5-3 次のステージに向けての説明
『私もそう思うよ。それで、闇のジルタニスはこれからどうしようとしてるんだ?』「土の貴族」トップのティスが救出されたと聞いて、難しい顔をしていた「土の貴族」サードのタンデルチェスト子爵の表情が緩むと、闇のジルタニスの動向を確認する。
「その質問に答える前に、俺の質問に答えていただけるでしょうか?」
『ン? どんなことだ?』
「あなた方は、これからどうしようと考えてますか?」
『……ああ』短く答えて、隣に座っている「風の貴族」セカンドのホッフマイスター侯爵を見ると『我々は監禁場所から出てきたばかりなので、これから状況を確認し、グループのキラと連絡を取って、話し合うつもりでいるよ』
「そうですか。実はこちらのパソコンが、そのグループと繋がってるんですよ」
ラルからノートパソコンを受け取ると、モニターが見えるように持つ。
「カメラ機能がオフになっているので画面がNo Photoになってますが、グループのボスと繋がってます」
『ショウ君。グループのボスと言うのはやめてくれと、前に言っただろう?』低音で響く声を聞くと『キラ!』「風の貴族」セカンドのホッフマイスター侯爵が、聞き覚えのある声に反応する。
『フライシュ、久しぶりだな。長期間、監禁されていたとは知らなかった。思っていたより元気そうだが、体調は大丈夫か?』
『さすがに出られたばかりだから、まだ万全ではないよ。しかし、どうして顔を出さないんだ? 何か理由があるのか?』心配そうに聞くと『なるべく表舞台では顔を出さないようにしてるだけだよ。姪の恩人であるショウ君に、もしものことがあってはいけないからね』
「叔父様!」驚くラル。
「ちょっと待ってください。どうしてそんなこと言うんですか?」困惑するショウ。
『そうか。それほど彼を信頼してるのか』改めて、テレビモニターに映るショウを見る「風の貴族」セカンドのホッフマイスター侯爵。
『ティエリオ。君と最後に会ったときのことを覚えてるか?』グループのボスであるキラが「土の貴族」サードのタンデルチェスト子爵に話し掛ける。『あの時話した「その時」が来たようだ』
すると、ハッとした顔をして『そうですか。いよいよ動きだす時がきたんですか』深いため息を吐く「土の貴族」サードのタンデルチェスト子爵。
『すみません。お二方だけで、話を進めるようなことはしないでくださいよ』言葉を挟む「風の貴族」トップのファルークに『ハハハッ、もちろん、そんなことはしないよ』返答するキラが『君も、私たちが考えた作戦を遂行するための、メンバーの一員なのだからね』
『そうですか。では話していただけますか? その作戦というのを』
『それではショウ君。説明を頼むよ』
「わかりました」ショウは持っているノートパソコンをラルに渡すと、説明を始める。




