表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シルバーフェニックス戦記 ~護るべきものは~  作者: 夏八木 瀬莉乃
第七章 休息の計画
660/722

59-3 集められている貴族

 

「ここで、新たな謎が出てくる。どうしてあの森に結界を張って隠れたのか。そして、どうしてあの森だったのか。三領主は、どうやってそのことを知ったのか。そして、知ることができたのか」


「やっぱり、どうしてあの森に結界を張って隠れたのか、だよね? どうしてルナノヴァにいたんだろう? 隠れなければならない理由って何だろう? そして、誰が隠れてるんだろう?」


「そうだな。いつ、なにがあったのかは、隠れてる者が誰かによって変わってくるだろう」


「そうだね。それで、さっき投書欄からピックアップしたのが、ティスと一緒にルナノヴァに来た二人の刑事と、本当に刑事なのかな? 三領主の情報交換の記録だと思うけど、どうしてわかったの?」


「前に、押収された例の鏡の縁に、記号のようなものが刻まれてるのが発見されたと、話してくれたことがあるだろう? 新たに鏡を製造する工場が建設されて、その工場で作られた鏡に刻まれてるんじゃないかって話してた件」


「うん。六種類あって、それぞれの貴族に対応してるんじゃないかって、ジェシーたちと話してた……もしかして、あの記号が付いてるの!」


「その通り」ショウはコピーした文章のメモをモニターに出すと、最初にコピーした文章の文字を大きくする。


『大きな土地に水を運ぶためには、どうしたらいいですか?』

『水が通る道を作って、そこから運ぶといいですよ』


「最初の文章は、おそらく二人の刑事を動かしてる後ろ盾というか、黒幕とでも言っておくか。文章の意味は、「この大陸にジェシーたちを運ぶためには、どうしたらいいか?」答えは、「ジェシーたちが渡れる方法を作るから、そこから運べ」だ」


「ジェシーたちのこともバレてるの! って、そうだよね? じゃあ、私たちのこともバレてる?」


「最初は俺たちもSPだと思われてただろうが、ジェシーたちがこちら側に来たのは偶然だったし、あのホテルに来たことも最初から計画されてたことじゃない。しかも、俺たちはルナノヴァに一緒に行かず、この町に留まってる」


「そういえば、グランチェストにジェシーたちとの関係を聞かれたとき、ジャーナリストと名乗ってるジェシーたちと仕事で知り合ったと話したんだった」


「だからといって、疑われていないとは限らないが、監視されてる感じはしないから、それほど警戒しなくてもいいだろう。けど、今度エミアたちに、それとなく見回りを頼もうと思ってる」


「……あとは、罠の中にいるジェシーたち。どうしよう。このままだと全員捕まっちゃう」


「大丈夫。手は打てる」

「どんな?」


「これから考えるから、心配するな」ニッと笑うので「……わかった」


(こんな時にショウがニッと笑うのは、すでになにかしらの計画を立てはじめてる証拠なんだよね。しかも、すごい突拍子もないやつ)


「フル稼働中の予測装置は、どんな計画を立てようとしてるの?」

「それはあとのお楽しみだよ。さて、他の情報交換の文章を解読しないといけない」


「かなりコピーしてたけど、何回も情報交換してたんだ」

「そうらしいな」


「次の文章はどんなの?」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ