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うみマニアのやりこみ冒険記  作者: ふんにゃり
 鱛(エソ)の章
129/145

閑話 地上攻略組のボス討伐(ベルダンディ視点っぽい) 前編

3000文字できろうと思い分割しました。


後編は明日か明後日のうちには書き上げたいと思っています。

 『おねえちゃん!麻痺ブレスが来る!』

 『分かってる。私なら大丈夫だからスクは逃げなさい!』


 目の前にいるのは《ハルツォーネ共和国》のエリアボスである【パラライズダークビースト】(以後ビーストと呼びます)。ライオン型で眉間には赤い宝石が埋まっているモンスターです。

 このビーストとの戦闘は今回で3回目です。1回目は私達3姉妹で挑み敗れました。2度目は他の攻略組メンバーとレイドを組みましたが、体力を減らしてから突如使用してきた麻痺攻撃の耐性装備やスキルを持っていなかったので残り2割まで追い詰めたところで敗北してしまい、今回全ての対策をして挑んでいるのです。


 メンバーはクラウドさんたち(クラウドさん・ミケさん・閣下さん・シホさん)4人と、スノウさんたち(スノウさん・フレアさん・モネさん・キリカさん・コナタさん)5人、そして私達ベルダンディ・妹のスクルドに姉のウルドの12名です。ちなみにレイドは18人まで組めるのですが12名で来てるのには理由あります……がそれはまた後の方に説明します。




 私ことベルダンディは魔王の陣営に所属し、地上でのストーリー攻略を任されています。

魔王の陣営と言うのは他の三大陣営である【空の陣営】【大地の陣営】【海の陣営】に次ぐ第4の陣営として誕生しました。この魔王の陣営のリーダーはヒロと言うプレイヤーです。

 三大陣営はまだNPCが陣営リーダーをしているので、ヒロさんは現在プレイヤーでただ一人の陣営リーダーという考えてみればすごい位置にいる人なんです。


 本来ならこういったエリアボスという大規模戦闘になる時は、そのヒロさんが陣頭指揮なるものをするべきなのですが彼には最大の弱点があるのです。そう、町中以外の地上では攻撃力が1割以下になるという致命的なものが。少し前までは3割減だったのですけど、ヒロさんは種族進化したとかで水のある場所での戦闘能力が大幅に増加する代わりに地上戦時のペナルティがさらに酷くなったそうです。とまあ、こういう理由があるので、地上の攻略は私達が担当する事になりました。



 と、ヒロさんについての説明ばっかりしてても仕方がないのでもう一度現状を確認したいと思います。


 現在いる場所は《ハルツォーネ共和国》の央都メルビル城内地下に突如現れた異界の門 (というダンジョン)という場所。ここへ来るには央都メルビルでのクエスト達成数と国内のフィールドボス・ダンジョンボスの一定回数討伐等様々な条件がありました。

 このフィールドを開放する条件として異界の門のボスを倒し最奥部にあるダンジョンコアを持ち帰ること。

 

 異界の門は全5層でダンジョンとしての作りは単純に一本道で、次の階に行く為には階層を降りる毎に条件の書かれた石碑が設置してあり条件通りに討伐する必要がありました。

 1層ならスライムが大量に出るのですが、スライムを10匹以上合体させた後に倒せ!とかですね。

 

 まあこの辺の条件に関しては既に2度来ているので皆慣れた物でテキパキとこなし、あっという間に5層のボス戦へきました。


 『フレア、コナタよろしく』


 スノウさんの言葉で同じパーティメンバーのフレアさんが舞踊や支援スキルでレイド参加メンバーの能力の底上げをして、増幅スキルを持つコナタさんが体力ブーストで基礎体力最大値を30分間100上げる魔法を使います。

 そして錬金スキルを持つモネさんが精神力回復ポーションを全体化スキルで使用して準備完了となります。このモネさんは支援スキル持ちを支援するアイテム担当の方ですよ。


 私は準備ができたことを確認し声を掛けました。今回のレイドリーダーは私なんですよ。

姉のウルドやスノウさんたちがいるのに何故こうなってるかと言うと、いつもスノウさんの指示だからたまには違う指示でやってみようぜ!的なノリがあったのです。

 私としてはスノウさんの指示でよかったんですけど、ジャンケンで負けちゃったからしょうがないです。同じく最後まで残ったスクルドがリーダーだったらどうなってたことやら。この点では私が負けて正解だったといえるかもしれません。



 『皆さん準備は出来ましたね?では、今日こそボスを倒しましょう!』

 『『『おぉぉ~!!』』』




 ボス部屋に入るとパラライズダークビーストが立ち上がり、方向をあげながら、雷獣の召喚をします。

この雷獣はビーストの取り巻きで、倒しても倒してもビーストが追加してしまうので、どこかのパーティが雷獣達を纏めてタゲを持ち、ビーストに仲間を呼ばせないことが重要です。

 仮に雷獣を倒してしまうと、呼ばれた追加分が何処に現れるか分からず、後衛のいる位置に呼ばれると壊滅する恐れがあります。2度目の敗北時はそこが原因だったので……。


 今回雷獣達を受け持つのはクラウドさんのパーティ。彼らはヒロさんのクラスメイトでヒロさんを親友というだけありかなりのプレイヤースキルを持っています。

 特にクラウドさんとは武闘祭予選で戦いを見せてもらった事があり本戦でヒロさんと戦っているときの動きも見ましたので武器での捌きに関しては信用できる人だと思っています。

 彼自身のメイン武器スキルは刀と聞いていますが、今回雷獣を殺さないようにする為に槌スキルでスタンを狙っています。


 ミケさんも煙幕で暗闇状態にする様に動いてますし、閣下さんはプリズンで雷獣を一体ずつ行動不能にしていきます。シホさんは異常系スキルは得意じゃないようで、他の3人の取りこぼしを狙っているようですね。


 こう言う感じなので任せても大丈夫そうと判断し、次にビーストを相手取るスノウさんたちと私達の状況を見ましょう。



 まずは高火力魔法使いのスノウさん。彼女は今までレイドリーダーをやってきたこともあり状況判断が的確です。よっぽどの事が無い限りは彼女の判断に任せています。私の不慣れな指示で連携を潰しちゃ気まずくなりますし。


 続いてフレアさんは後方支援職に落ち着き、レイドを支える大事な存在です。

舞踊による様々なバフ(効果時間に制限が無い代わりに効果範囲に制限がある)で攻撃力増強や体力が徐々に回復するリジェネレイトなどをします。舞踊スキルをより多くのメンバーに与える為、彼女はこまめに位置を変更しなければなりません。場合によってはボスのタゲが来ることもあるので、彼女を守るメンバーとしてサブ盾スキルもちのキリカさんがいます。



 次に私達姉妹の戦闘位置ですがスクルドは武器と魔法の両方を使いこなす魔法剣戦士型で切り込み隊長をしています。遠近両用で対応できるスクルドは1パーティに1人欲しいですね。

 そんなスクルドは今現在ビーストの前足や後ろ足を得意の斧でザクザク切りまくり、ウルド姉さんは一応魔術師型ですので後方から豪雷魔法等を打ち込んでいきます。


 《グルルルァァァ》

 『ふふっ!体力が減るまでのビーストは大したことないんだよね』


 ビーストは足を何度か攻撃されると足がカクンとなりスタン状態となる。この間、弱点である額に攻撃が届きやすくなるのでこの時ばかりは、クラウドさん達も雷獣を範囲スタンさせ、ビーストへの攻撃に参加します。

 スタン時間はそこまで長くないですが足を重点攻撃すれば意外と早くこの状態になることが分かっていますのでレイド内で連絡を取りながらタイミングを合わせることが大事です。



 こういったことを繰り返し最初の難関となるビーストの残り体力半分まで追い込むことが出来ました。

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