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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第九章 大陸の秘密
825/837

1-2 合流

 

 しばらくして、普段着に着替えたオルトたちが椅子を持ってくるので、ダイニングに備え付けてある大型テレビに向かって椅子を並べていく。


 前にオルト、ファルーク、エミアが座り、後ろに「風の貴族」のホッフマイスター侯爵と「土の貴族」のタンデルチェスト子爵が座るよう配置して、ジェシーとジュリアスは、テレビの反対側に置いてあるテーブルの両端に座った。


 全員が席に着くと、ジュリアスがテレビとパソコンを繋ぐケーブルを差し込み、テレビモニターに映像を映すと「ファルーク!」ラルが声を掛ける。


『その声はラル? ああ、元気そうだね。君の顔が見えなくて残念だよ』

『まだ視力が戻らないの?』

『もう少しかかりそうだね』


 大型テレビのモニターに、ショウとラルが並んで映っている。


『ラルさん、ショウ、こちらのメンバーを紹介します』声を掛けるジェシーが順番に紹介していく。


『向かって左側の後ろに座っているのが、「風の貴族」セカンドのホッフマイスタ―侯爵です』


『ラルちゃん、しばらく見ないうちに一段ときれいになったね。また会えて嬉しいよ。そして、隣のきみがショウ君か。世話になるね』


「初めまして、ホッフマイスター侯爵。よろしくお願いします」軽く頭を下げる。


『その隣、向かって右側の後ろに座っているのが、「土の貴族」サードのタンデルチェスト子爵です』


『ラルさんとは小さいときに何度か会ったことがあるんだけど、覚えてないかな? それと、今回は手を貸してくれて助かったよ。ありがとう』


「こちらこそ、よろしくお願いします」ショウが返事をする。


『タンデルチェスト子爵には、後ほど、例の王国追放となった経緯を説明していただけるそうです』

「そう……ですか」


『ン? なにか気になることがあるのかな?』ショウの態度が気になるので子爵が声を掛けると「いえ、あとでお聞きします」


『次に、向かって左側の手前に座っているのが、この国の現領主オルトです』


「あんた、かっこいいな。モデルかなにかやってんの?」

「いや。今の肩書はフリーのルポライターだよ」


「そうなのか? 街中を歩いてて、スカウトされたことがあるんじゃないの?」

「まあ、何回かあるけど……」と答えるので、隣のラルが、そうだよね、という目で見る。


『オルト。先に進んでいいかな?』ジェシーが横から入ると「アッ、悪い」バツが悪そうな顔をする。


『最後に、手前の中央に座ってるのが、さっきラルさんが声を掛けていましたが、「風の貴族」トップのファルークです』


『なぜ俺があの森の中にいると思ったんだ?』挨拶もせず、いきなり質問をする。

『ファルーク!』


「ジェシー、いいよ。理由は、「水の貴族」のシークレット事項にある、王国と繋がってる隠し通路の話をシンシアから聞いて、ある仮説を立てたことだ」


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