第18魚 12月25日④
毎度の事ながら誤字脱字不思議表現?などありましたらご指摘お願いします。
《現在行われているクリスマスイベントについての新しい情報をお知らせいたします。
本日12月25日現在時刻13時よりイベント終了の23時までの間一定時間ごとに
全マップ徘徊型のビッグクロースという大型モンスターを追加いたします。
※なおイベントモンスターは戦闘が開始されないまま放置されると30分で別マップへ移動します。
こちらのモンスターは討伐参加人数が少ないほど強化されますがその代わりにドロップアイテムが人数x2~10倍入手されます。このボスを倒した際ポイントが貢献度に応じて加点されます。
貢献度の基準
前衛攻撃職=与ダメージ、防御成功率、などが考慮されます。
後衛職=与ダメージ、攻撃成功率などが考慮されます。
支援職=適切な回復行動、補助行動が考慮されます。
なおこのボスのドロップアイテムは最高位プレゼントボックスとなっておりますので大量に入手してイベント上位に潜り込む事も可能となっておりますので、現在まで思うようにプレゼントボックスを入手できていないプレイヤーの皆さんは是非イベントモンスターを探し出し討伐を行ってくださいね。
パーティー人数/プレゼントボックス入手ボーナス/モンスターの強化度
1人 10倍 8倍 ※ポイント加点3倍
1~3人 10倍 5倍
4~6人 5倍 3倍
7~8 人 2倍 等倍
なおこのモンスターが出現する可能性のあるマップはイベントでサンタ系モンスターが出るマップ
全てが対象となります》
13時15分
ヒロは運営からの通知を読み思案している。
「大型ボスか。もうどこかのフィールドに出現しているのならあう可能性もあるかもしれないな。
まあ行けそうなら行く、無理なら逃げるか死ぬかすればいいよな」
ハヅキやメリルやらはまだ露店で扱う品物を作る為夕方までは生産に勤しんでいるので狩りに誘うことはできない。他に知り合いといえばジャックしかいないのだが……うん、無いな。何が悲しくて男二人で狩りをしなくてはならん。第一アイツが俺に合わせられるスキルなどを持っていないことは会った時からわかっている。
「しかたない。時間はあるからどこかへ行くにしてもたまには別の所の探索してみたいのだよなぁ
……とすると魚神島……に行ってもサハギンとあのでかい魚しかいないんじゃなぁ。
東はイカがまだこわいんだよなぁ。今の2倍効果がありゃ良い線はいけるかも知れんが死ぬ可能性の方が高い。
南も海岸周辺しか怖くて探索できないしな。なら予定より早いがジャックから仕入れた場所を調べるくらいはしてみるか。
こうしてヒロはアーリル北にある湖へ向けて出発した。道中動物系モンスターに襲われたのだがスキルLVの高さと指輪による強化のおかげで問題なく進むことができた。
北の湖(リーベル湖)に到着したヒロは採取スキルに反応した薬草、香草素材を採取。
ハヅキたちから後で聞いた話によるとこのリーベル湖の周りの薬草はスキルLV1~5の初心者生産者が受注できるクエストで一番割が良いものらしい。…ここに来る人は大体スキルLVが低いということらしいな。
他にやることはなかったのでヒロはすぐに湖の中へ潜ると幾つかの素材を採取(水の中の素材は地上に比べると性能が高く良い値段で取引されているらしい)し、サンショウウオっぽいのやザリガニのようなモンスターと戦った。
しかしこの湖よりはるか上位の東や南フィールドで戦ってきたヒロにとっては両者とも雑魚でしかなく
鼻歌交じりに倒されドロップアイテムと変化していった。
もちろんこの湖にもサンタはいたのだが、がっかりしたのは言うまでも無い。
サンタフィッシュ 特殊・魚類
体力 110
精神力20
攻撃力25
ドロップアイテム:プレゼントボックス
……と見ての通りおいしさを感じないのである。ヒロは如何に自分が良い狩場で狩りを続けていたのかここでようやく理解する。
「オレにとっちゃ東が一番弱いと思っていたけど普通のプレイヤーにしてみりゃオレの方が異常だったってことか。ちょっと悲しいな」
その後ヒロは遺跡が見つかったという湖の湖底中央に向うと2人のプレイヤー(ヒューマン男とエルフ男)がボスらしき2体の回遊魚と戦闘をしていた。
プレイヤーのほうには余裕は無さそうだがヒロは傍観することにしたのだ。
下手に手を出して横殴りだ!など言いがかりをつけられては困るからだ。それにボスの攻撃行動を見極めるチャンスだしね?
念のためヒロはボスのステータスを確認し安心する。
レイクス・チュナ♪ 魚類
体力 800
精神力100
攻撃力45
ドロップアイテム:赤い身・中トロ・背油・背ビレ
「槍で一突きで倒せるボスか。さすが初心者向けマップ!」
ちょっと大きな声を出してしまったが、ボス戦に集中しているプレイヤーたちは気づかなかったようだ。(ふぅ。)
そんなこんなで15分経過してもまだ倒せていない二人に痺れをきらせたヒロは2人のプレイヤーに向って
声をかけることにした。
大体15分たって1体すら倒せず片方は体力満タンなんだぞ?待ってられないよな?
「そこのお二人さん。その魚貰って良いか?」
ヒロが声をかけるとふたりがギョッとしてヒロを見る。
「聞こえてる?その魚2体ともオレが倒して良いか?」
二人のプレイヤーは昨日のハヅキと同様水中呼吸のLVが低く会話まではできないようだがヒロの声は聞こえる。ヒロの提案に二人のプレイヤーは頷いて道を譲ってくれた。
「サンキュー後で文句とか言わないでくれよ?」
それだけ言うとヒロはマグロボスに向けて槍を一突きするとあっさりとその体をアイテム化するマグロボス。驚いている2人のプレイヤーを尻目に残った体力満タンのマグロも一刺ししてアイテム化してしまう。
「こんなもんか。さて、んじゃ遺跡の探索行くわ!」
二人のプレイヤーがまだ水中会話をできないのを良いことにヒロは遺跡の内部へ侵入していく。
中は空気?が残されていたのでヒロはステータスを確認する。
だがマイナス補正はかかっていないことを確認できた為、魚神島と同じく水の中にいるものと同じ扱いのようだと判断したのだ。
遺跡内部を進むとやはりありました宝箱。まあ魚神島と違って2つしかなかったが。
周りを見ても石碑と壁画しかなかったのでジャックに提出する為のSSだけ撮影し宝箱に手をかけた。
水魔石:装備アイテムに水属性を付与する。
エラハット:【水中呼吸】ができるようになる帽子。装備中【水中呼吸】LV5習得。スキル本体をもっている場合、【水中呼吸】の熟練度が上がりやすくなる。
……見事にいらないアイテムだった。魔石はハヅキに渡して帽子は露店にだしてもらっておこう。
むぅ、せっかくここに来たのにこれでは意味が……ない。
そんな事を考えながら遺跡を脱出するとまたしてもボスマグロがいたので槍でザクザクッと片付けて
浮上した先に待っていたのは……。
『まっていました!是非弟子にしてください!』
さっきのヒューマンとエルフプレイヤーだった。




