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シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第三章 運命の輪が作るストーリー
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2 次のターゲット情報

 

「グループってすごい金持ちなんだな。泊まるホテルはいつも一流だし、ここだって、借りるには結構な金額が掛かると思うぞ。大企業でもスポンサーに付いてるのか?」


 ソファに座るショウが、用意してくれたお茶を飲みながら聞いてくる。


「そこのところは、私にもよくわからないわ」


「そうそう、聞きたいことがあったんだ。今更だけど、グループって何か名称が付いてるだろう? なんて言うんだ?」

「さあ、呼び名なんてあったかしら?」

「あるだろう? いつまでもグループと呼ぶわけにいかないから教えてくれ」

「ん~。改めて聞かれると、私もグループと呼んでるから……」


「……そうか。わかった。さて」飲み終わったカップをテーブルの端に置き「今回のターゲットは誰なんだ?」

「ちょっと待って」バッグからノートパソコンを取り出してデータを出すと「今回はオバ様よ」

「オバ様?」


「ええ。あら、面白いことが書いてあるわ。美少年好きなんですって」

「ハァ? 美少年?」

「ンー、ちょっとトウが立ってるわね」

「年食ってて悪かったな!」


「もう少し若かったら、オバ様の相手ができたのに」

「やめろ! そんな趣味はない!」

「そうよね。ショウはロリコンだものね」

「もう一回言ってみろ」


「しまった!」慌てて口を押さえると「もう一回言ってみろ!」

「まあまあ、そんなに怒らないで」

「これが怒らずにいられるか!」


「気にすることないわよ。趣味は、人それぞれだから」

「趣味じゃない!」

「ハイハイ」


「もう一度言っておく。俺は、なつかれたんだ!」

「わかりました」

「本当だな?」

「ハイ」

「よろしい。では話の続きだ」


「ロ」

 ギロッと(にら)むと「六名、幽閉されてたの」

「されてた?」


「彼らは先日、助けだしたわ」

「じゃあ、俺たちは何しにいくんだ?」

「ダークルーラよ」


「あの鏡を壊せなかったのか?」

「いいえ、壊したわ」

「じゃあなぜ?」

「もう一つ、持ってることがわかったの」


「なるほど。それを使って、また狩りを始めたのか」

「始めるという情報が入ったのよ」

「これから?」


「ええ。いくら窃盗罪だといっても罪は罪。釈放されてすぐに始めるわけにいかないわ。だから、今まで大人しくしてたのよ。でも最近、数名の()(びと)を雇ったという情報が入ってきたの」


「じゃあ、早く見付けないといけないじゃないか。で、どこにあるかわかってるのか?」

「目星は付いてるらしいけど」データを見ていくと「博物館に美術館。デパートが三つと、コンサートホールにライブハウス数軒」


「……すごい金持ちだな」

「それと、自宅と別荘五つ」

「オイ、それが目星かよ」

「でも、いくつかに絞れるわ」


「そうだな。狩りを始めるとしたら、人が大勢集まるところに置くはずだ」

「そして、オバ様の趣味は美少年」

「少年が集まる場所といったら、コンサートホールにライブハウス」


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