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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第八章 ルナノヴァ国の秘密
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47-3 新たな戦略の模索

 

「結界から出てきたとき、白壁の隣にあったパン屋の焼きたてパンを買いたかったな」カツサンドを取るオルトが呟くので『それならあのとき言えばよかったのに』ジェシーが返すと「買えたのか!」


『お金なら持ってたよ』

「なら早く言えよ!」


『食べたいと言えばよかったじゃないか。でも、買いにいったスーパーでも売り場で焼いてたから、それも焼きたてだと思うよ』


「そうなのか?」と言ってかぶりつくと『このサンドイッチも、野菜が新鮮でおいしいじゃないか』オルトの隣にいるファルークが野菜サンドをおいしそうに食べる。

 ファルークの隣のエミアも、見たことのない総菜パンに興味を持ち、どれを食べようか見比べている。


 とりあえず拠点を確保できたので、腹ごしらえをした後、これからのことについて話をはじめる。


『まずは、領主の館に(とら)われてるティスとシルビアを助けに行かないといけない』ジェシーが話を進める。『館の内部はお二方がご存じだと思いますが』


『ああ、内部の構造は把握してる』「風の貴族」セカンドのホッフマイスター侯爵が答える。


『問題は、どうやって館に入り、ティスたちが監禁されてると思われる部屋に行って救出するか、になります』


『ティスたちが閉じ込められてる部屋は、きっと我々がいた部屋になるだろう』と言うタンデルチェスト子爵が『あの部屋は地下にあって、一階からの通路は二ヶ所しかない。階段とエレベーターだ』


『そうですか……難しい場所だとは思ってましたが、厳しいですね』深くため息を吐くジェシー。


 その様子を見て、ホッフマイスター侯爵が『今日はゆっくり休んで、明日、改めて情報を確認して計画を立てたほうがいいだろう』


『しかし……』躊躇(とまど)うジェシーに『ティスたちなら大丈夫だよ。まだ数日猶予がある』と言うタンデルチェスト子爵が『私たちが生き延びられたのがなによりの証拠だからね』


『ですが、ホッフマイスター侯爵は前の領主とお知り合いだったんですよね? それなら』


『まあ、それもあるが……』

『なにかほかに理由があるんですか?』


『それより、結界から出たら誰かに連絡するようなことを言ってたが、無事を知らせたのかな?』


 タンデルチェスト子爵に聞かれ『そういえば、ショウに連絡してなかった。きっと心配してるでしょうから、電話しておきます』


 席を立つジェシーが斜め掛けのバッグから携帯を取りだし、少し離れた場所へ行ってショウに電話を掛けようとすると『エエッ! ショウからすごい着信件数が入ってる!』


 大声を出すので、サンドイッチを手に持つ全員がジェシーを見ると『留守電入ってるんじゃないですか?』とジュリアスに言われ、確認してみると数件入っているので順番に聞いていく。


一件目、「ジェシー。留守電聞いたら折り返し連絡をくれ」

二件目、「とりあえず、ホテルに戻らず、カフェにでも入ったら連絡くれ」

三件目、「とにかく、結界から出たら連絡をくれ!」


『なにかあったみたいだ』急いでショウに電話すると「ジェシ―! 連絡を待ってたよ!」ショウの大声が返ってくる。


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