表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第八章 ルナノヴァ国の秘密
685/727

9-2 森に隠れている者は


 電話が切れると「ラル」ショウが声を掛ける。

「質問はしないでって言ったよね?」


「わかってる」

「じゃあ、なにも聞かないで」


「わかった。でも、一つだけ言わせてほしい」

「……なに?」そっぽを向いて聞くと「俺がいると邪魔か?」


「エッ?」驚いてショウを見ると「俺は邪魔か?」悲しそうな眼をして聞いてくる。

「どうしてそんなこと言うの?」


「今のラルのジュリアスに対する質問と返答を聞いて、あれだけの対応ができるのに、俺がいることで、その能力を発揮することができないのであれば、俺は邪魔なんじゃないかと思った」


「そんなことない! なんでそんなこと言うの!」


「だってさ。リーダーとしての素質を十分に持ってるのに、俺が、それを、潰してるんじゃないかって、思ってさ……」


 ラルは首を横に振ると「そんなことないよ。ショウと一緒にいて、注意する点とか確認しなければならないところとか、考えなければならない事項とか、すごく勉強になったから、だから、私も同じように考えるようになって、いろんなことが見えてくるようになったんだよ」


「ラルは、自分では気づかないだけだったんだよ。元々持ってたんだ。だから……」

「あ……ショウが、私といたくないと、言うなら……」


「そんなことは一言も言ってない」

「エッ?」


「俺がいたら邪魔かなとは思ったけど、一緒にいたくないとは微塵(みじん)も思ってない」


 そう聞いて、ポカンとするラルに「ああ、ファルークが来るんだったら、彼の場所を作らないといけないな。さて、どうしようか………」ラルを見ると「部屋数からみて、俺の部屋を彼にあてがうと、俺はラルの部屋に移動するしかないな」


「どうして! キッチンにソファを持っていけばそこで寝られるでしょう!」

「なんだ? 俺だけに負担を掛けるのか?」

「それは……」


「ラル側の重要者を救助するんだから、それなりの対応をするべきじゃないのか?」

 ラルはギュッと唇をかむと「わかった。私がキッチンで寝る」


「そうじゃないだろう!」

「なんで? 今、そうしろって言ったじゃん」


「言ってないぞ」

「言ったよ!」


「俺がラルの部屋へ移動するって言っただけだぞ」

「だから!」


「俺と一緒じゃイヤなのか?」

「……それは」


「ラルがイヤがることをすると思ってるのか?」

「それは……」


「そんなに俺が信用できないか!」

「だから……そういうことじゃなくて……」


「どういうことなんだ? イヤならイヤだと……」

「そうは言ってない」


「じゃあ、いいんだな?」

「……そうは、言ってない」


「どっちなんだよ」

「それは……」


「わかった。キッチンで寝るよ」そう言うと、部屋から出て、ファルークの受け入れ態勢を整えに自分の部屋へ行く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ