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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第九章 大陸の秘密
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4-2 次のステージに向けての理解

 

「ホッフマイスター侯爵。どうして領主の屋敷の地下に閉じ込められていたんですか?」今度はラルが聞く。


『先行隊として、人間の姿に扮した私たちは、崩落した例の森にある通路からこの人間界へ来たんだが、交流があるこの国の領主が両隣の領主たちの配下に部屋に監禁されて、例の通路の場所について話すよう、脅されていたんだよ。


 そのことを知った私たちは彼を助け、脅迫していた配下たちにこれ以上この国に手を出さないよう釘を刺し、それぞれの領主に伝えるよう言って解放したんだ。


 その時、監禁されていたこの国の領主は自白剤を大量に打たれていたため、治療する必要があったので、彼が不在の間、代わりの領主が必要になった。

 そこで、彼が結婚前に付き合っていた女性が自分の子供と住んでいると聞き、成人になったオルト君を呼び寄せたんだよ。


 領主の彼には正妻が産んだ幼い息子がいるんだが、病弱なこともあって治療に専念させるため、オルト君に決めたそうだ。

 そのオルト君が館に来てすぐ、タンデルチェスト子爵が先行隊たちを連れて屋敷に来たんだ。両隣の領主が不審な動きをしてるから注意するようにと。


 警戒してる中、新しい領主をオルトにすると発表した数日後に、両隣の領主たちが、大勢の兵士を連れて国に乗り込んできたんだよ。


 危険な噂のある領主たちなので、私たちも警戒していたんだが、かなりの数の兵士が国境を越えてきたと連絡が来たので、私たちはオルト君も父親の領主と同じような目に遭うと思い、子爵と一緒にオルト君を連れだして例の森へ行き、厳重に隔離したんだよ。


 その後、乗り込んできた領主たちと対峙(たいじ)するために戻ったんだが、館に例の鏡が持ち込まれていて、残した部隊員たち同様、我々もその鏡の力で動きを封じられ、監禁されてしまったんだよ』


「そうだったんですか。知らなかったとはいえ、先ほどは失礼なことを言いました。申し訳ございません」ショウが頭を下げると『いやいや、わかってもらえればいい』


『ショウ』エミアが少し怒ったような声を出すので「ごめん。配慮が足らなかった」

『あなたのことだから、なにか魂胆があるんでしょう?』


「いや。ラルたちキラのメンバーが最前線で身を削って戦ってるのに、爵位を持つ今の王国を動かしてる立場にいる者が、なぜ後方にいて傍観してるのかと思ってしまって、腹が立ってしまったんだ……」


『傍観してるわけないでしょう?』


「そうだよな。すみませんでした」また頭を下げるので『構わないよ。ハッキリ言ってくれたほうが、こちらもストレートに聞くことができるからね』「風の貴族」セカンドのホッフマイスター侯爵が間に入る。


『我々が地下の部屋に甘んじでいたのは、例の鏡で定期的にエネルギーを吸い取られていたからなんだ』「土の貴族」サードのタンデルチェスト子爵が補足する。


『そのため、脱出することができずにいたんだよ。ところが、君たちが今度のフェスティバル期間に行われるイベントに参加するという情報が舞い込んできた。領主たちはほかの貴族を捕まえることができると湧き立ち、作戦を立てて君たちを誘き寄せたんだ』


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