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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第八章 ルナノヴァ国の秘密
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44-4 明かされていく森の謎

 

『僕たちだけが見つけられる道ですか。それは、侯爵方が作られたんですよね? どうしてそのような道を作られたんですか?』ジェシーが聞くと『オルトを匿ってる場所に、そのような道を作る必要があると思うかね?』


『ちょっと待ってください。どういう意味でしょうか? 侯爵方が作られたのでなければ、誰が作ったと言われるのですか?』


 ジェシーをはじめ、ジュリアス、エミア、ファルークも、侯爵たちが仲間だけが入れるように作ったものだと思っていたので、ホッフマイスター侯爵の言葉には耳を疑うしかなかった。


『一概には言えないが、さっき言ったとおり、我々のなかの腐った者の仕業か、あるいは、別の理由で誰かが作ったものか、それはまだわからないが、確実に言えることは、私たちが作ったものではないということだ』タンデルチェスト子爵が説明する。


『私たちが入ってきた道は、「風の貴族」が作った「螺旋(らせん)の迷路」の中を通るもので、その中に「彷徨(さまよ)影狼(かげろう)」を作って、入ってくる者を見張らせているものでした。もしそれを作ったのが私たちの中の腐った者だとしたら、「風の貴族」の誰かになってしまいますが』


 ホッフマイスター侯爵はジュリアスを見ると『その可能性は高いだろうが、他の貴族でも、同じものを作り出すことは可能だから、我々の中の、という表現を使ったんだよ』


『……そうですか……』


『では、なぜ何者かはそのようなことをしたんでしょうか?』気を取りなおすジェシー。『先ほどタンデルチェスト子爵が、僕たちが参加したイベントは、僕たちを掴まえるための罠だったと言われました。ファルークやジュリアスたちが入った道も、僕たちを掴まえるための罠だと言われるのですか?』


『それはわからない。なぜなら関わってる者が違うからだ。イベントについては主催者が人間だが、結界の中を通る道に関しては、どう考えても我々の仲間がやったことだからね』


『そうですね……』考えるジェシーが『そのイベントについてですが、主催者の人間は、どうして僕たちが参加することがわかったんでしょうか?』


『もしかして、私たちの中に、情報を敵にリークする者がいるのでは?』とジュリアスが言いだすので『本気でそう思ってるのか?』言い返すジェシー。『リークしたのは、捕まってるティスかシルビアだと?』


『そうだとしたら、今ごろ解放されているかもしれないじゃないですか。ティスは両隣の領主たち側に付いてる同僚を連れてきたと言ってるんですよ?』


『ティスを疑ってるのか?』

『可能性の話をしてるんです』


『ティスは「土の貴族」のトップだ。裏切る行為に走るとは思えないよ』同じ「土の貴族」だったタンデルチェスト子爵がティスを援護する。


『でも、ファルークが閉じ込められていたのは、「土の貴族」が作る土の檻の中でした』


『あれは、私が作ったと言ったじゃないか』

『ああ……そうでした。でも!』



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