第28魚 12月26日~12月28日⑤
いつもお読みくださりありがとうございます。
誤字脱字不可思議な表現などありましたらご指摘お願いします。
22時20分
すまない。まずは皆に謝らなければならないことがある。(みんなとは誰のことなのだろうか?)
ボス狩りを終えた後、消耗品の買い足し等を済ませログアウトまで少し時間が余ったので
自分のステータスの確認をしていると変なものが増えていることに気づいてしまったんだ。
…洞窟でログのチェックしてたのに見逃したのか?といわれたら困るのだがあの時はドロップアイテムや討伐報酬の項目しかみていなくて気がつかなかったんだ。
それでコレが増えていたものなんだが……。
《初めてボスを単独で討伐した者》:フラグメント史上初めて大型ボスを単独で討伐した勇猛もしくは無謀なものに送られる称号。 効果:自分よりも明らかに体の大きな個体もしくは強いモンスターとの戦闘時に攻撃力が1.5倍になる。
単独討伐とは一人でフィールドボスを倒す。という条件らしい。
コレにはPTを組んでいても関係はなくボスのフィールドに一緒に入ったか入っていないかで判断されるようだ。
詳しく説明するとAという人がボス部屋の突入後、ボスが行動を開始するまでにBが入ったならばコレはPT討伐となり単独討伐には当たらない。なぜならばボスが行動開始すると同時にそのボス部屋がロックされ同じPTといえど入室できなくなる為である。コレはボス戦で出戻り攻略を防止する為である。
Aが部屋に入りボスが行動を開始した時点でBが部屋に入れなかった場合にボスを倒すことができればそれは単独討伐となるということだ。
ちなみPTを組んでボス部屋前で他のPTメンバーに補助魔法などを掛けてもらい一人で入室した場合もPT討伐扱いとなる。コレはAにA以外のメンバーが使った補助魔法自体が仲間と判断される為だ。
自分で所持している補助魔法だと問題ないという設定らしい。どこで判断しているかは分からんが。
実はコレ俺にかなり有利に働く称号効果で、少し思い出してみて欲しい。
俺の狩場=海などの水に関連するフィールド。湖とか川だとどうか分からないが少なくとも海には
俺より体の大きな個体などいくらでもいる。今までも結構遭遇しているしな?
…となると俺は海の中で少しくらい強いモンスターと遭遇しても戦える可能性がでたというわけだ。
実際どの程度戦えるようになるかは試してみないと分からないのだがな。
以上が謝りたい項目だ。
さてもういい時間だしログアウトするとしようか。明日はクラウドが言っていたフィルさんに会って装備に関する事などを相談しなくてはならないからな。
さて日付は変わって27日の10時00分
思ったよりも長時間寝てしまい起きたのは9時50分くらいだ。いつもどおり顔を洗い食卓へついた。
既に美雪ねぇは起床し食事も終えておりフラグメントをプレイするべく自室へ戻ったようだ。
俺も手早く朝食を済ませるとログインする為自室へ急いだ。
10時30分
ログインしたヒロはフィルさんという人の開いている露店の場所へ向った。
フィルさんの露店は中央噴水の北側にあり、結構な高性能商品を扱っていてウッドデック方面へ向う人が装備などを購入していくらしい。
『いらっしゃぁ~い(シャラーン…という効果音が聞こえそうだ)。何の用かしらぁ?』
露店の賞品を見ているヒロに声を掛けてきたのは蝶のような羽を持つアバターの男性だった。
言葉づかいがおねぇっ系ぽい気がするが。
「っ! …知り合いからフィルさんという裁縫スキルもちの人を紹介されましたので……。
えっと、貴方がフィルさんですかね?」
『そうよぉ~。私はフィラリス。フレンドからはフィルと呼ばれてるわ』
……ぬぅ。名前的には女性だと勘違いした俺は飢えているのか?これからは名前だけで判断しないようにしないといかんな。それに愛称がフィルっていうならちゃんとフィル何とかで名前つけろや!(とはいえないな)
「そう…っすか。俺はヒロと言いまして貴方の事をクラウドから聞いてきたんです。素材を持ち込みすれば作ってくれると聞いたんで……」
『あっらぁ~。昨日クーちゃんが言ってたのは君のことなのねぇ。ウンウン可愛い子ね。気に入ったわ
持込するなら装備くらい安く作ってあげるわ。それに持込じゃなくても装備の販売はしてるからたまには覗いてみてくれるかしらぁ?もちろん裁縫に使う布や糸などの素材や、モンスターの皮や他の革系統も買い取るからじゃんじゃん持ってきてねぇ』
……クラウドの事をクーちゃんか。ププッ。コレはアイツをいじれそうなネタだな。それに俺は可愛いといわれた事など一度も無いんだが?このおねぇ系もといフィルさんは目が大丈夫なのだろうか…。
とりあえず今日のところは素材も無いし、顔見せということでフィルさんとフレンド登録し店で扱っている装備を見せてもらうことにした。
『そうねぇ。ヒロちゃんならこの装備はどうかしらぁ?』
フィルさんが見せたのは頭装備でこんなものだった。
水牛のバンダナ:水牛の革で作られたバンダナ。水の中でも痛むことは無い。 効果:精神力+20
ふむ。今現在頭には何も装備して無いんだし装備はある方が良いよな。
というわけでそのバンダナを購入し装備しました!
『この辺で手に入る物だとこの位の物しか作れなくてね?だからヒロちゃんが良い素材を手に入れたらどんどん持ってきてねぇ?』
「わかった。面白そうなもの見つけたら持ち込むからその時は頼みます」
と言ったものの渡せそうな素材海で取れたかな?まあ見つかったらってことなんだし気にしなくていいな。
フィルさんに挨拶をして別れ一旦ログアウト。
少し早い昼食を食べ再度ログインした俺は、今日一日南でがっつり狩をすることにしてテアトルに急いだ。
11時40分~17時30分
南では音魔法を取得する為に無駄にスキルを発動しスキルのレベルを上げていった。
フェスティバルリングと魚神(笑)の称号効果で面白いほどスキルレベルが成長していく。
開始一時間で新しいスキルが全て10レベルを超えた時、ニンマリとしたのは仕方なかろう?
とはいえ10を超えると流石に成長速度が落ち始めたので2時間たった時点ではまだ13だった。
【風魔法】はスキルレベルが上がるに連れて近距離であれば水の中でも当たり判定が出るようになったし
【地形調査】を使えばそれなりに遠い場所までマップの形が分かるようになった。
【看破】に関しては中級スキルなのに他のスキルより使う回数が多いのでよく伸びている。
【気配察知】はいくらLVをあげても水中では何も感じることはできなかったが、休憩時に海岸に上がるとテアトルの街のNPCの位置が分かるようになっていた。もちろん移動しているNPCも含めてだ。
今回の狩りにおいて基本的に狙っているのはジュエリーフィッシュでヒロがダメージを食らうことは少ないので安心だ。
たまにテッポウ=ウォーが魔法で襲ってくるのだが、こいつの相手をするときは水魔法と槍を使っている。…安全第一だからな。
17時を少し回ったところでようやく一番成長が遅かった【気配察知】が15レベルを超えたのでテアトルの街へ戻りスキルリストをチェックして見たところ情報どおり【音魔法】・【地形掌握】が追加されていた。後者は【地形調査】と【方位知覚】の統合スキルのようだ。…今はまだ取らないが予定に入れておいてもいいと思う。
【音魔法】を取得した所でログアウト予定時刻になったのでスキルリストを設定しログアウトした。
ステータス
名前 ヒロ
性別 男
種族 トリトーン(魚神の僕)
体力 390(150+40+200)
精神力 370(80+70+20+200)
攻撃力 102((25+26)x2倍)
装備
武器:サハギンの槍
頭:なし→水牛のバンダナ
体:ウェットスーツ
足:ヒレ(着脱不可)
アクセサリ1:ウロコのブーストリング
アクセサリ2:フェスティバルリング
(武)中級槍技能LV12→LV16
(魔)中級水魔法LV12→LV17
(技)水泳 LV37→LV39
(技)水中呼吸 LV37→LV39
(技)潜水 LV33→LV36
(技)看破 LV3→LV13
(技)同化(水)LV33→LV36
(技)地形調査 LV1→LV17
(技)気配察知 LV1→LV15→風魔法と統合し【音魔法LV1】new
(特・技)統率 LV8
控えスキル:(技)船舶LV1・(技)波乗りLV1・(生)生け簀LV1・(技)方位知覚LVMAX・(生)釣りLV11・ (技)採取LV25
所持スキルポイント:8→12→9
武器スキルの場合 偶数レベルごとに攻撃力2~3上昇
魔法スキルの場合 偶数レベルごとに精神力+5
技能スキルの場合 5LVごとに体力または精神力が5上昇
生産スキルの場合 奇数LVごとに生産性効率や品質に上方修正
特殊スキルの場合 5LVごとにランダムでステータスが5上昇
称号:臣下にすら認められない魚神(笑)・初めての魚神島発見者
初めてボスを単独で討伐した者 new




