43-3 国際刑事警察機構の刑事
「領主が不在なのは確かだし、国際刑事警察機構が繋がってることも本当だろう。俺も警察機構のHPのあるサイトで、やり取りしてる証拠をつかんでる」
『ぞの情報、どこから仕入れたんだ?』ティスが間髪入れずに聞いてくる。
「裏サイトの情報とか、いろいろとな」
『ショウ、本当なんですか?』確認するジェシー。
「もちろん。確固たる証拠があるから言ってるんだ」
『そもそも、領主と言われてるオルトとは、誰も会ったことがないという噂なんですよ?』
「だろうな」
『その核心はどこから来るんだ?』ティスが聞く。『確かに俺は、両隣の領主が侵略してくることを知ってた。それは、ある方からの手紙を受け取ったからだ』
「誰ですか?」
『それは……それは、タンデルチェスト子爵だ』
『エエッ!』驚いて同時にティスを見るジェシーとシルビア。
「どういうこと?」耳を疑うラル。「だって、大分前に行方不明になったって……違うの?」
『俺が受け取った手紙には、ホッフマイスター侯爵と、ルナノヴァの領主の館の地下に監禁されてると書いてあった』
『そんなところにいたのか! どうしてもっと早く言わないんだよ!』シルビアが怒ると『その手紙が、本当にタンデルチェスト子爵が書いたものかわからなかったからだ! だから確かめるために、手紙に書いてある情報をもとに内通者を割りだし、特定できたので連れてきたんだ』
「そのこと、同行者の二名に気付かれてないか?」ショウが聞くと『ああ、今のところは大丈夫だ』
「なんと言って連れてきたの?」心配になるラル。
『今度、有名なフェスティバルがあるルナノヴァに、知り合いの伝手で入国できるようになったから、中の偵察がてら、情報収集にいく奴を捜してると言って話を持ち掛けたら、二つ返事でOKしたよ』
「大抵の人なら、行くと答える聞き方だな。それで、その二名が両隣の領主たちのスパイだった証拠は掴めたのか?」ショウが先を促すと『ああ』ティスはニヤッと笑い『シルビアから借りた盗聴器で、領主たちと話してる会話を録音した』
『アイツらに付けたのか? だったら、俺が尾行する必要なかったじゃないか!』
『逆だ。シルビアが尾行してくれたから、危険を感じたアイツらが領主たちに話した会話を録音することができたんだ』
『なら、もっと俺に感謝しろよ』
『そこまで偉そうに言うな』
『ティス。その会話の内容を教えてください』またコントが始まりそうだったので、ジェシーが慌てて話を戻す。
『ああ、面白いことを言ってたぞ』またしてもニヤッと笑うと『ショウが言ってたとおり、姿を見せないこの国の領主、オルトは領主の館にいない。行方不明だ』
『やっぱりそうか!』大声を出すシルビアに『シッ!』ジェシーが注意する。『ここはホテルの一室です。大声を出すと筒抜けになりますよ』




