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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第八章 ルナノヴァ国の秘密
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42-2 館のパーティ

 

 ラルは午後十時前に寝ることを習慣としているので、部屋で寝ている。


 その為、ショウは自分の部屋でノートパソコンを開き、まずは、みんなが持っている発信機の電波を拾うことにした。


「やっぱり、反応なしか」


 調査員のリーダー、レグナルの話では、三十分前までは領主の館で反応があったという。


 続いて、シルビアが持つ手製の発信機の信号がどこから発信されているのか、確認する。


 敵も、発信機を二つ持っているとはさすがに思わないだろうという心理をついて、しかも、シルビアとショウだけが知っていることである。


 しかし、こちらの発信機も反応がなかった。


「マジかよ」ため息を吐いて考えるショウ。(セキュリティレベルがマックスなのは調査済だから、引っ掛かることはないはず。だとすると、発信機のスイッチを切ってるのか? なぜ? もしそうだとしたら、どこかのタイミングでスイッチを入れるはず。その瞬間を待つか)


 電波をキャッチしたらアラームが鳴るように設定し(次は、今の状況から、シルビアたちがどこにいるのか割り出すしかないな)


 レグナル率いるメインの調査グループは撤退したが、別の調査グループが、領主の館周辺で調査を始めるための準備に入った。出入りする人、車など、配達員まで調査の手を伸ばして、館内の動向を確認することになったと、あとからメールで連絡がきた。


 そして、一番の懸念事項が、元々領主の館に潜入している調査員とも連絡が取れなくなったという点だ。


(前にアディから、館に潜入してる調査員が、オルトと会ったことがないと報告してくると言ってたな。ということは、その時点で調査員の正体がバレてたことになる。では、なぜ捕まえずに泳がせていたのか)


「組織員をおびき寄せるための(えさ)か? いざというときの人質にするためか? それとも……」


 最悪、ラルたちの仲間を捕まえることではないだろうとは思うが、それではどんなことが目的なのか?


(組織に潜入するための足掛かりにするためか?)


 保護団体の施設で療養している彼らを拉致することが、一時期、流行っていたことがあるため、この線はあり得ることである。


(さて、どうしたものか……)



 ショウが一人で考えているとき、そのショウに連絡することができず焦っているジェシーは、例の森に掛けられている結界の中にいた。


『まさか、あんな罠が仕掛けられてるとは思いませんでした』ウロウロと歩き回るジェシーに『いいから落ち着きなさい。反撃するチャンスはまだ残されてるよ』


『そう言われても、ティスとシルビアが捕まってしまったんですよ! 落ち着いてなんかいられません!』


『いくら正体がバレたとしても、大人しくしていれば殺されたりはしない。私たちがこうして生存してることが証だ』


『それはそうですが……』

『さて、まずは目的の丸太小屋を探そうか』周りを見回すタンデルチェスト子爵。


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