2 次のターゲット情報
「グループってすごい金持ちなんだな。泊まるホテルはいつも一流だし、ここだって、借りるには結構な金額が掛かると思うぞ。大企業でもスポンサーに付いてるのか?」
ソファに座るショウが、用意してくれたお茶を飲みながら聞いてくる。
「そこのところは、私にもよくわからないわ」
「そうそう、聞きたいことがあったんだ。今更だけど、グループって何か名称が付いてるだろう? なんて言うんだ?」
「さあ、呼び名なんてあったかしら?」
「あるだろう? いつまでもグループと呼ぶわけにいかないから教えてくれ」
「ん~。改めて聞かれると、私もグループと呼んでるから……」
「……そうか。わかった。さて」飲み終わったカップをテーブルの端に置き「今回のターゲットは誰なんだ?」
「ちょっと待って」バッグからノートパソコンを取り出してデータを出すと「今回はオバ様よ」
「オバ様?」
「ええ。あら、面白いことが書いてあるわ。美少年好きなんですって」
「ハァ? 美少年?」
「ンー、ちょっとトウが立ってるわね」
「年食ってて悪かったな!」
「もう少し若かったら、オバ様の相手ができたのに」
「やめろ! そんな趣味はない!」
「そうよね。ショウはロリコンだものね」
「もう一回言ってみろ」
「しまった!」慌てて口を押さえると「もう一回言ってみろ!」
「まあまあ、そんなに怒らないで」
「これが怒らずにいられるか!」
「気にすることないわよ。趣味は、人それぞれだから」
「趣味じゃない!」
「ハイハイ」
「もう一度言っておく。俺は、なつかれたんだ!」
「わかりました」
「本当だな?」
「ハイ」
「よろしい。では話の続きだ」
「ロ」
ギロッと睨むと「六名、幽閉されてたの」
「されてた?」
「彼らは先日、助けだしたわ」
「じゃあ、俺たちは何しにいくんだ?」
「ダークルーラよ」
「あの鏡を壊せなかったのか?」
「いいえ、壊したわ」
「じゃあなぜ?」
「もう一つ、持ってることがわかったの」
「なるほど。それを使って、また狩りを始めたのか」
「始めるという情報が入ったのよ」
「これから?」
「ええ。いくら窃盗罪だといっても罪は罪。釈放されてすぐに始めるわけにいかないわ。だから、今まで大人しくしてたのよ。でも最近、数名の狩り人を雇ったという情報が入ってきたの」
「じゃあ、早く見付けないといけないじゃないか。で、どこにあるかわかってるのか?」
「目星は付いてるらしいけど」データを見ていくと「博物館に美術館。デパートが三つと、コンサートホールにライブハウス数軒」
「……すごい金持ちだな」
「それと、自宅と別荘五つ」
「オイ、それが目星かよ」
「でも、いくつかに絞れるわ」
「そうだな。狩りを始めるとしたら、人が大勢集まるところに置くはずだ」
「そして、オバ様の趣味は美少年」
「少年が集まる場所といったら、コンサートホールにライブハウス」




