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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第九章 大陸の秘密
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3-3 次のステージに向けての確認


『ですが、キルシュ様はラルさんの叔父であり、「天空の貴族」のトップです。そんな方が、我々を裏切るようなことをするとは到底思えません』「水の貴族」サードのジュリアスが否定すると『真実は小説より奇なり、なんて言葉があったね。何事も、確認してから除外するものだよ』


(キルシュに「天空の貴族」か……)背もたれに寄り掛かるショウ。


『それでは、そのこともこれから確認しないといけませんね』「水の貴族」トップのジェシーがテレビモニターに映っているラルを見ると、彼女は隣に座っているショウを見ていた。


『確認するには、相手に気付かれないようにしないといけないから、注意して行動しないと、バレたら状況をさらに悪化させることになりかねないからね』


『ホッフマイスター侯爵は、ご友人のキルシュ様、ローゼンズウィーグ公爵を疑われるのですか?』侯爵の言動が信じられず、ジェシーが語尾を強めると『友人だからといって、特別視できる状態ではないだろう? 疑いは一つずつ潰していかなければ、寝首を掻かれてしまうからね』


『……ですが……』


(ローゼンズウィーグ公爵……)腕を組み、思考を巡らせるショウを、隣に座っているラルがずっと見ている。


 そして、テレビモニターに映るその光景を、ファルーク以外の全員が見ている。


 しばらく沈黙があった後、会話が途切れていることに気づくショウが「俺も、ホッフマイスター侯爵の意見に賛成です」と話しはじめる。

「最初は、この大陸が今回の騒動の核なので、一気に片をつけるためにキラのメンバーを集結させたのだと思ってましたが、情報が集まってくるにつれて、意図的に集めたのではという考えが強くなっていきました」


『ショウ! 先ほどもジュリアスが言いましたが、キルシュ様はラルさんの叔父なんですよ! いくらなんでも、自分の姪を陥れるために危険な大陸へ送り込むようなことはしないんじゃないですか?』ジェシーが反論すると「危険とわかってて送り込んだことは確かだろう?」


『それは……そう、ですが……だからといってキルシュ様が!』


「俺は、キラのメンバーの扱いについて前々から疑問を持ってた。それこそ、自分の姪がいるにも拘らず、危険な任務に就かせていたことを知ったときは、なにを考えてるのか、正直腹が立った」


『ショウ!』

「ジェシーは、キラのメンバーの扱いについて、どう思ってるんだ?」

『それは……』


「ホッフマイスター侯爵、タンデルチェスト子爵。あなた方は実質、今の王国を動かしてる立場にいるのでしょう? ラルやジェシーたちは後継者ですよね? 後継者がいなくなっていいんですか? いや、後継者を危険な目に遭わせて何をしてるんですか!」


『ちょっと待ってくれ』前列の中央に座っているファルークが口を開く。『どうしてホッフマイスタ―侯爵たちが領主の館に監禁されていたと思う?』


「なぜ?」


『そうだ。君はこちらの状況を詳しく知らないのに、一方的に侯爵たちを責めている。そんな権利が君にあると思うのか?』


『ファルーク』隣に座っているエミアが彼の左手を握る。


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