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「噂をすれば影」のメカニズムの考察。

作者: エンゲブラ
掲載日:2026/03/15

休日午前の暇つぶし思索シリーズ(そんなものありません)。

「噂をすれば影がさす」


最初にこの言葉が登場するのは、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』だとされる。この作品は、BL要素全開だが、まだあまりネタ化もされていない、ひとつのブルーオーシャンような気もするが、その話はまた別の機会に。


今回は「噂をすれば影」のメカニズムについて。


昨日も、銭湯のサウナで有線を聴きながら、他の常連客たちと談笑。このミュージシャンは、あーだ、こーだ、などと話をしながら「たぶん、次は○○の曲でもかかるんとちゃうか」と口にしたら、案の定。


このノリは常連客たちのあいだでは定番となっており、毎度楽しんでいるわけだが、これがけっこう当たる。この有線のチャンネルは、1970~2010年代あたりまでの歌謡曲がかかり、けっこうワイドなレンジである。しかし、よく当たる。―― それはなぜか?


考え得るのは、有線で曲をチョイスしている担当者と我々とのマインドセットが似通っており「この流れなら次はこのミュージシャン」のような世代的共通認識。音楽に関していえば、おそらくこれで説明( のようなもの)は、一応つく。しかし、知人との遭遇などに関しては、果たしてどうだろうか?


「そういえば、ここ何ヶ月もアイツ見てないけど、何してんやろな」

→会話の数十秒後には、ご本人登場。

「おいおい、お前が噂するからやぞ。だるいって」


―― こんな経験は誰しもがあるだろう。


これに関しては「対象を思い出す」何らかの条件が、その空間、その時間には存在し、説明の言語化がなされる前に、先触れとして「アイツ、何してんやろな」が降りてくる。条件に対する「無意識の予測」が、リラックスした空間では、自然と口からこぼれ落ちる。―― そんなところか。


街を歩いていても、何年も会っていないひとをふいに思い出し、目を凝らすと、向こうの方から当人が歩いてくる。これも「確率」で語ると、極めて奇跡的なことだが、先に「無意識の予測」があるのなら、ある意味では「必然」に近い現象ともいえる。


筆者は、このような経験をリラックスした状態のときに、よくするのだが、皆さんはどうだろうか。



こういった話をAIにすると、まず「記憶の選択性と確証バイアス」説が出てくる。実際に起きたことをだけ強烈に覚えており、起こらなかったことは忘れているという説。


筆者は、こういった事柄をアベレージで考えるタイプなので、これに関しては、少し懐疑的だ。「無意識の会話」と「予感」との間にも、発生割合のグラデーションがあり、「後付け説」には、どうにもしっくりとこないものがある。


次に「カラーバス効果」。

これは、意識をした対象に対する警戒度が高まるため、対象を発見する速度や確率が上がるというもの。街中での遭遇においては、おそらくこの影響もかなり大きい。しかし、銭湯のような固有の場で、迎え撃つ立場の時には、これも当てはまらない。



先の文の中で、無意識と「予感」のグラデーションの話が出たので、そこもついでに考えよう。


筆者の「予感」は、よく当たる。

予感というと、ただの勘と捉えられがちだが、これは「言語化はまだ省いているが、半ば確定的な予測」を筆者の中では、予感と呼び、そういった意味では「当たって当然」というのが、予感ともいえる。いわゆる「当たりを付ける」の「当たり」が「予感」である。


一定の観察の終わった、近しい間柄の人間であれば、次に出てくる言葉や、反応、行動の先読みも、そこまで難しい話ではない。「お前、今こんなこと考えてるやろ。とりあえず、一旦ガマンして、最後まで話を聞けよ」と釘を刺したりするのも、予感の言語化でしかない。


これは、脳内で常にさまざまなシミュレーションをする習慣からくるもの。パターンの中に、現在の状況を無意識に当てはめることによって、おそらく予感が降りてくる。


どのパターンを当てはめるかが、「予感の精度」にも繋がって来るわけだが、ここに「願望」を混ぜると、途端に予感は外れる(=ギャンブルと同じ)。あくまでも他人事、どうでもいいことほど、予感は当たる(=リラックス効果)。



ここまで、いろいろと整理してみると、これは意外に面白い研究も出来そうなジャンルに思える。「外れる時の条件」なども洗っていけば、予感の精度はさらに高まっていくのかもしれない。―― あくまでも理論上は。


しかし、筆者の「勘」は真逆のことも警告している。

変に知識をつけることによって、「思考の柔軟性」が削がれ、むしろ勘が外れるようになるのではないか、という危険性。


「リラックス+どうでもいいの精神」

これが少なくとも、筆者の勘の精度を高めるのに、有効な手段なのかもしれない。―― 今のところは。

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