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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第八章 ルナノヴァ国の秘密
811/836

45-3 館で行われたパーティの絡繰り

 

『ジェシー、お二方を連れて逃げろ』シルビアが来てジェシーと侯爵たちをバルコニーへ押しだし『お二方から事情を聞いて助けに来い!』


『シルビア!』

『ティスを置いていけないから、早くいけ!』


 そう言われてジェシーはホッフマイスター侯爵とタンデルチェスト子爵を連れて急いで階段を降りると、火事でも起きているかのようにモウモウと煙が噴きでている部屋を見上げる。

 すると、シルビアと調査員たちが警備員たちと睨み合いをしているのが見えたので、『シルビア!』ジェシーが叫ぶと『早くいけ!』例の鏡が発する光をまともに受けてしまい、目を開けることができなくなってしまったティスを庇いながら、警備員たちと格闘している。


『助けにいくぞ!』同じ「土の貴族」でトップのティスを置いていくことができないタンデルチェスト子爵が、降りてきた階段を上がろうとするので『いけません! 今行ったら全員捕まってしまいます!』止めるジェシー。『ここは一旦引きましょう』


『しかし!』見上げるタンデルチェスト子爵と心配そうな顔をしているホッフマイスター侯爵を連れて中庭を大きな噴水のほうへ走っていくと、侯爵たちを透明な球体の中に入れ、振り返ると、シルビアや調査員たちが取り押さえられていて、残りの警備員たちが階段から降りてくるのが見える。


 ジェシーは断腸(だんちょう)の思いで向き直ると、侯爵たちが入っている透明な球体から伸びる透明な太い紐を持ち、噴水の水の中に飛び込むと、水の中に消えていく。



『その噴水の水がこの森から流れてくる川の水を引いてたので、出た先がこの森の中だったんだ』ジェシーはため息を吐いて新しく焼けたパンを取ると、バターを塗って食べはじめる。


『それでは、シルビアと一緒に行った組織の調査員たちも捕まってしまったということですね?』考えるジュリアス。『きっと、そのことはショウにも伝わっているはずです。領主の館には元々入り込んでいる調査員がいると言ってましたから、今回の騒動を知ってるはずですし、外にはシルビアたち調査員のリーダーがいますから』


『館に潜り込んでる調査員のことまでバレていないと思うので、何かしらの手を打ってくれてると思いたいよ』落ち着かないジェシー。


「それにしても、この国にあの鏡を持ち込むなんて、それは重罪だから、早く戻って取り締まらないといけない」オルトが呟くので『いきなり乗り込んでいくことは危険だから、作戦を立てて、慎重に行くべきだよ』注意するホッフマイスター侯爵。『無防備で乗り込んだら、それこそ向こうの思うツボだからね』


「もちろん、そんな無茶なことはしません。敵を制圧できる手立てを考えます」キッパリ言い返す。


 そんなオルトを見るジェシーは(言葉遣いが変わった。領主の自覚が出てきたのかな?)

 それはジュリアスとエミアも思っているようで、顔を見合わせている。


『僕たちも一緒に行くから、その計画に入れてほしい』ジェシーが声を掛けると『館に乗りこむ前にいろいろと準備することがある。綿密に計画を立てて、必ず勝利を手にしなければならないから、まずは情報収集からだ』握りこぶしを見せるタンデルチェスト子爵。


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