名前をつけてやる 〜作者名という作品〜
※タイトルはスピッツのアルバムからパク‥‥引用しています。
※後々「作者名」じゃなく「ユーザー名」じゃね? と気付きましたが、作者名の方が厳かな感じがして内容に合うので、そのままで通しています。
作者名とは、なろうで最初の作品だ。
そう、なろうで創作を始めるにあたり、最初に考えなければならない文章が『作者名』だと思う。
その名前になんらかの意味を持たせる人、口に出した時の響きや、その時のインスピレーションを大事にする人ーー作者さんは様々な方法で、この自分という物語の「出だしの一文」を考えたと思う。
そこには大なり小なりストーリーが存在している。そしてそのストーリーは、作家としての指針を決める重要なものである場合が多いと思う。
私、幕田卓馬は、他の作家さんが持つ「始まりのストーリー」に触れたい。なぜならそれは、作家さんの心構えを吐露するような、非常に興味深いものであるに違いないからだ。
その礎に触れ、そしてあわよくばーーお話のネタとしてパクりたい‥‥。
という事で、自分や友人の『作者名』に触れながら「あなたはどうですか?」と問いかけたいと思う。
是非とも、この欲しがり屋に美味しいストーリーを味見させて欲しい。
【幕田卓馬】
私の幕田卓馬という名前は、ちょっと色々な趣向を凝らしているつもりだ。
まず上から読んでも下から読んでも同じな回文になっている。
そして名前を編成する「ま」「く」「た」の文字は、そのまま自分の本名のアナグラムになっている。
更に名前にあてられた「幕田」という漢字は「物語の幕が上がる」というイメージを持たせていて、「卓馬」の方は中学時代に卓球部であり、加えて競馬好きだった事から拝借している。
なろうを始めるよりかなり昔ーー高校時代に初めて某ラノベ大賞に応募した時のペンネームから、幕田はこの名前を使っていた。だから非常に愛着があり、もはや第二の本名のように感じているところもある。
【なんとかさん】
なんとかさんーー彼は幕田の中学時代の友人で、なろうでも作品を書いている。
このエッセイを書くにあたり、彼にその名前の由来を尋ねてみたところ、このような答えが返ってきた。
なんでも、図書館司書を取るために大学で講習を受けた際、そこで出会った友人と意気投合して、書き溜めていた小説をブログを作って公開し始めたらしい。
その時の勢いでつけた名前が「なんとかさん」。意図としては、作品の裏にいる作者としての自分を意識させないため、あえて無味無臭の名前にしたらしい。
なるほどーー
リアル友人として付き合いの深い二人でも、名前に込めたストーリーは異なる。
幕田はけっこう色んな意味を込めた『自己主張』の名前だし、なんとかくんは真逆で『自己を主張しない』事を意識した名前だ。
うーん、実に面白い。
そういった性格は作品にも反映されていると思う。
幕田は感情を走り書きするような、うざったいほどに「エモい」作品になり易いが、なんとかくんはそういった所を「匂わせ」て、上品な感じに止めているような気がする。
いやいや、ここまで行くとこじつけが強いだろうって?
確かにこじつけもあるかもしれないが、全く違うとも言い切れないと、幕田は個人的に強く思っている。
他にも色んな名前のつけ方があると思う。
そしてその名札の裏には、作家さんの思想や価値観、性格など、様々な情報が書き込まれているはずだ。
好きな作家や、言葉からとった人。ちょうど目の前にリモコンがあったから「リモコン」って名前にした人もいるかもしれない。もしかしたら本名? の人だっているかもしれない。
ここで幕田は質問したい。
「みなさんのお名前、どんな風に決めました?」
この『最初の作品』が誕生するまでのストーリーは、それがどんなものであれ、皆さんが描かれる作品の根底に深く刻まれているのではないだろうか。
そして、皆さんが小説を通して構築していくであろう、素晴らしき文学世界の広がりを期待しながらーー幕田はその世界の地殻とも言えるきの作品達に触れ、その熱にのぼせたいのだ。
読まれた方がいらっしゃいましたら、感想欄に皆さんの「作者名の由来」なんかを書いていただけますと、幕田は嬉しいです(*´ω`*)