42-3 ピエロの仮面の正体
ショウの提案に『この大陸に来てる「土の貴族」、もしくは「準貴族」がどのくらいいるか把握できてないので、グループにリストをもらって、その中から捜すほうが早いですね』ジェシーが返答すると『その中にいなかったら?』
シルビアの意見に『その時は「土の貴族」、もしくは「準貴族」ではないとわかるので、選択肢を一つ潰せることになります。
したがって、他の貴族、もしくは準貴族が「土の貴族」もしくは「準貴族」のエネルギーを真似てまとってることになりますから、そんなことができる者は限られているので、すぐに誰か判明するでしょう』
「私もジェシーの意見に賛成するけど、ショウとこの映像を見たとき、探検家より早く移動することができたから、「風の貴族」か「準貴族」の誰かかもしれないと思ったの」ラルがその時思ったことを話す。
『ああ、その見方もできるな』頷くシルビア。『しかし、エネルギーは「土の貴族」のものだったんだろう?』隣のティスに振ると『ああ、それは確かだ』
『わからねえなあ』
『ところで、この探検家が誰なのか、わかってるんですか?』ジェシーが聞くと「ああ、こいつだ」ショウが別画面をアップして探検家の顔写真を出す。
四十代と思われる、自信満々な笑顔の日焼けした男性が映っている。
「知名度はソコソコあるが、金のためならなんでも引き受けるという一面があるらしい」
『アハハハハハッ! アヴァロスかよ! こんなところで取っ捕まってたなんてな!』突然、ティスが大笑いしはじめる。
『こいつは探検家と名乗ってるだけの、エセ探検家だ。確かにいろんなところを周ってるが、基本一匹狼。行動するときは探検のパートナーを募集してる奴と組んで、発掘した出土品の中で金になる物を勝手に持っていくと噂があって、あまり評判はよくない。
警察にも、組んでいたパートナーから発掘品を盗まれたと盗難被害の届け出がでる奴だ。クククッ、どうりで最近噂を聞かないわけだ』
「いわゆる姑息な奴だったんだ」呆れるラルが「その貪欲さと姑息さを買われて依頼されたのかもね。なにか公表したくないことを見つけたときや、そのことを餌に脅してきたとき、行方不明にしてもそれほど問題がないと判断されたんだと思う」
「そのわりに、交流があった探検家が捜しまわってるらしいぞ」とショウが言うので「じゃあ、その探検家たちは、もしかしたら雲隠れしたと思って、その理由を、とんでもないお宝を見つけたからと思ってるかもしれないでしょう?」
「……まあな。その可能性はある」頷くショウが「そうなると、レンに居場所を捜してくれるように依頼してるけど、不要かな?」と呟くので『レンて誰だ?』ティスが突っ込む。
「俺の昔からの友人なんだ。今はティスと同じ、国際刑事機構で働いてる」
『そいつ、どんな姿をしてる?』
「エッ? もしかして、知ってるのか?」
『いいから、どんな奴な話せ!』




