第9魚 12月24日③
4話目です!
本日5話投稿いけそうです!
誤字脱字感想評価などなんでもバッチ恋です(誤字ではないっすよ)
よろしくお願いします
11/18 イベント開催時間を 25日0時まで→25日23時まで に変更しました。
《本日12月24日18時より明日12月25日23時までクリスマスイベントを開催いたします。
こちらのイベントは、始まりの街アーリル・港町テアトル・樹上の村ウッドデック の3箇所で行われます。
内容といたしまして正式サービス記念とクリスマスを併せたイベントになりますのでプレイヤーの皆さんもどんどん参加していただくようお願いします。それでは詳しい説明をさせて頂きます。
①上記の街・村周辺フィールドにサンタNPCとサンタMOBが現れます。
町の中では捕まえて話をすることで回復剤などのプレゼントボックスを1つ入手できます。稀にいいアイテムも混ざっていますので見かけたら捕まえてくださいね。
町の外の場合は見つけた後戦闘になります。見事勝利すればプレゼントボックスが2つ手に入ります。
戦闘フィールドでは混雑が予想されますのでマナーを守って見事プレゼントをもぎ取ってください。
②プレゼントボックス交換NPCの設置されます。
上記で集めたプレゼントボックスをたくさん集めることで更に上位のプレゼントボックスに交換してくれるNPCを周辺エリアに設置いたしまします。見つけにくい場所にいるNPCほど良質の上位プレゼントボックスに交換してくれますので頑張って探してください。
③25日23時30分よりプレゼントボックスのポイントを多く集めた方を上位から20名までの発表と素敵なプレゼントが授与されます。
普通のプレゼントボックス……1点
上位のプレゼントボックス……3点
最高位のプレゼントボックス…5点
となります。なお集めたプレゼントボックスは自動的にカウントされる為手元に残しておく必要はございません。
④????(12月25日お昼ごろ公開されます)
12時50分
ヒロがログインするとこういった内容のシステムメッセージが流れる。
へぇ?昨日の今日でいきなりイベントとは運営もなかなか突っ走ってるな。このクリスマス時期に正式サービスを開始したのはこのイベントをする為だったのかもしれんな?
…まあどちらにしてもイベントは夕方からみたいだから予定通りの事を済ませてイベントに備えておくことにするか。
ヒロはハヅキに聞いた調理スキルもちの知り合いが出している露店があるという広場に向う。
流石にアーリルの街にはプレイヤーがたくさんいて買い物に素材売却に、一部は夕方のイベントに向けてのPT募集などで賑わっている。テアトルとは大違いだな。
そんなプレイヤー達を観察しながら歩くことしばらくするとおいしそうな匂いが漂ってくる露店を見つけた。店主はフードを被っていて顔は見えないがアバターは女性型のようである。見る人が見れば魔女のように見えなくも無いという第一印象だ。
とりあえず売っているものを覗いてみると蛇肉の串焼きとかスライムスープとかこの辺の森で取れるモンスター素材のようだ。正直匂い以外はおいしそうでは無い。
とりあえず串焼きだけを買い、周囲を見るがこの店以外には調理系の店が無いので店主に尋ねてみる。
「すまないがちょっと尋ねたいことがあるんだ。この辺りの調理関連の露店はこの店だけなのかい?」
串焼きを作っていた店主は手を一瞬だけ止めて一言『そう』とだけ呟いて串焼き作りを再開した。
一応俺客なんだしそんな無愛想にしなくても良いと思うんだ……。
だとするとおそらくこの店主がハヅキの言っていた知り合いなんだろうな。
「店主さん。ハヅキという人を知ってるかな?俺は昨日彼女と知り合ってね。この辺りにいる知り合いに魚肉系の素材などを渡してあげてほしいと頼まれたんだが……」
俺がそういうと店主はガバッと顔を上げて先ほどまでとは打って変わってマシンガントークを開始したのだ。
『えー!なんだぁ、ハヅキちゃんの知り合いだったんだぁ。それならそうと早く言ってよね!あとさっきの話はハヅキちゃんから聞いてたけど君のことだったんだね』
どうやらちゃんと話は通っていたようだが変わり身が早すぎる気がするな。
店主はフードを外し俺に自己紹介をする。店主の容姿は銀色の髪を靡かせ日本人離れしている。(おそらくハーフなんだろうか) 街中であれば10人中9人は目を奪われそうな容姿をしている。
むぅ、ハヅキは可愛い(俺好み)がこの子は綺麗だな。口調は可愛い系が似合うだろうに実際は気が強い感じだ…。
『自己紹介するわね。私はメリル。種族は天使。
外見はほとんどいじってなくてね、みて分かってもらえると思うけどクォーターよ…ってリアルの事はいいわよね。
スキルは生産兼戦闘も可能で調理・錬金よ。他のスキルは詳しくは言えないけど生産補助する為の構成になってるわ』
ハヅキのときは自己紹介を忘れたので俺も先に自己紹介をしておく。
「俺はヒロ。みてのとおり魚人で陸地は苦手だ。さっきも言ったとおりハヅキと知り合って君を紹介してもらった……っとこんなもんでいいか?」
『えぇ。それで早速で申し訳ないんだけど本題に入るわね。ハヅキからざっとしか聞いてないんだけどあなたが初日にしては品質が高すぎる素材を持っていると聞いてね。それとなくそれを貰える様に話していたのよ。……というわけで見せて?』
ふむぅ、なかなか計算高そうな娘である。これはこれでありだな。
俺はそんなことを考えながらサハギンドロップと午前中に獲得したマッドフィッシュやウォームアンコウの素材を出す。魚系素材からはスープ系の出汁が取れるのでほしいと思っていたそうでハヅキと同じく
出来上がった料理アイテムを御代代わりに貰うということで話がまとまった。
『私の【鑑定】でアイテムの詳細が見えないものを持ってくるなんて……コレは私のスキルあげにいい素材だわ。また取れたら卸してもらえないかしら?今の段階では出来上がりでしかし払えないんだけどお金を稼げるようになったらイロつけるからね?』
やはりこの女の子は計算高い性格だな。
まあ串焼きの味を見る限り儲けられないタイプの人では無さそうだから長い目で付き合えばいいだろう。東の海周辺の魚素材なら安定していくらでも取ってこれそうな気がするしな。問題ないだろう。
サハギン系を所望された場合は期間未定になるな。次に魚神島にいけるのはいつになるか分からないし。
俺はメリルから料理アイテムを貰いアイテムボックスへ収納。フレンド登録を済ませて別れる。
このゲームには満腹度などは無い代わりに料理アイテムに体力・精神力・攻撃力にブーストがかかる効果があるので廃れることは無いだろうからな。
まもなく14時か。メリルの件もあるし東で材料集めるかね。浜辺周辺じゃなくてもう少し沖のほうにも出てみたいもんな。てわけでいくぜぇぇ!!!




