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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第九章 大陸の秘密
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6 疑心の解消


「ああ、すみません。説明を始める前に疑いを晴らしておいたほうがいいと思うので、そちらの問題を先に解決しましょうか」と、ショウが言いだすので『疑い?』聞き返す「風の貴族」セカンドのホッフマイスター侯爵に「グループのボスが裏切って、向こうに情報を流しているのでは、と疑われていましたよね?」


『そ、それは……』


『ああ、そういえばそんなことを言われてたね。でも、今の状況を考えれば、そう思われても仕方ないな』苦笑するグループのボスに『そのことはあとで確認するつもりだったんだが、キルシュ、どうなんだ?』


『もちろん違う、と言っても、口ではなんとでも言えるからね。しかし、公爵の名に誓って、仲間を裏切ることは絶対にないよ』


『それでは、顔を見せていただけますか?』声を掛ける「土の貴族」サードのタンデルチェスト子爵。『私たちに顔を伏せる必要はないですよね?』


『ああ……そうだね』

『気になるのであれば、ショウ君には目をつむっててもらいますよ』

「イヤです」


『ハハハハハッ、そうだな。フライシュやティエリオが正体を明かしているのに、私だけが顔を出さないでいたら、疑われる原因になりかねないからね』そう言うと、ラルが持っているノートパソコンのNo Photoの表示が消え、五十代くらいの前髪に少し白髪が混じった、髭を生やした男性が映る。

 

 背景から、執務室のような部屋にいるらしい。


「叔父様、少しお痩せになりましたか?」ラルが心配すると『お前が心配することはないよ。大丈夫だ』


『キルシュ、老けたな』「風の貴族」セカンドのホッフマイスター侯爵が声を掛けると『フライシュこそ、しわが増えたじゃないか』


『久しぶりに会ったんですから、お互い、痛い確認はなしにしましょう』苦笑する「土の貴族」サードのタンデルチェスト子爵に『ティエリオの言うとおりだな』ため息を吐くグループのボスのキルシュ。


「ボス、やっとお顔を拝見できました。ああ、ラルの叔父だとわかりますよ。目がソックリですね」横からパソコンのモニターを覗き込むと『ショウ君。ボスと呼ぶのはやめてくれと、何度も言ってるだろう?』


「そうですね、すみません。では、なんとお呼びすればいいですか?」

『そうだね。キラという言葉は向こうに知られてしまったから、キルシュでいいよ』


「わかりました。次回からは顔を見せていただけるんですよね?」

『ああ、そうだな。今まで悪かったね』返事をすると『では改めて、これからのことについて説明してくれ』


「わかりました」ショウは、「水の貴族」トップのジェシーたちと繋がっているパソコンのモニターのほうに向きなおると「前置きとして、現在の状況を確認しておこうと思います」と話しはじめる。


「捕まったティスとシルビアは救出されて、今、館のある場所にいます。救出したのは俺たちが所属してる、この大陸唯一の保護団体の組織ヴァリエタース(多様性)の、通称「闇のコウモリ」ことジルタニスと組織のメンバー。そして、グランチェスト氏の娘である、フレンティーヌお嬢様の二名のボディガードです」


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