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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第九章 大陸の秘密
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5-2 次のステージに向けての説明

 

『救出した方法はのちほど聞くとして、ティスたちは今、どこにいるんですか? もし例の鏡の影響が残っていたら、いえ、残ってると思うので、早く処置しないと、痛みが増していきます』二名が救出されていたと聞いてから、ソワソワしている「水の貴族」トップのジェシーが早口で聞いてくる。


「ティスたちは館から出てないよ」

『……エッ?』全員、呆気にとられた顔をする。


『今、館から出てないと言いましたか?』「水の貴族」サードのジュリアスが、少し間の抜けた声で聞く。『館から出てない? 領主の館から?』言われた意味が理解できなくて、困った顔をする。


「オルト。君は領主の館の内部について、詳しく知ってるか?」


「いや。内部を覚える前に連れ出されて、あの森の中に閉じ込められたというか、避難したからわからない」


「では、ホッフマイスター侯爵、タンデルチェスト子爵はどうですか?」ショウが二名の顔を交互に見ると『長年、領主と交流があった私でも、他人の家の内部について、全部把握することはできないことだよ』「風の貴族」セカンドのホッフマイスター侯爵が落ち着いた声で答える。


「そうですよね。だからこそ、館から出てないと聞いて、どこにいるのか想像できない。それは今、館を占領してる両隣の領主たちも同じことだと思いませんか?」


『フフッ』と笑う「風の貴族」トップのファルークが『人間はこういう状況を、灯台下暗し、と言うんだろう?』

 見えていないが、目の前にあるテレビモニターに映っているショウに顔を向けると『両隣の領主たちは、ティスたちは救出されて、国のどこかに潜伏してると思ってる。だから配下たちを向かわせて、ローラー作戦で街中をしらみ潰しに当たらせてるということか』


「君は頭の回転が速いな」感心するショウ。「さすが、「風の精霊」の女王エミアの恋人だけあるな」


『彼は幼馴染なのよ』とエミアが返すと『いいじゃないか。間違ったことを言われてるわけじゃないんだから』今度はファルークがエミアの手を握る。


「親友の恋人の顔が見れないなんて、悲しいんだけど。誰か、なんとかしてくれないかな?」ファルークの右隣に座っているオルトが、左隣に座っているエミアの手を握っているだろうと思われるファルークの手を見て呟く。「この中で、俺だけエミア様の姿も声も聞こえないんだよ。不公平じゃないか」


『まあまあ、そう拗ねるな』ファルークが(なぐさ)める。『今の俺も、エミアの顔が見えないんだから』悲しそうな顔をするので「そっか。それは辛いな」そう言うオルトと一緒に肩を落とす。


『それで、ティスたちは館のどこにいるんですか?』「水の貴族」トップのジェシーが話を進めると「隣接してる建物と言ってたんだけど、どこかわかりますか?」「風の貴族」セカンドのホッフマイスタ―侯爵に聞く。


『館に隣接してる建物? さて、そんなところがあったか?』やはりわからないらしく、首を(かし)げる。


「そうですが。俺も具体的にどこだと聞いてないのでわからないんですが、今の状況を考えると、あまりいい場所ではないと思います」


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