話は18時予定ですがもしかしたら15時に落とせるかもしれません。

早くなっても2話しか落とせないんですけど。

 10時30分


 一旦ログアウトした洋は『食べに来るのが遅い!』と母親に文句を言われながらも朝食を食べトイレなどもしっかり済ませ再度ログインした。




 「よし!とりあえず今日の予定は午後まで南フィールドでレベルの低いスキルの育成と宝石核集め、午後からは…ダゴンのとこにでも行っておくか。夕方以降に時間があれば午前の続きでスキル育成と足りない分の宝石核集めで良いだろう」


 ちなみに東フィールドに行かない理由はもしかしたらダゴンに邪魔をされてしまうかもしれないからである。



 南フィールドにやってきたヒロはスキルレベルの低いものをメイン枠に持ってくる。

 【統率】をはずして【波乗り】に入れ替える。こうすれば【音魔法】と【波乗り】、【地形調査】の3種類を育成することができる。

 …【統率】のスキル、初めて手に入れたのに思ったより使わないんだよなぁ。もっとパーティで行動してスキルレベルを上げるように頑張るか?…いや、見知らぬ人と行動なんてめんどいな。


 まずは海に潜ってジュエリーフィッシュを音魔法の【騒音弾】を使用しながら倒し宝石核を集める。

ジュエリーフィッシュ自体の数は多く称号効果もありドロップ率は悪く無いので1時間もしないうちに

必要最低数を少し超える程度集めることができた。

 【音魔法】はどうやら中級スキルなどと同じような熟練度の上がり具合らしく1時間程度では8レベルまでしか上がらなかった。


 その後は水面まで泳ぎ水魔法【水流波】で水面に適当な波を起こし高級サーフボードを浮かべその上に立つ。【波乗り】や【風乗り】のレベルの上げ方は波もしくは風に素の身体をゆだねて漂うことでも熟練度は増えるようだが上昇率は一定で少ない。むしろ初心者なら湖など危険の少ない場所で浮かんでいるだけで熟練度が上がる為楽なのかもしれないが。


 しかしサーフボード等の補助道具を使えばその道具の耐久度次第で天と地ほどの熟練度の上昇率に変化があるのだ。そしてヒロが使っているのはおそらく現時点で高い耐久度を誇る高級サーフボードのため熟練度の上昇値は恐ろしく高い。勿論称号とアクセサリの効果で更にブーストされているのは言うまでも無い。


 「さて意外と暇だな。何か同時進行できるものは無いかなっと」

ヒロは中級魔法の【水流波】を何度も使用して精神力を削りつつ【波乗り】のスキルがドンドン上昇しているのを実感している。要するにこの時点で2種類のスキルのレベリングができているのだがそれでも物足りない気分だったのだ。


 「あとはこれがあったな【地形調査】もプラスしよう」

地形調査もプラスすることでマップに水面下の地形までくっきりと表示されている。

 ここまでできるともう【ソナー】要らないんじゃないか?と思い始めているヒロであった。


 波に揺られながらプカプカしているといつのまにかジュエリーフィッシュなどのエリアからはずれ

ヒロはサーフボードの上でのんびりとしているうちに強いモンスターの出現するエリアにきてしまったのだ。



 ドォオン!


 サーフボードに大きな衝撃を食らいサーフボードから投げだされ海に落ちたヒロ。


 「な、なんだ?……今の衝撃って」

海に落ちたヒロが周りを見ると3匹ほどの鮫モンスターがヒロを狙っていたのだった。

サメは大きな巨体を生かした体当たりでヒロに向って突進の攻撃を仕掛けてきた為ヒロは慌てて戦闘態勢に入った。


 グレイトホーンシャーク 魚

 体力 3500

精神力 2200

攻撃力 520


ドロップアイテム:サメ軟骨・サメ皮・サメの歯・フカヒレ(上)・フカヒレ(中)・サメの肝臓

連続討伐ボーナス:フカヒレ(上)



 「かなり強いな。本気でやらないと死ぬかもしれない」

ヒロは前後左右からヒロを食おうとするサメを【水流波】で移動阻害をしたり、必死で避けながら【二段突き】や中級スキル【彗迅槍】を使用しダメージを蓄積させていく。

 【彗迅槍】は槍を回転させながら直線状に突進する攻防一体のアーツだ。細い通路などで使えば後衛にもダメージを与えられるだろう。


 戦闘時間が15分ほど経過し何とか3匹のサメを片付けることができたヒロは素材のドロップを確認(フカヒレ(上)以外は数点入手できた)し少し考える。


 「スキルのレベルはそこそこ上がってるみたいだし今回はこの辺にして憂さ晴らしで周辺のモンスター

の開拓でも頑張るか!さっきのサメの皮を幾つか取得してフィルさんに装備を作って貰うのもありだしな」


 そんなわけでヒロは育成中のスキルを戦闘用に戻し戦いの準備を整える。

先ほどのサメとの戦闘でヒロの体力は4割ほど減っている為回復も忘れず行う。

 準備を整え水面ギリギリを泳いでいると前方から先ほどのサメの群れ4匹と巨大なマグロのような魚モンスターが一丸となってヒロに襲い掛かってくる。


 「ここは一度にでる出現モンスターの数が多すぎねぇ…っか!?」

先ほどよりも数倍苦戦しそうな雰囲気にヒロは油断はして無いが判断を早まったか?と後悔している。


 縦横無尽に襲い掛かる魚モンスターたちをかいくぐり新しく考えた【コンボNo3】を発動。

【彗迅槍】と【水波】をあわせた突進速度強化系のコンボである。別に【彗迅槍】は【梵天槍】のように速度で威力が上がるなどという効果は無いのだが一対多での安定感が違うのだ。


 ヒロに回避され無防備な背をあらわにした個体にコンボNo3が無慈悲に攻撃を加えていく。

 1匹、2匹……と徐々に減っていくサメたち。頭数を減らせば減らすほど余裕が生まれるのは当然のことでここでやっとマグロモンスターに【看破】を使用することができた。


 カジキリマグロード 魚類

 体力 8500

精神力 3500

攻撃力 610


ドロップアイテム:皇帝鮪の赤身・皇帝鮪の中トロ・皇帝鮪のカマ・皇帝鮪の大トロ

連続討伐ボーナス 皇帝鮪の魚卵



 なるほど。名前的にはボスと勘違いされても仕方ないくらいに強いな。この強さを誇るモンスターでも南のまだ入り口に過ぎない位置にいるモンスターだなんて俄かに信じがたいな。


 看破で一通り状態を把握したヒロは残っているサメを【コンボNO3】で倒しマグロとの一対一に持ち込むことができた。


 マグロは周りに仲間がいない時は魔法を使ってくるようで突進攻撃を避け離れるたびに反転しては

【フラッシュ】・【ライトボール】などの光魔法を使用しヒロの行動を留めているのだ。


 マグロのヤツが行動阻害の魔法を使うならこっちも使うっきゃないな。

ヒロは距離をつめると突進してくるマグロの攻撃パターンを逆手に取りすれ違いざまに音魔法の【音圧波】を繰り返し放つ。都合7回ほど繰り返した所でマグロの様子がおかしくなりヒロのいない方向に魔法を撃つようになったのだ。


 「ふぅ、やっと混乱したか。やっぱ魔法レベルも低いから余計に異常を発生させる確率が低いのかもしれないな。コレでとりあえず槍の一刺しいけるな。…食らえ!【梵天槍】!」


 ヒロの放った梵天槍はヒロの泳ぐ速度とマグロの回遊速度のカウンター効果で4倍近くまで上がっていた。そのためマグロは音魔法の細かいダメージの積み重ねと今回の攻撃で予想外に大きなダメージを食らい死ぬことになったのだった。


 「強かったな。サメなら何とかなるけどマグロは暫く勘弁願いたいな」

その後はできるだけサメの群れを見つけては殲滅を繰り返し海底では海岸付近では見つからない貝殻やカブトガニなどの深海素材を採取した。

 気がつくと13時を回っていた為急いで町へ戻りログアウトしたのだった。

ステータス

名前  ヒロ 

性別  男

種族  トリトーン(魚神の僕)

体力  510(150+160+200)

精神力 455(80+155+20+200)

攻撃力 154((25+52)x2倍)


装備

武器:サハギンの槍

頭:水牛のバンダナ

体:ウェットスーツ

足:ヒレ(着脱不可)

アクセサリ1:ウロコのブーストリング

アクセサリ2:フェスティバルリング


 (武)中級槍技能LV17→LV21

 (魔)中級水魔法LV18→LV23

 (技)水泳   LV39→LV42

 (技)水中呼吸 LV39→LV42

 (技)潜水   LV36→LV38

 (技)看破   LV17→LV20

 (技)同化(水)LV36→LV38

 (技)地形調査 LV17→LV22

 (魔)音魔法  LV1→LV17

 (技)波乗り  LV1→LV12



 控えスキル:(技)船舶LV1・(生)生け簀LV1・(技)方位知覚LVMAX・(生)釣りLV11・(特・技)統率LV8・(技)採取LV27



所持スキルポイント:9→16


武器スキルの場合 偶数レベルごとに攻撃力2~3上昇

魔法スキルの場合 偶数レベルごとに精神力+5

技能スキルの場合 5LVごとに体力または精神力が5上昇

生産スキルの場合 奇数LVごとに生産性効率や品質に上方修正

特殊スキルの場合 5LVごとにランダムでステータスが5上昇


称号:臣下にすら認められない魚神(笑)

初めての魚神島発見者

初めてボスを単独で討伐した者

五大海魔王(蛸)の友達第一号

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