表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ちょっとだけサンタクロース

作者: 塚美月

サンタクロースさんは、どうやってプレゼントをくばっているのでしょう。


サンタクロースの正体がわかってしまうかも。

……知りたくない人はすぐに引き返しましょう。



      ☆


                ★


           ☆



サンタクロースは、____さん かもしれない。

そう思ったあなたへ。




 クリスマス。

 サンタクロースさんは、世界中(せかいじゅう)のこどもに、プレゼントを(とど)けます。



 むかし、むかし。

 サンタクロースさんは、ひとりで、プレゼントを(とど)けていました。

 こどもが(すく)なかったので、サンタクロースさんだけで、みんなに(とど)けることが、できました。



                ☆彡


           ☆


      ☆



 だんだん、こどもがふえてきました。

 サンタクロースさんひとりでは、プレゼントを(とど)けるのは、たいへんです。




 ある(ひと)が、()いました。


「サンタクロースになりたい!」


 サンタクロースさんは、びっくりしました。


「サンタクロースになって、プレゼントを、(とど)けたい!」


 サンタクロースさんは、とてもうれしかったので、その(ひと)にききました。


手伝(てつだ)ってくれるかい?」

「はい!」



 サンタクロースさんに、仲間(なかま)ができました。



「それでは、きみに、魔法(まほう)をかけよう」

 サンタクロースさんは、その(ひと)に、“サンタクロースになる魔法(まほう)”をかけました。



 魔法(まほう)にかかった(ひと)は、クリスマスの(とき)だけ、サンタクロースになります。

 いっしょに、こどもたちに、プレゼントを(とど)けます。



 こどもたちみんなに、(とど)けることができました。




     ミ★


           ★


                ★




 それから、たくさんのクリスマスが、すぎていきました。


 サンタクロースさんには、(あたら)しく、(こま)ったことができました。



(あたら)しいおうちにいるこどもに、プレゼントを(とど)けるのが、たいへんだ」



 そうです。

 (いま)のおうちに(とど)けるのは、サンタクロースさんでもむずかしいことです。



 サンタクロースさんは(こま)りました。

 これでは、こどもたちにプレゼントを(とど)けることが、できなくなってしまいます。



(おな)じおうちにいる(ひと)手伝(てつだ)ってくれたら、プレゼントを(わた)せるのに」



 サンタクロースさんはひらめきました。


「みんなに、ちょっとずつ手伝(てつだ)ってもらおう」




 そして、クリスマスが(ちか)づいた()

 サンタクロースさんは世界中(せかいじゅう)に、“サンタクロースになる魔法(まほう)”を、ほんのちょっとずつ、かけました。




 ほんのちょっとのサンタクロースになる魔法(まほう)にかかった(ひと)は、ちょっとだけサンタクロースになります。


 ちょっとだけなので、()()()わりません。

 ちょっとだけなので、たくさんのこどもにプレゼントを(とど)けることはできません。



 でも、ちょっとだけサンタクロースは、(ちか)くにいるこどもや、(おな)じおうちにいるこどもに、プレゼントを(とど)けられます。



 サンタクロースさんは、ちょっとだけサンタクロースに、プレゼントを(とど)けることを、おねがいしました。

 みんなに、(とど)けることができました。



                 ★


             ☆


         ☆


     ★




 もし、あなたにプレゼントをくれたのが、____さんだったら、

 その(とき)の____さんは、ちょっとだけサンタクロースです。


 そう。

 クリスマスにプレゼントをくれるやさしい(ひと)は、みんな、サンタクロースになっているんです。





 ____さん のところは、それぞれ、思う相手を入れましょう。



   ☆   ☆   ☆



 ずいぶん前に思いつき、

 いつか子どもが、サンタクロースのことを聞いてきたら話そうと思ったことを、

 私なりのお話としてまとめました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ